「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月26日~男子9月8日・女子7日/ハードコート)の大会4日目、女子シングルス2回戦。予選通過者のテイラー・タウンゼント(アメリカ)が、第4シードのシ…

「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月26日~男子9月8日・女子7日/ハードコート)の大会4日目、女子シングルス2回戦。

予選通過者のテイラー・タウンゼント(アメリカ)が、第4シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)を2-6、6-3、7-6(4)のフルセットで破り、3回戦へとコマを進めた。第1セット目、今年度の「ウィンブルドン」覇者であるハレプは、強力なストロークでタウンゼントを振り回し圧倒。タウンゼントはこのセットだけで、アンフォーストエラーを16本記録し、2度のブレークを許した。

そのままハレプが押しきるかと思われた第2セット。女子テニスでは珍しく、サーブ&ボレーを多用し、積極的にネットに出るスタイルのタウンゼントが、終始ハレプを圧倒。タウンゼントが6-3で第2セットをとり、セットカウントを1-1に戻した。

第3セット、巻き返しを狙うハレプの、3度に渡るブレークポイントをタウンゼントが退け、一時はタウンゼントが4-2とリードした。しかし、今度はハレプが、タウンゼントの2度のマッチポイントを退け、6-5と逆転し、試合はタイブレークまでもつれ込んだ。

タイブレークでも、一進一退の攻防戦となったが、最後はタウンゼントのボレーを、ハレプが返せず、2時間4分の白熱した試合が終了した。

タウンゼントはESPNのインタビューに対し、「今回の勝利で、とても自信がつきました。以前ハレプ選手と対戦した時は、負けないようにプレーしたように思います。でも、今回は勝つために戦いました」と、初めてトップ10選手に勝利した喜びを語った。

ハレプは試合後の記者会見で、64本のネットポイントを決めたタウンゼントについて、「彼女はとてもいいプレーをしたわ。ネットにも多く出てきて、ミスも少なかった。左利きの彼女のサービスにも、リズムを合わせられず、いいリターンを返すことができなかった」と語る。

「もっとロブを織り交ぜればよかったと反省している。自分のプレーには、少し納得がいかないけれど、彼女は100%勝利を信じて、全力でいいプレーをした。彼女に負けたことは、驚いていないわ」とタウンゼントを称えた。

タウンゼントは、3回戦でソラナ・シルステア(ルーマニア)と対戦する。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2019年「全米オープン」でのハレプ

(Photo by Tim Clayton/Corbis via Getty Images)