「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月26日~男子9月8日・女子7日/ハードコート)大会3日目、男子シングルス2回戦。第7シードの錦織圭(日本/日清食品)が世界108位のブラッドリー・…

「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月26日~男子9月8日・女子7日/ハードコート)大会3日目、男子シングルス2回戦。第7シードの錦織圭(日本/日清食品)が世界108位のブラッドリー・クラン(アメリカ)を6-2、4-6、6-3、7-5で破り、同大会7度目の3回戦進出を果たした。

錦織は1回戦後に課題としてサーブを挙げていたが、この試合でもサーブがなかなか安定せず、世界108位を相手に苦戦を強いられた。

試合序盤は相手も調子が良くなかったため、ピンチになることなく第1セットを先取したものの、ファーストサーブの成功率はわずか35%だった。そして第2セットは52%、第3セットは58%、第4セットは52%と、最後まで6割を超えるセットはなかった。

またファーストサーブの成功率以上に目立ったのが、優勢の状態から突如崩れる場面が2度あったことだ。

第2セットではゲームカウント4-3、1ブレークアップの場面から、2度連続自分のサービスゲームを破られ、このセットを落とした。さらに第4セットでもゲームカウント5-1、2ブレークアップの場面から、第2セット同様に連続でブレークされ、相手に逆転の可能性を与えてしまった。最後は集中力を上げてこのセットで試合を決めたものの、わずかな隙から相手に流れを渡してしまった。

錦織自身も試合後のインタビューで「少し集中力が落ちて緩んでしまったところがありました」と語っている。

その錦織の3回戦の相手は、第31シードのクリスチャン・ガリン(チリ)と、世界38位のアレックス・デミノー(オーストラリア)の勝者となる。1回戦は世界205位、2回戦は世界108位と、どちらもトップ100以下の選手だったが、3回戦はどちらが来ても世界30位台の選手となり、相手のレベルがぐっと上がる。

そんななかでも修正し、現在グランドスラム5大会連続ベスト8以上を記録している底力を、錦織が発揮できるか注目だ。

【錦織 対 クラン 主なスタッツ】

◆錦織

サービスエース         2本

ダブルフォルト         5本

ファーストサーブ成功率     50%

ファーストサーブポイント獲得率 72%

セカンドサーブポイント獲得率  60%

ブレークポイント勝率      8/20

ウィナー            23本

アンフォーストエラー      32本

◆クラン

サービスエース         18本

ダブルフォルト         8本

ファーストサーブ成功率     51%

ファーストサーブポイント獲得率 77%

セカンドサーブポイント獲得率  37%

ブレークポイント勝率      4/9

ウィナー            50本

アンフォーストエラー      62本

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全米オープン」での錦織圭

(Photo by TPN/Getty Images)