文=鈴木健一郎 写真=FIBA.com

「八村を封じてきて、そこに戸惑ってしまった」

バスケワールドカップ、日本代表はトルコとの初戦を67-86で落とした。アメリカが実質的な1強で、残る3チームの争いというグループの構図を考えれば、19点差での敗戦は痛恨とも言える。

比江島慎は13分の出場で無得点。ファウルトラブルに陥ってプレータイムが伸びず、試合にインパクトを与えられなかった。先発するも立ち上がりの悪さが勝敗に大きく影響したことで、比江島は悔しさを隠さない。

「独特の緊張感はあったと思うし、自分もそれに飲まれてしまった。相手は経験が豊富で落ち着いてやっていて、そういうところの差じゃないですか」と、立ち上がりの差を振り返る。「一個一個のスキル、ドリブルにしてもパスにしてもスクリーンにしても、身体も大きいですし、良いスクリーンが掛かる分、ズレが生じます。相手の守り方もやっぱり(八村)塁を潰してきた。明らかに塁を中心に攻めるところを封じてきたので、そこに最初は戸惑いを感じてしまった」

学んだ代償は高くついたが、それでもこの経験を次の試合に行かせなければ敗戦の意味がなく、チームとしても個人としても成長はない。比江島も次へのリベンジを誓う。

「出だしから行かないといけない。あんなミスをしていたら論外ですし、こんな大舞台で追いかける展開は難しい。、僕らが主導権を握らないといけない立場なのに、相手の方が強いと分かってた上でこういった試合展開をしてしまった。次に繋げないといけない」

篠山竜青、比江島の先発ガードコンビには眠れない夜になりそうだが、それでも戦いは続いていく。ワールドカップは始まったばかり。ここで何をして、どう次に繋げるか。本当の勝負はこれからだ。