文=丸山素行 写真=鈴木栄一

「僕らのバスケをするだけ」と平常心でトルコ戦へ

バスケワールドカップがいよいよ開幕し、日本代表は明日のトルコ戦に向けて最終調整となる練習を行った。ラスト約10分間がメディア向けに公開されたが、選手たちはリラックスした表情。エースの八村塁は「日本としても初めてくらいですし、久しぶりの世界大会ですから。中国だからお客さんもたくさん来ると思うし、僕としても楽しみです」と、興奮が緊張を上回る様子だ。

NBAドラフト1巡目指名を受けただけに、どのチームも八村包囲網を敷いてくることが予想される。同じく前日練習を行ったトルコ代表の選手も「八村を止めることが一番の仕事」とコメントしていた。

それでも八村は「僕を止めても他の選手がいるので関係ない。僕にマークが来ればニック(ファジーカス)もいますし、僕らのバスケをするだけです」と、チームで戦うと主張する。

また八村は、このチームの強さが短期間で作られたものではなく、過去の積み重ねであることを強調した。

「僕は30日目くらいから始めましたが、これまで45日間やってきました。僕も言ってますし、コーチもよく言ってますが、この45日間の練習だけではなく、これまでの積み重ねでここまで来ることができたわけです。その積み重ねてきたことを絶対に忘れてはいけないですし、それがあって切符を取ることもできました。そこを忘れないで今大会に臨まなければならない」

八村がそう言うように、ワールドカップの出場権は八村だけの力で勝ち取ったものではない。渡邊雄太が加わり、ファジーカスが帰化選手として加わり、Bリーガーたちが底上げをした。こうした積み重ねの結果として、日本代表は明日、ワールドカップのコートに立つ。

圧倒的な個の力を持つ八村を中心にしながらも、文字通り『日本一丸』でトルコ撃破を狙う。