第33回関東大学女子リーグ戦
早大0-0
1-0
東京国際大
【得点】
(早大)64’小林菜々子
(東京国際大)なし

 関東大学女子リーグ戦(関カレ)第2節、開幕戦(武蔵丘短大戦、△2-2)で勝利を逃したア式蹴球部女子(ア女)は東京国際大と対戦した。優勝に向けて勝利が欲しいア女は、序盤から試合を優位に進めるも、なかなかゴールを奪うことができない。それでも64分、CKからDF小林菜々子(スポ4=ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)の2試合連続となるゴールで先制に成功する。その後は相手に攻められる場面もあったが、無失点で切り抜けたア女。1-0の完封勝ちで今季関カレ初勝利を飾った。

 開幕戦同様、4-1-4-1のフォーメーションを敷いたア女。7分、MF村上真帆(スポ3=東京・十文字)のスルーパスに反応したMF松本茉奈加(スポ3=東京・十文字)がシュートを放つも相手GKにセーブされる。12分にはMF高瀬はな主将(スポ4=ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18)、松本とつなぎ、最後はDF源関清花(スポ4=ちふれASエルフェン埼玉)がミドルシュートを狙ったがこれはGK正面。チャンスを生かすことができない。その後ア女は縦パスを使いながら攻撃を組み立てるも、パスの精度を欠き得点を奪うことができない。すると試合は徐々に東京国際大のペースに。35分、自陣右サイドを田中利奈(4年)に突破されクロスを上げられるも、高瀬がカット。39分にはクリアミスから松山夢(4年)にシュートを許すなど立て続けにピンチを招いた。反撃したいア女は43分、右サイドを崩しDFブラフシャーン(スポ1=スフィーダ世田谷FCユース)がエリア内にクロスを供給。これにFW山田仁衣奈(スポ4=大阪・大商学園)が頭で合わせたが、惜しくもバーの上に外れた。押し込む時間帯もあったが、精度を欠いたア女。無得点のまま前半を終えた。


先制に成功し、喜ぶ小林(左から2人目)ら選手たち

 DF冨田実侑(スポ3=岡山・作陽)、MF蔵田あかり(スポ2=東京・十文字)を投入し迎えた後半。50分にGK川端涼朱(スポ3=東京・十文字)のクリアミスからシュートを打たれるなど、ア女はなかなかペースをつかむことができない。それでも64分、松本のドリブル突破からCKを獲得すると、キッカーは高瀬。正確なボールをファーサイドへ蹴り込むと、そこで待ち構えていたのは開幕戦で2ゴールを決めた小林。うまくマークを外し、冷静にヘディングシュートを決めて見せた。「練習の中でもこういう風に狙っていこうと話していたトリックプレーだった」と高瀬が振り返るように、ア女は狙い通りのかたちで待望の先取点を奪った。追加点を狙うア女だったが、71分にDF中條結衣副将(スポ4=JFAアカデミー福島)がゴール前で相手選手を倒し、FKを与えてしまう。しかしキッカー青塚千尋(2年)のシュートはゴール左へと外れ、ピンチを切り抜けた。するとア女は74分、蔵田が左サイドを駆け上がりそのままシュートを放ったが、これは惜しくも相手DFにブロックされる。79分には源関のスルーパスに抜け出したMF並木千夏(スポ2=静岡・藤枝順心)が右足で狙うも、ゴール右へと外れた。さらに80分には冨田が右サイドからグラウンダーのクロス。これを山田が体勢を崩しながらもシュートを放つも、相手GKの好セーブで追加点とはならなかった。その後危ない場面も見られたが、最後まで東京国際大に得点を許さなかったア女。クリーンシートを達成し、見事勝ち点3を獲得した。


ドリブルを仕掛ける蔵田。途中出場ながら、サイドで存在感を示した

 今節も課題であった自陣でのミスからピンチを招く場面が見られたが、シュートまで持ち込まれる数は減少。集中力を切らさず、チーム全体で粘り強い守備が光った。また攻撃面では、再びセットプレーからゴールを奪取。キッカーの高瀬も好調を維持しており、今後もア女の武器になることは間違いない。だからこそ「セットプレーは自分たちの強みですが、流れの中で得点ができるようになれば色々な攻撃パターンを持てるようになる」と高瀬が語るように、今後は流れの中でもゴールを奪っていきたいところだ。次節の相手は慶大。7月の早慶定期戦(◯4−1)以来二度目の対戦に、「プライドを持って強く戦いたい」と高瀬は闘志を燃やす。エンジの誇りを胸にーー。ア女は明日、絶対に負けられない戦いに挑む。

(記事 永池隼人、写真 森迫雄介)

