無事に初戦を突破した早大は大学交流苫小牧大会の2戦目を迎えた。今年、関東大学リーグ1部に昇格してきた日大との対戦は、初戦と比べて、「運動量が少し上がった」と内藤正樹監督(平3二文卒=北海道・釧路湖陵)とハードワークしきれなかった前の試合の反省を生かす。終始優勢に試合を進め、8-2で勝利を収め準決勝への進出を決めた。

  第1P(ピリオド)序盤こそ、日大のフォアチェックによりなかなか得点を奪えないが、14分53秒にFW杉本華唯(スポ2=北海道・駒大苫小牧)がようやく1点目を奪うとこれを皮切りに得点を重ねていく。徐々に早大が試合の流れをつかみ、杉本、FW澤出仁(スポ3=北海道・武修館)と好調の第1セットが続けてゴールを決める。第2PにはFW生江太樹(スポ3=北海道・釧路江南)がゴール前でしつこく攻め続け最後はパックを押し込むと、スコアは4-0。直後に日大に得点を許したものの、「2試合連続でゴールできたことは大きかった」というFW北村瑞基(商2=東京・早実)のゴールなどで、相手に反撃の余地を与えない。たくさんシュートを打ち、二次攻撃、三次攻撃につなげるという早大らしいプレーを見せ、第2Pが終わった時点でスコアは7-1、シュート数でも4倍以上の42-10と相手を圧倒する。


 北村(写真右から2番目)の2試合連続ゴールに喜びを見せる第3セットの選手たち

 GK谷口嘉鷹(教4=東京・早実)からGK村上隼斗(スポ2=北海道・駒大苫小牧)にスイッチし迎えた第3P。初戦では出場機会のなかった第4セットの選手たちも氷上に立ち、フレッシュな布陣となる。惜しいシュートが続きなかなか追加点を挙げられない早大。54分22秒にやっとDF大塚脩世(スポ2=長野・佐久長聖)のロングシュートが相手GKの股下を抜け、8点目を奪う。昨年の全日本大学選手権以来の大塚の公式戦ゴールに、ベンチも盛り上がりを見せ、監督も「いいシュートだった」と振り返った。その後、ここまでもいいプレーを見せていた日大のFW館山のゴールが、村上の左肩上を超えネットに突き刺さるが、それ以上の得点は許さず、8-2で圧勝。前回大会に引き続きベスト4進出を決めた。


大塚の久々の公式戦ゴールはベンチを盛り上げた

  準決勝に駒を進めた早大を待ち受けるのは、法大。春の関東大学選手権で一度は勝利している相手とはいえ、強豪・明大を2度下しており、着実に力をつけてきている強敵だ。「チームとしては法政は絶対に負けられない相手なので、確実にハードワークして勝ちたい」(北村)。その言葉通り、法大を下し、11年ぶりのサマーカップ決勝の舞台に進みたい。

※1 ペナルティーによる退場で相手チームより人数が多く、数的有利な状態をパワープレーと呼ぶ。

※2 ペナルティーによる退場で相手チームより人数が少なく、数的不利な状態をキルプレーと呼ぶ。

(記事 小林理沙子、写真 糸賀日向子)

※( )内はシュート数

結果
早大ピリオド日大
2(13)1st0(4)
5(29)2nd1(6)
1(10)3rd1(14)
8(52)2(24)
得点経過
チーム時間ゴールアシスト1アシスト2PK/PP
早大14:53杉本青木務台
早大16:49杉本務台青木PP
早大24:18澤出青木
早大24:18生江伊東木綿
日大26:40武田
早大28:28務台青木
早大29:25青木杉本澤出PP
早大39:05北村冨田住友
早大54:22大塚伊東
日大56:45館山竹内
※PKはキルプレー、PPはパワープレー、PSはペナルティショットを指す
 なお、PK/PPの表記は早大にとってPKに当たるかPPに当たるかを表記するものとする
早大メンバー
セットFWFWFWDFDF
澤出青木杉本篠田務台木綿生江伊東大崎草島
北村冨田前田住友吉野
大石河田金井大塚
GK谷口→GK村上
コメント

内藤正樹監督(平3二文卒=北海道・釧路湖陵)

――初戦と比べて試合内容はいかがでしたか

見ての通り運動量が少し上がりましたね。コーチ2人にきょうは随分お説教されたようなので、当然のことながら運動量を上げなければいけないと。あれだけ昨日点数が入ったので本人たちも危機感を覚えていたでしょうし、やらなければいけないことができるようになったかなと思います。

――試合前には何と声を掛けましたか

まずは一生懸命やることですね、攻めも守りも。一生懸命やる、というのは昨日やっていなかったわけじゃないんですけど、プレーで、体で表現しなければいけません。きょうはパックに対する反応も昨日より速かったし、ボディチェックも1発目で体に当てられたので、そういうところが相手を調子に乗らせなかった原因の一つじゃないかと思います。

