野球、ソフトボールにおいて守備で最も重要視されているといっても過言ではないセンターライン。その中でも特に阿吽の呼吸が求められ、守備の要として欠かすことのできないポジションが二遊間である。今回はその二遊間を守り、かつ攻撃においても中軸を任されている増子奈保主将(スポ4=東京・日出)と小野寺詩織(スポ3=千葉経大付)の二人に、ここまでの振り返りやインカレへの意気込み、はたまたプライベートな話に至るまで様々なお話を伺った。

※この取材は8月15日に行われたものです。

戦い方がワンパターンではなくなった


正二塁手としてチームを支える小野寺

――新体制になってからのここまでの戦いぶりはいかがですか

増子 新チームが始まったころは結構打っちゃえっみたいな感じで、ヒッティングを中心に大量得点をっていう感じだったんですけど、それが思ったよりも上手くいかなかったていうのが現状で、冬を通して小技とかも視野に入れ始めて、最近ではガンガンそうゆう風に、思いっきり打つだけじゃなくて、力加減でいうと、1から6くらいのバッティングを取り入れるようになって、ワンパターンじゃなくなったっていうのは戦い方として大きく変わりました。

――1から6というのは

小野寺 1がバントなんですよ。10がフルスイングで、2、3はプッシュバントだったり、5,6になれば、左バッターのスラップ、歩きながら打つだったり。そうゆう風にいろんな技をこっちも練習して、よく他の大学がやってくるようなことをうちもやりだしたっていう感じなんですけど、でもだいぶそれで攻撃の幅が広がっていったので、戦いぶり、大きな変化はそこかなと思います。

――小野寺さんはいかがですか

小野寺 いま増子さんが言ったことがだいたいそうなんですけど、あとはメンバーも去年とほとんど同じっていうこともあって、冬あけたくらいは、バッティングガンガンでいってたんですけど、最近はもっと細かいところをつめて小技であったり、走塁であったり、守備にしてもできるだけ、どんどん細かいところつめてるところです。

――チームとしてうまくいっていることは何ですか

増子 選手主体で戦っていくことが意外と形になったなというのがあります。先生も自分たちでサイン出してやってみろっていう風にちょっと挑戦的、挑発的じゃないけど(笑)先生からの自分たちにむけてできるかどうかやれっていう風に与えられて。自分たちでサインとか題し合いながら、いかに先生の指示なしで自分たちだけで作戦たててうごけるかっていうのをやってきて、それが結構うまくいっているんじゃないかなと思います

――選手全体でやるということはスタメンなども自分たちで考えているのですか

増子 スタメンもだいたい自分と副キャプテンが話し合って、先生にこれでいいかっていう確認だけして、先生の考えがある時だけそこが変わったりするんですけど、もうほとんど自分たちでやります。継投だけはその先生の試合勘ていうか試合の流れを読む力をちょっとお借りして、先生にお任せしています。

――逆に上手くいっていないことは何ですか

増子 上手くいってないことだらけだけどなー(笑)。思ったより、東日本でも勝てなかったりとかして、点が取れなかったのはいつもあと一本というのが結構春は続いて、ピッチャーはずっと良かったりするんですけど、バッター陣が思ったより打てなかったりとか、冬明けの練習試合ちょっと打てたんですけど、春先であまり打てなったりとかして、打線がつながらなかったなというのもありますね。

――実際の点数より結構拮抗している試合が多かったという印象があります

増子 そうですね。本当にそれを自分たちも感じていて、残塁数とか見ていても結構あったとおもいます。いまはどうだろう、今のほうが残塁数は少ないのかな。8月にはいってからの練習試合のほうが、取りたいところで点が取れていると思います。

――ここまでの打線の出来を100点満点で考えると何点でしたか

増子 全然ですよ。低いと思いますよ。50点いったらいいなっていう感じじゃないですかね。赤点みたいな感じです(笑)。ただ、いまはだいぶ上がってきてますね。70、80くらいまできて。あと20点分の仕上げをいまやろうっていう感じです。

――増子さんは結構試合とおしてクリーンナップを任されるが、ここまでのご自身の点数はいかがですか

増子 自分めっちゃひくいんだよな(笑)30点とか40点くらいですかね。回りからの期待にすべて応えられたかって言ったらそうじゃないし、自分でもここで打てば勝てるなとか楽にいくなって思った打席でも上手くいかなかったりとかしてふがいない思いをしました。いまは自分でもだいぶ調子は戻ってきているんですけど。やっぱ春はパットしないような感じだったので、クリーンナップうつってなったらもうちょっと打たないといけないなと思いました。

