2009年全米オープン優勝者であり、先のリオ五輪で銀メダルを獲得したばかりのフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)が、3年ぶりにフラッシングメドウ(USTAナショナル・テニス・センター)に戻ってくる。彼は火曜日に全米テニス協会…
2009年全米オープン優勝者であり、先のリオ五輪で銀メダルを獲得したばかりのフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)が、3年ぶりにフラッシングメドウ(USTAナショナル・テニス・センター)に戻ってくる。彼は火曜日に全米テニス協会(USTA)から、ワイルドカード(主催者推薦)の招待を受け取った。 デル ポトロは、左手首の3度にわたる手術のために、2年半分のグランドスラム大会を棒に振ったが、今年6月のウィンブルドンで久しぶりに檜舞台に戻った。 復帰するや、往年の高い実力の片鱗を見せたデル ポトロだったが、8月29日に始まる全米オープンにダイレクト・インするには、ランキングが落ち過ぎていた。彼は今週、世界ランキング141位につけている。 日曜日のリオ五輪男子シングルス決勝でアンディ・マレー(イギリス)に敗れ、銀メダルを獲得したデル ポトロ。彼は2012年ロンドン五輪でも、アルゼンチンのために銅メダルを獲得していた。
デル ポトロのブラジルでの進撃は見事なものだった。絶好調だった恐るべきフォアハンドにより、1回戦で世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)を破り、準決勝ではグランドスラム大会優勝14回を誇るラファエル・ナダル(スペイン)を倒したのである。 「体のコンディションさえよければ、デル ポトロがふたたびテニス界の頂点に上れない理由はどこにもない」とマレーは言う。
7年前、20歳だったデルポトロは、当時すでに5度全米オープンで優勝していたロジャー・フェデラー(スイス)を、同大会決勝で5セットの戦いの末に破り、テニス界の次代のスターになると見なされていた。しかし、ほどなくして右手首の問題に苦しめられるようになり、それから、両手打ちバックハンドで使う左手首の故障が彼を襲った。 「彼は驚くべきことをやってのけた。手首の故障のために起きた(手術など)様々な苦難のあとに、ふたたびプレーし、このレベルでの戦いをまた始めたのだから」とマレーは、リオ五輪決勝のあとに言った。「同じ問題を繰り返し通り抜け、カムバックに努め続けなければならなかったことが、ここまでメンタル的にどれほど歯がゆかったか、想像することしかできない」。 8月16日にUSTAが発表した、ワイルドカード選手のリストには、リオ五輪のミックスダブルスでメダルを獲得したふたりのアメリカ人、金メダリストのベサニー・マテック サンズと、銀メダリストのラジーブ・ラムもいる。 またUSTAは加えて予選ワイルカード選手として、2009年に18歳で全米準々決勝に進出したメラニー・ウダン(アメリカ)、同じく2012年に18歳で全米4回戦に進出したローラ・ロブソン(イギリス)も出場することを発表している。(C)AP