激戦必至のシーズンが幕を開ける。大会初となる長野・菅平の地で迎えた対抗戦初戦の相手は国立の雄・筑波大。前半はフルバック雲山弘貴(政経2=報徳学園)の2トライなどで26得点。後半はスクラムやモールを起点に5トライを挙げ、最終スコア59―33…

 激戦必至のシーズンが幕を開ける。大会初となる長野・菅平の地で迎えた対抗戦初戦の相手は国立の雄・筑波大。前半はフルバック雲山弘貴(政経2=報徳学園)の2トライなどで26得点。後半はスクラムやモールを起点に5トライを挙げ、最終スコア59―33。大事な初戦を白星で飾った。

◆8・31 関東大学対抗戦(菅平サニアパークC)

▼対筑波大戦

 ○明治59 {26―12、33―21} 33筑波大

 開始早々ゲームは動いた。前半1分、敵陣10メートルラインアウトから大外に展開。右ウイング山村知也(営4=報徳学園)から内でパスを受けた雲山が駆け上がり、インゴール右隅に切り込んだ。一時、タレントぞろいの筑波大BK陣に23分、26分と立て続けに失点を許すも「相手が外を警戒し始めたことで、内側が空いた」(右センター森勇登・政経3=東福岡)。前半30分には、森が自ら作ったチャンスで、味方のトライをアシスト。さらに33分には軽快なステップでディフェンスをかわし、トライを演出した。一気に流れをつかむと、その後も追加点を挙げ前半を26―12で折り返す。後半に入っても戦況は変わらず。苦戦こそ強いられたものの、途中出場の石川貴大(政経3=報徳学園)、松岡賢太(商4=京都成章)などの活躍も光り、点差を大きく突き放した。最終スコアは59―33、激しい攻防戦を制した。

 短期間で修正してみせた。先日合宿中に行われた、慶応との練習試合は46―54で黒星。公式戦を目前に不安を残していた。しかし「チームでやることを統一して臨んだ」(フッカー武井日向主将・商4=国学院栃木)。今試合は課題として挙がった「トライを取られた後の切り替え」(山村)にも柔軟な対応を見せ、リードを許しても慌てることなく、すぐさま逆転に成功。「合宿だからこそ、敗戦としっかり向き合えた」(田中澄憲監督)。2週間にわたる遠征で選手たちはさらなる成長を遂げた。次週8日には成蹊大との試合が控える。まずは4年ぶりの対抗戦優勝に向け、歩みを進める。選手権連覇への道のりはまだ序章に過ぎない。

[田中佑太]

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