――小野寺さんは二番を打つことが多かったが、あまりバントしないで強打の二番っていうイメージなんですが

小野寺 そうでしったけ?バントする場面があまり回ってこなくて、ばんとする準備や心構えは自分でして試合に入っていたんですけど、意外とそういう場面がなかったのかなと思います。

――お二人の守備は100点満点で何点になりますか

増子 守備は70点って言いたいです。意外と守備のほうが自分でも評価できるプレーが多いので、この点数にしました。全体的に去年より安定しています。内野4人ともメンバーが変わらないんですけど、守備力的には去年より上がったような気がします。ただ小野寺なんかは常にしっかり守ってくれているのですが、私はそこそこエラーしてしまっているので、30点マイナスにしました。

小野寺 いえいえそんなことないですよ(笑)。同じくらいですかね。70点くらいはいっていたらいいなと思います。

――お二人は二年間二遊間コンビを組まれてますが、守備面で気をつけてることは何かありますか

小野寺 相手の動きはめっちゃ見ます。あとはベースカバーでお互いなんかはいらなかったりていうことがあるので、それが7月くらいに結構あったので、最近は細かく、目を合わせて確認を取るようにしてます。

――どっちが取るか難しい打球は

増子 なんとなく、取ることはほとんどですよね。視界に入ってきたりとか、雰囲気とか。あ、小野寺が撮ったほうが早いかもっていうのはパッと引いて、そこは練習中も、ノックで打たれたりするんですけど、だいたいこの辺はそうしようって決めてはいますけど、試合になったらその時の成り行きで、ポジショニングとかも結構変えるんですよね。バッターとかで結構変えたり。

チームで1番か2番くらいに面白い人といったら増子さん


終始二人の仲の良さがにじみ出ていた

――趣がガラッと変わってしまうのですが、お互いの他己紹介をしていただけますか

小野寺 なんかすごいしっかりしたキャプテンぽいキャプテンなんですけど、なんかたまに変なこと言うのがそれがすごく面白くて、だからチームの中で面白い人っていったら、1番か2番くらいにくるのが増子さんです。アップの時とかも基本的に同じ列なんですけど、いつもふざけてハイタッチとかして、周りに白い目で見られてます(笑)。あとラーメンが大好きで、最近は行ってないって言ってたんですけど、なんかもう行くときは週に一回くらい所沢にある大和屋っていう家系ラーメンに行くくらい好きで、たまにラーメン連れて行ってもらったりします。

増子(小野寺さんは)正直でぶれない子ですね。芯を持ってます。

小野寺 芯持ってますかね?(笑)

増子 持ってます(笑)。プレーするときはちゃんとこうしたいって意思表示してくるし、普段はまだ四年生がいるので、妹キャラみたいな感じですね。でも正直だし、嫌なことはいやって言ってくるので、やっぱり自分のやりたいこととか通したいものは常に持ってるイメージはあります。

――結構2人でも食事したりするんですか

増子 あーそんなにはいかないんですけど、グランドで一緒に過ごす時間は長いですけど、プライベートは結構別々って感じはしますね。

――お二人でお話しされるときはソフトの話が多いのですか

小野寺ソフトの話から始まっても結局ふざけたりとかするので、ふざけますね。結構。だからこんな2人なんで真面目な話は続かないんです(笑)

――お二人はリフレッシュや息抜きですることは何ですか

小野寺 私はカラオケが好きなのでカラオケに行きます。、結構J-popとかをなんでも広く浅く歌うって感じですねー。

増子 自分は友達と遊びに行ったりとかもう絶対ソフトとはまったく関わらないで、遊びに行ったりとかしますね。親と出かけたりもするし普通に友達と遊びに行ったりもするし、1人で買い物行ったりもします。

――試合前のゲン担ぎは何かありますか

増子 自分はトンカツ食べます笑笑結構なんか栄養学的には試合前には良くないんですけど、お父さんが毎回毎回試合の前日は絶対トンカツ作ってくれるので、絶対トンカツ食べてますね。

小野寺 うちもそれ高校まではやってたなー。大会前になってカツ丼食べに行ってました。いまはやってないですか?いまはやってないです。いまは栄養学的にはあんま良くないから笑笑

増子 あと東日本の時、初戦で背中叩いてたりしてたんですけど、負けちゃったから次はやらないようにします。笑笑負けたことは全部切り捨てるからね笑笑やって負けたらもう全部やめます。験担ぎ笑笑

どんな時でも精神的支柱であり続けたい


最後のインカレに向け、主将として思いを語る増子

――ここからはインカレの話になりますが、初戦が環太平洋大学という組み合わせを見た時の感想はいかがですか

増子 最初見たときは思わず笑っちゃって(笑) 最後の最後に2年前のインカレ優勝校と当たるのか~。激アツだなと思いましたね。でもやっぱり優勝を狙うんだったらこういう山だよなと思って、初戦からそういういいチームと当たるべきだよなという風には考えていたので、見たときは興奮しましたね。

小野寺 増子さんの考えとほぼ同じでしたね。あーIPUかとそんなに変にショックを受けることもなく、そうだよね~、みたいな感じでした。

――インカレに向けた練習の中で一番重視していることは何ですか?

