昨年度の上級生が引退し、今のチームになってからずっと選手たちが口にしてきた「日本一」という目標。そのための戦いがついに始まる。9月1日(日)に迫った関東大学対抗戦の開幕を前に、主力選手たちにインタビューを行った。連載第1回は、CTB(センター)栗原由太主将(環4・桐蔭学園)だ。

──山中湖での1次合宿について

春にやってきたことをおさらいして、その精度を高めていこうという内容が主でした。具体的には、ディフェンスでは“C3(3人でコネクトする)”という部分や“ライズ2秒以内”とかですね。アタックでは“ゲインライン“の部分にフォーカスしていました。

大体大と合同練習を行って立命館大と練習試合(12●19)に臨んだのですが、そこではあまり手応えをつかめませんでしたね。相手がグラウンドを広く使ってくるチームだったのですが、うまく対応しきれませんでした。僕は序盤で試合を離れてしまいましたが、BKの部分で言えば、待ってディフェンスをしてしまったことで外で大きくゲインを許して乱されてしまいました。あとはエリアマネジメントの部分ですね。我慢ができなかったり、攻め込むことはできてもそこで雑なプレーが目立ったり、悪い流れを断ち切れませんでした。細かい部分を突き詰めることができず、不完全燃焼となってしまいました。

 

──3年ぶりとなった菅平での2次合宿について

練習試合が多かったので、主に確認など試合に向けて“合わせる”練習を行っていました。

天理大との練習試合(12●52)については、慶應の悪いところが出てしまった感じがしましたね。ラグビーはマインドに大きく左右される競技だと僕は思っているのですが、みんな受け身になってしまっていて、下を向いている時間が多かった印象です。

 

──その3日後に行われた明大との練習試合(49○17)では快勝を収めました

天理大との練習試合の結果を受け、選手たちだけで集まってミーティングを複数回開きました。そこでなにがダメだったのかをきちんと確認しあい、明大戦に向けてやることを明確にしました。心の準備の部分については僕からも結構言いましたね。明大戦でのアップの雰囲気はかなり良く、学生コーチとも「今季でいちばん良いね」と話していました。言葉は少し悪いですが「(相手から)やられる前に(自分たちが)やろう」という気持ちでみんなが頑張った結果が出たのだと思います。気の持ちようで大きく変わるんだなと感じた2試合でした。

 

──明大は7月6日のラグビー祭(14●27)で敗れた相手でもありますが、その時との違いを挙げていただくと

それこそ「やられる前にやる」ことができたのが結果につながったのだと思います。“重戦車”とも呼ばれる相手FW陣をうちのFW陣が倒してくれたので、勢いづくことができました。

──合宿を通してチームが成長した点は

あくまでも僕の見解ですが、やっぱり「心って大事だな」と(笑)。天理大戦や明大戦でマインドセットの大切さを改めて感じました。天理大戦では“我慢”というスローガンを掲げていたのですが、明大戦では“チャレンジャーマインド”というものを追加しました。みんなに“意識が変われば結果も変わる”ということを気づいてもらう良いきっかけになったと思います。

プレーについては、ディフェンスでは“C3”の部分を掘り下げたり、初歩的な部分である“指差しノミネート“などを掲げてそれぞれが責任感を持ってプレーすることができました。

 

──けがで試合に出ることができなかった期間で感じたことは

客観的に見て「感情を表に出せる人がチーム内に少ないな」と感じました。内に秘めている人が多いので…。感情を表に出せる人が増えていけば、チームとしてもっと良くなるのではないかなと思います。復帰したら、これまでよりもさらにそういった部分を意識していきたいです。

 

──栗原主将から見て、合宿中に特に成長した選手を挙げていただくと

やっぱり良知(兼佑=商4・慶應NY)ですね。それこそ彼は熱い選手なので、これからも期待しています。

 

──現時点でのチームの完成度は

個人的には70%ぐらいだと思っています。良い流れの中にいるとは思いますが、まだまだですね。シーズンに入ってから、試合を通してもっと成長していきます。

 

──その70%を100%にしていくためには、どのような部分を補っていく必要があるのでしょうか

プレーの精度を上げていくのはもちろんですが、試合の流れというものをみんなが読めるようになることも大事だなと感じています。あとはやはりマインドの部分で、みんながいかに“勝ちたい”と思いながらラグビーをできるかですね。

 

──BK陣としての手応えと課題は

ファーストアタックについては手応えがあり、1次目の攻撃は少し良くなったと思います。

課題としては、アタック自体のレベルアップとエリアマネジメントの2点ですね。

 

──FW陣の状態はそのように映っていますか

ただただ感謝です(笑)、みんな体を張ってくれて…。僕個人の見解では、今は良い状態なのではと思います。明大戦で良いものをつかめたのではないでしょうか。

 

 

──黒黄ジャージでのラストシーズンにかける思いは

まず、ここまで本当にあっという間だったなと思います。「4年のために頑張りたい」と言ってくれる1年がいるなど今年は特にみんなのチーム愛の強さを感じているので、そういった意味でも「最後にみんなで笑いたい」という思いは強いです。このチームが大好きですね。目標は“日本一になってみんなで笑う”ことです!

 

──最後に、今後に向けての意気込みを

一つ一つの試合で常に自分たちのベストパフォーマンスを発揮して、少しの後悔もないようにすべてを出し切りたいです。あとは、楽しくラグビーをしたいので、チームを盛り上げながらみんなを調和させられるような役割を果たせたらと思います。“楽しんで勝つ”ことができるぐらいの心の余裕を持ちつつ、チーム一丸となって激しく戦い抜きたいです。

 

 

(取材:川下侑美)

 

 

関東大学対抗戦日程(ワールドカップ開催に伴う休止期間を含む)

9月1日vs青山学院大学 11:15K.O.

@菅平サニアパークCグラウンド(長野県)

 

9月8日vs筑波大学 11:00K.O.

@龍ケ崎市陸上競技場たつのこフィールド(茨城県)

 

9月14日vs成蹊大学 15:00K.O.

@秋葉台公園球技場(神奈川県)

 

(ワールドカップ期間)

 

11月4日vs日本体育大学 14:00K.O.

@上柚木公園陸上競技場(東京都)

 

11月10日vs明治大学 11:30K.O.

@秩父宮ラグビー場(東京都)

 

11月23日vs早稲田大学 14:00K.O.

@秩父宮ラグビー場(東京都)

 

11月30日vs帝京大学 11:30K.O.

@秩父宮ラグビー場(東京都)

 

 

 

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