昨季の順位を覆す試合が多く、すでに混戦模様の関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)。初戦を落とした早大は、同じく1敗の筑波大と対戦した。日大に敗れ予想外の黒星スタートとなった相手の隙をつきたいところだったが、きょうはディフェンスが粘りを失い前半だけで20失点と崩壊。一方のオフェンスもセットプレーからなかなか得点できず、速攻のみに頼る細々とした攻めを強いられた。攻守とも完膚なきまでにしてやられ22-41で大敗。開幕2連敗の滑り出しとなった。

 スローオフ後、早大は積極的な守備で仕掛ける。相手の高いポストに対し1-2-3ディフェンスを敷き、「早めに自分たちのリズムをつくっていこう」(LB青沼健太、社2=千葉・昭和学院)ともくろんだ。しかし破壊力抜群の敵陣オフェンスの前に、その構想は早々と崩れる。開始5分こそ2失点と上々だったが、絶好機をつくりながら得点を奪えない時間が続き、その間に連続失点を喫した。やむを得ず2度のタイムアウトで仕切り直し、一線ディフェンスに戻すなど修正を図る。しかし、背丈やフィジカルで勝る相手の個人技、そして豊富な攻撃パターンの前に手が付けられず、筑波大の得点が増える一方だった。一矢報いたい早大は残り10分、山田和直(スポ1=群馬・富岡)のフェイントシュートや速攻、RB山本慶(スポ2=長野・屋代)や青沼のゴールで時間帯をつくる。最大10点差から13-20までスコアを戻し、望みをつないで試合を折り返した。


シュートを放つ山田

 後半何とか巻き返したい早大だったが、むしろ筑波大の勢いに拍車がかかった。開始10分間でまさかの8連続失点。12分に前田理玖(スポ3=福井・高志)がようやく後半初得点を挙げたが、すでにビハインドは14点まで広がり試合は大方決まってしまった。逆サイドに神前怜(スポ1=埼玉・浦和実業)、ポストに髙橋幸太(法4=東京・早大学院)など、フレッシュなメンバーを投入し応戦するが、筑波大絶対優位の構図は変わらない。前半同様、ミドル、カットイン、サイドシュートとあらゆる角度から攻め込まれ、失点は41まで重なった。オフェンスでも良いところを見せられず60分が終了。屈辱的なスコアに、選手たちは肩を落とした。


相手のディフェンスに阻まれながらもシュートを狙う髙橋

 第1週を終え0勝2敗と、昨季の上位2チームからは勝ち点を奪えなかった早大。結果はもちろんのこと、「2日間自分たちの良い部分を出せないことが多かった」と青沼は唇をかんだ。それでも秋季リーグの戦いはまだ始まったばかり。来週は法大、明大との2連戦が控える。「どっちも勝ってリーグ上位に食い込めるように」(CB宮國義志、社3=沖縄・浦添)。全日本大学選手権のシード権獲得のためにも、ここからの立て直しを図りたい。

(記事 小松純也、写真 栗林真子)

関東学生秋季リーグ
早大2213-20
9-21
41筑波大
GK 中村匠(スポ2=千葉・市川)
LW 前田理玖(スポ3=福井・高志)
LB 青沼健太(社2=千葉・昭和学院)
PV 中村祐貴(スポ3=北海道・富岡)
CB 宮國義志(社4=沖縄・浦添)
RB 山本慶(スポ3=長野・屋代)
RW 清原秀介(商4=東京・早実)
コメント

宮國義志 (社4=沖縄・浦添)

――きょうの試合を振り返ってみていかがでしょうか

実力的にも相手の方が上ということは試合前からわかっていたんですけど、自分たちが消極的になってしまって、そこを畳みかけられてしまい完敗という感じです。

――オフェンス陣でどのような攻撃を仕掛けるかについては考えていましたか

相手は身長が大きいので、パスを回して空いたスペースにポストがスライドしたり、1対1を仕掛けていくという攻めをやろうと話していたんですけど、相手のディフェンスもすごく上手だったので結果的にうまくいきませんでした。

――試合を通して見えた課題などはありますか

相手は身長も身体も大きいので、1対1やロングシュートも全部止められてしまい自分の力不足を改めて認識するかたちになりました。来週もまだリーグは続くので切り替えてやっていきたいと思います。

――次戦に向けて一言お願いします

きょうの試合では4年生である僕が結構ミスをしてしまってチームに迷惑をかけてしまい、応援に来てくれた父兄や監督たち、早稲田OBの方々にすごく申し訳ない気持ちになったので、来週の法大戦と明大戦のどっちも勝ってリーグ上位に食い込めるように切り替えてこの1週間やっていきたいと思います。

青沼健太(社2=千葉・昭和学院)

――試合展開を振り返って

出だしはディフェンスがそこそこ機能して攻めが上手くいかないという展開でしたが、徐々に相手のオフェンス、ディフェンスのリズムが合ってきて、こちらが流れをつかむことができませんでした。

―力を出し切れなかったのはどういった部分でしょうか

自分たちより体が大きく強い相手に対して、工夫したオフェンスやディフェンスがまだ早稲田には足りていないのかなと思います。

――強力な相手のオフェンスはいかがだったでしょうか

ポストに大きなプレーヤーが多くて、そこを意識しすぎて上から打ち込まれることが多かったです。次からはそこを個人で守るのか、組織で守るのかをチームではっきりやっていければと思います。

――開始10分ほどは高めのディフェンスを敷いていましたが、どういった狙いがありましたか

きのうは筑波大が日大に負けたのですが、ポストが高い分ディフェンスに合わせた動きができていないと僕たちは分析しました。なので高めのディフェンスで早めに自分たちのリズムをつくっていこうということでしたが、なかなか自分たちの流れには持っていけずに、結局後手でいつものディフェンスに戻してやられてばかりでした。全てにおいて後手に回ってしまう悪いゲームだったと思います。

――タイムアウト中はどういった話をされていましたか

僕らの持ち味はディフェンスなのでディフェンスをしっかりやっていこうという気持ちが強かったですが、それをチーム内で徹底しきれませんでした。

――個人技でシュートまで持ち込む場面がありました、ご自身のプレーは振り返っていかがでしょうか

筑波大相手には1対1で抜き切ってシュートを打つことはできないと割り切っていました。なのでシュートをどのタイミングで打つかと、そのシュートを止めにきたタイミングで慶さん(山本慶、スポ3=長野・屋代)などに1対1でいってもらうように自分の中では決めていました。けど相手が大きいディフェンスになると、どうしても自分が打ち切れない場面が出てきて詰まる時間帯が長かったので、自分の個人スキルをもっと高めないといけないと思いました。

――来週は法大、明大との2連戦となります。次週への意気込みをお願いします

今週2つ落として、負けられない戦いになったというのはあります。この2日間自分たちの良い部分を出せないことが多かったので、来週の2戦は継続して自分たちのやりたいこと、良い部分を出せるように全員で一丸となって頑張っていきたいと思います。