――得点がやや第1セットに偏っています

そうですね。チーム構成上仕方がないんですが、他のセットも第1セットを見習ってどんどんシュートを打ってほしいなと思います。 きょう良かったところは一生懸命シュートを打とうとするところですね。シュートを打った後のリバウンドに対する反応も、2次攻撃、3次攻撃につなげられた原因なのかなと思います。

――下位セットで期待していらっしゃる選手はいますか

みんな期待はしているんですけど、きょうは大塚がいいシュートを打ちましたね。ああやって若い連中が1点でも多く取ってくれるとベンチも盛り上がりますので、1年生2年生にどんどん頑張ってほしいなと思います。

――きょうは課題より収穫の方が多かったですか

そんなことはありません。課題はたくさんあります。まだまだ片手でスティックを持ったりすることがあるので、しっかりスティックは両手で持ちなさいとか、最後に優勝が決まる時はそういう細かいところですからね。神様は細かいところに宿りますので。そういうちょっとでも手を抜いたプレーをしないというところが、準決勝、決勝でとても大事なことになります。そういう小さなプレーを大事にしてほしいと思います。

――次戦は明大を倒した法政との対戦となります

法政は春と合わせて2回も明治に勝っているので、今年力をつけてきたチームだということは間違いありません。法政はかつて黄金時代があったチームなのでそういうDNAと言いますか、そういうものが数字となって現れてきたのかなと思います。我々としても大歓迎で強い法政とやるのは、とても楽しみにしています。こちらも負けないようにきょう以上の運動量で法政に向かっていきたいと思います。

DF大塚脩世(スポ2=長野・佐久長聖)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

途中出場というのは初めから言われてたので、準備はしていました。初めは足が動かないところもあったんですけど、だんだん試合出てくにつれて足が動いてきて、リスキーなプレーとかもあまりなくできたのでよかったなと思います。

――チーム全体の出だしの動きについてはいかがでしたか

昨日あまり良くなかったので、みんなそれを意識してきょうは走ろうという形でやってきて目標通りできたと思うのでよかったと思います。

――ゴールシーンはいかがでしたか

勢司さん(FW伊東、政経3=東京・早実)から良いパスがきて、後は打つだけだったので勢司さんさんのおかげです。

――DF陣の動きはいかがでしたか

途中大崎さんとかが怪我して出れないという状況がありました。その中で普段4つ目の自分とか和(DF金井、文構1=東京・早実)とか含めて全員良い動きが出来てたのかなとは思って、良かったと思います。

――次戦に向けて一言お願いします

法政は最近力を付けてきてすごいので、手を抜かず勝って、優勝目指して頑張っていきたいと思います。

FW北村瑞基(商2=東京・早実)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

結果は8対2だったんですけど、綺麗な形での攻撃があまりできていなかった、Aゾーンの中ではいい攻撃が出来てたんですけど、Dゾーンから、相手のゾーンに攻める時にあまり良くなかったという風に自分は見ていました。次の準決勝に向けて明日の練習でしっかり改善してかなきゃいけないなと思います。

――ゴールシーンについてはいかがでしたか

あれは多分誰でも入ると思うんですけど、自分の立場としては常に結果を求められていると思っています。そしてチームスポーツこそ個人の成長が大事だと思っているので、2試合連続でゴールできたことは大きかったかなと思います。

――第3セットの立ち上がりなどはいかがでしたか

合宿期間とはちょっと違うセットで組んでいるので、まだ正直仕上がりとしてはあまり良いとは思えないんですけど、個々の力と5人の連携というのを上手くここからミーティングするなりして意思疎通を図っていければなと思います。

――それでは次戦に向けて一言お願いします

チームとしては法政は絶対に負けられない相手なので、確実にハードワークして勝ちたいと思います。個人的には結果を求められている立場なので、3試合連続ゴールできるように頑張りたいと思います。

FW杉本華唯(スポ2=北海道・駒大苫小牧)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

昨日見つかった反省点のハードワークしきれてないというところがチーム全体として昨日よりはできていたので良かったと思います。

――試合前にはコーチの方からそのような話を受けていたのですか

昨日コーチがベンチに入れてなかったので、ビデオ見てコーチがハードワーク足りないよと言ってたのでそこを意識してやりました。

――1点目のゴールを振り返っていかがでしたか

合宿の時からずっと意識してシュートを打つことを目的でやってたので、練習通りで来て良かったと思います。

――2点目はいかがでしたか

2点目は成り行きでああなった感じです。

――第1セットの連携はいかがですか

日常生活でもコミュニケーションをよく取れているので、とてもいい雰囲気でホッケーできていて楽しいので良いと思います。

――次戦に向けて一言お願いします

春も決勝リーグで当たって、力のあるチームなので、自分たちができることを精一杯出し切って勝てたらいいなと思います。