アメリカ・シンシナティで開催されている「ウェスタン&サザン・オープン」(8月15~21日/ATP1000/賞金総額436万2385ドル/ハードコート)。 男女共催の今大会は、女子の世界1位、セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)が現地で欠場を…
アメリカ・シンシナティで開催されている「ウェスタン&サザン・オープン」(8月15~21日/ATP1000/賞金総額436万2385ドル/ハードコート)。
男女共催の今大会は、女子の世界1位、セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)が現地で欠場を発表したことにより、男女双方のドローで第1シードを失うことになった。男子の世界1位、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)もセレナと同様、リオ五輪で早期敗退を喫しているが、今大会は左手首の痛みを理由に棄権を決めた。前年度覇者のロジャー・フェデラー(スイス)は、膝の手術後のリハビリにシーズンの残りを費やすことを決めており、戦線を離れている。 ジョコビッチとフェデラーがいなくなった今、ドローはかなりオープンになり、世界4位のスタン・ワウリンカ(スイス)は背中の痛みの問題が再発しなければ、優勝のチャンスを目にすることになるだろう。彼はその故障で五輪出場をとりやめた。
「リハビリのため、数日休みをとらなければならなかった」と31歳のワウリンカは言った。「8日間はまったくテニスをせず、先週の月曜日にプレーを始めたんだ」。 ワウリンカにとってシンシナティでの最高成績は、2012年の準決勝進出だ。今季の彼は、全仏オープンとトロントのロジャーズ・カップで準決勝に進出し、戦績は31勝11敗となっている。
ワウリンカは、練習の合い間にリオ五輪をテレビで見たと言った。 「現地に行けなくて残念だったけど、観戦のためにリオに飛ぶのは、負担が大きすぎると思ったから」 先の木曜日からワウリンカはシンシナティで練習を始めている。今大会は、世界2位のアンディ・マレーに次ぐ第2シードで、ラファエル・ナダル(スペイン)が第3シードとなる。ナダルは左手首の故障により全仏オープンを途中棄権して以来の大会だったリオ五輪で、準決勝に進出した。 ワウリンカは、シンシナティの準決勝で対戦する可能性のあるナダルについて、「彼が戻ってきたのを目にできてうれしい」と言った。「あれ(リオ五輪)は、ハードコート上での彼の今季最高の大会だったと思う」。 1回戦がBYE(免除)のワウリンカは、初戦となる2回戦でニコラス・アルマルゴ(スペイン)を6-3 7-6(2)で下した、ワイルドカード(主催者推薦)のジャレッド・ドナルドソン(アメリカ)と対戦する。
1回戦ではまた、ノーシードのジュリアン・ベネトー(フランス)が第10シードのダビド・フェレール(スペイン)を6-4 2-6 6-4で下す番狂わせもすでに起きているあった。(C)AP
【上位シード選手】 ※[ ]数字はシード順位
アンディ・マレー(イギリス) [1]スタン・ワウリンカ(スイス)[2]ラファエル・ナダル(スペイン)[3]ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)[4]錦織圭(日本/日清食品)[5]トマーシュ・ベルディヒ(チェコ)[6]ジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)[7]ドミニク・ティーム(オーストリア)[8]