文=鈴木健一郎 写真=FIBA.com

踏ん張りどころでチームで戦えず、19点差の完敗

上海(中国)で行われた日本のワールドカップ初戦、トルコとの一戦。日本代表は立ち上がりが固くビハインドを背負い、その後も自分たちのミスで流れに乗り切れずに完敗を喫した。

日本の先発は篠山竜青、比江島慎、渡邊雄太、八村塁、ニック・ファジーカス。ファジーカスが3ポイントシュートを決めて日本に最初の得点をもたらすも、その直後のゾーンディフェンスで3ポイントシュートを決め返され、比江島のシュートが落ちたところから速攻を浴びて3-11。開始4分でフリオ・ラマスはタイムアウトを取らざるを得なかった。

比江島のスティールから渡邊、ファジーカスと繋いでようやくイージーシュートのチャンスを作り出すも、フェイスガードで付かれる八村塁にパスを入れられない状況でボールを動かせず、良いオフェンスを続けられない。一方でトルコはタフショットも強引にねじ込み、終盤に八村がフリースローで繋ぐも、12-28と大量ビハインドで第1クォーターを終えた。

第2クォーターも半ばを過ぎて、日本は本来の武器ではない3ポイントシュートに当たりが出て追い上げるとともに、田中大貴、馬場雄大、竹内譲次のA東京トリオを入れてディフェンスの穴を修正。ここに渡邊のブロックショットも飛び出してトルコがインサイドを攻めあぐねたことで流れが来つつあったが、日本にもターンオーバーが出て波に乗りきれない。それでも終盤、八村の連続得点、イリヤソバの上から叩きつけるダンクが飛び出して35-47、何とか点差を詰めた。

後半、篠山が試合開始直後とは違いボールをシェアして良いオフェンスを作り出すが、やはりディフェンスでトルコの勢いを止められない。10点差まで詰めて粘らないといけない場面で緩んでしまい、強引な1対1の攻めを止められて速攻を浴びる悪循環で20点差と突き放される。

日本は最後まで勢いに乗れず、最終スコア67-86で完敗

田中がハーフコートショットをねじ込んで49-67、18点差で最終クォーターへ。渡邊が連続でスティールを成功させ、ショットクロックがなくなったところで仕掛けた田中がフローターを沈めつつバスケット・カウントをもぎ取る。それでも速攻の一つは決められず、ボーナススローを落としてしまい、反撃にも勢いがつかない。馬場の1対1が止められた後にパス1本での速攻を許して、攻めあぐねるトルコに一息つかせてしまうミスもあった。

日本は最後まで勢いに乗れず、最終スコア67-86で完敗。手痛い敗戦を喫した。

八村は15得点を挙げたものの、フィールドゴール10本中3本とシュート確率は上がらず。10本のフリースローを得ているが、これはトルコが簡単な得点を与えるぐらいならファウルで止めて、八村を気分良くプレーさせないことで日本に勢いを与えなかった策が当たった結果だ。

立ち上がりに落ち着いてプレーできなかったこと、そして自分たちに流れが来つつある時間帯での再三のミス。苦しい時に我慢できずチームではなく個人でプレーしたことで、日本は本来の力を出せなかった。この完敗から次のチェコ戦までにどう立て直すか。1次リーグ突破に向け、日本代表はいきなり崖っぷちに追い込まれた。