増子  最近選手に言ったのは、全員で同じ方向を向いて目標を明確にしていこうとは言いました。ちょっと最近雰囲気がよくなくて、それがあったというのもあるんですけど、やっぱり練習時間が短い分、全員で集まっているときは、同じ目標目指してやっているんだから、練習中も同じ方向を向いてやらなきゃだめだよという風には言ったので、それは自分は練習は技術どうこうっていうよりも、一人一人が目標に向かって動けているかなっていうのを結構全体的に今はみるようにしています。

小野寺 最近の練習は実戦メインなので、いかに練習を試合に近づけることができるかっていうのが一番大切だと思うので、集中してたら自然と身についてくるかなっていう感じです。

――練習試合とかも多く組まれているというお話だったが、練習試合の出来は

増子 練習試合は、この間の三連戦は結構良かったですね。3勝3敗だったんですけど、戦い方は結構形になってきたし、ピッチャーは相変わらずいいですけど、バッター陣も打つ人はちゃんと打ったし、すごい良かったなって思います。

小野寺 7月に比べたら格段に良くなったかなっていうのは言っています。全体的に打力もちょっとは上がってきている感じもしますし、小技とかもたまにかけるとそれなりにちゃんと決まるので、インカレに向けては結構いい感じです。

――約二年間2人で二遊間コンビ組まれたと思うんですけど、それもあと1か月で解散ということになってしまいます。お互いどうですか

小野寺 寂しいです。なんなら内野みんな抜けちゃうので(正三塁手と正一塁手も4年生。詳しく神、岡田対談を参照のこと)、心細いというのはすごい思います。

増子 確かにそうですよね。全然意識してなかった(笑)。

小野寺 ひどい~もうそういうところほんと(笑)

――それくらい当たり前に一緒にやってきたということですよね

増子 たぶん一緒に引退するんじゃないですかね、こいつも(笑)。

小野寺 多分そうですね(笑)それくらいの勢いですね

増子 本当にいい形で終われるように悔いなくやりたい

小野寺 私も一緒に引退したくなるくらいの結果を残します!

――インカレに向けてそれぞれどのような形でチームに貢献したいですか

増子 全てにおいて貢献したいです。

小野寺守備の中心のセンターライン守ってるので、守備もしっかり捕るところ捕って、できたらチーム助けるようなプレーができたらいいなって思います。バッティングでも、やっぱり2番という打順にしてもらっているので、もっと結果出したいなと思っています。

――増子さんは主将としておそらく最後の大会になると思いますけど、何を一番大切にしてやっていきたいですか

増子 うーんいろいろ出ますけど、やはり主将として最後までチームの精神的支柱であり続けたいので、自分は絶対どんな状況でも怖気づいたりとかしないで、常に前を向いて最後の最後までチームを引っ張り続けたいと思います!

小野寺 かっこいい~

――最後にインカレに向けて一言意気込みをお願いします

小野寺 一戦一戦、とりあえず初戦ですよね。気持ち入れて全力で勝ちに行きたいと思います!

増子 勝ちます。勝たせます。優勝させます!

――ありがとうございました!

(取材・編集 篠田雄大、西杉山亮)


最強の絆で結ばれた二遊間コンビがインカレでの勝利を導きます!

◆増子奈保(ますこ・なほ)(※写真左)
1997(平9)年5月20日生まれのA型。170センチ。東京・日出高出身。スポーツ科学部4年。内野手。試合中はクールなイメージの強い増子選手ですが、普段は笑顔が絶えず、チーム内では面白キャラとしての地位を確固たるものにしているようです。クールさとユーモアさを兼ね備えたチームの「精神的支柱」がインカレで栄光へと導いてくれるでしょう!

◆小野寺詩織(おのでら・しおり)(※写真右)
1999(平11)年3月11日生まれのAB型。165センチ。千葉経大付高出身。スポーツ科学部3年。内野手。増子さん曰く「芯を持っている」という小野寺選手。J-POPが大好きで、今はSHE’Sのover youという曲にはまっているそうです。この曲に乗せて、インカレでは攻守にわたってチームを勢いづけるプレーを見せてくれることでしょう!