※掲載が遅くなり、大変申し訳ありません


スターティングイレブン


早大メンバー
ポジション背番号名前学部学年前所属
GK16川端 涼朱スポ3東京・十文字
DF36ブラフ シャーンスポ1スフィーダ世田谷FCユース
→HT冨田 実侑スポ3岡山・作陽
DF小林 菜々子スポ4ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
DF中條 結衣スポ4JFAアカデミー福島
DF源関 清花スポ4ちふれASエルフェン埼玉
MF◎8高瀬 はなスポ4ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18
MF17阪本 未周スポ3大阪・大商学園
→HT13蔵田 あかりスポ2東京・十文字
MF10村上 真帆スポ3東京・十文字
MF12並木 千夏スポ2静岡・藤枝順心
→80分14田中 実夏スポ4セレッソ大阪堺レディース
MF11松本 茉奈加スポ3東京・十文字
FW山田 仁衣奈スポ4大阪・大商学園
リザーブ:DF3中田有紀(スポ4)、DF37吉野真央(スポ1)、MF桝田花蓮(スポ2)、MF加藤希(スポ2)、FW30土居明日香(スポ4)、FW高橋雛(社1)
◎=ゲームキャプテン
監督:川上嘉郎(昭51商卒=神奈川・横浜緑ケ丘)

コメント

MF高瀬はな主将(スポ4=ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18)

――きょうの試合を振り返って

きょうも苦しい時間帯はけっこう続きましたが、無失点で守り切れたのは、ひとつ前回から修正できたことだと思います。

――前節から準備時間が少なかったと思いますが、何を修正してきましたか

前節は自分たちのミスから失点してしまっていたので、単純に自陣でのミスを減らすということですね。あとは90分間相手よりも強い気持ちを持って戦う部分だけだったので、(前節のドローから)気持ちが切り替えられたのはすごくよかったです。

――東京国際大に対する印象はいかがでしたか

スカウティングでは前からガンガンプレッシャーに来るなと。それときょうは雨でスリッピーなピッチ状態だったので、(細かくつないで)自陣でパスミスするよりは大きく前線に蹴り込んで、そこを基準にプレーしていこうと思っていました。前半から集中してできていましたし、その点はよかったと思います。

――前半の試合展開について

自分たちが押している時間帯もありましたが、なかなか点を取れなくて。でも焦りはありませんでしたし、このまま続けていけば絶対に点は取れると思っていたので、守備の部分も危ない場面はありましたが、最後まで集中を切らさず戦えたところが大きかったと思います。

――前半は全体的に縦パスがズレている印象を受けましたが、その点はいかがですか

そうですね、ビルドアップの部分はまた課題が残りました。けれど徐々に受け手と出し手のタイミングは話していくうちに合ってきていますし、改善はまだまだできると思います。

――前節に引き続き、高瀬選手のCKから小林選手の先制点が生まれました

練習の中でも「こういう風に狙っていこう」と話していたトリックプレーでしたし、菜々子(小林)がとてもいいタイミングで走り込んできてくれたので、自分はそこに蹴り込むだけでしたし、本当に決めてくれてよかったです。

――後半も守備でバタつく場面はありましたが、シュートまで持ち込まれる数は前節より減少したように見えました

そうですね、お互いに交代選手が入ったタイミングで流れが変わったなと思いました。相手のFWの選手が投入されてから前にボールを蹴ってくるようになって、攻め込まれるようになりましたが、シュートを打たせないことは徹底できました。

――前節出た課題は、今節でどのくらい修正できたと評価しますか

雨だったので、ピッチ状態といった色々な条件が異なっていたので、具体的に前回より修正できた点を挙げるのは難しいですね。ビルドアップはもっと高めていかなければいけないですし、セットプレーは自分たちの強みですが、流れの中で得点ができるようになれば色々な攻撃パターンを持てるようになるので、守備だけじゃなくて攻撃ももっと高めていきたいと思います。

――中盤の狭いスペースで窮屈そうにパスを回す場面も多かったように見えました

そうですね、相手を背負いながらボールを受ける場面が多かったので、一つ遠くを見るのもそうですし、遠いサイドの受け手もボールを引き出せるような連係をできたらと思います。

――何にせよ関カレでは初の勝ち点3です

初戦に引き分けたことでこれ以上勝ち点は落とせないと思っていましたし、このあとすぐ日曜にも試合があるので、この勝ち点3を意味あるものにしていかなければいけないと思うので、次節以降も必ず勝ち点3を取り続けられるよう努力していかなければいけないと思います。

――改めて次節への意気込みを

関カレはまた違った雰囲気になると思いますが、早慶戦ということで絶対に負けられない戦いなので、プライドを持って強く戦いたいですし、勝ち点3を持って帰りたいと思います。