文・写真=鈴木栄一

指揮官ラマス「完璧なゲーム内容をこなさないと勝てない」

8月28日朝、バスケットボール日本代表はワールドカップのグループリーグの舞台となる上海に向けて旅立った。空港にて実施された会見で、指揮官のフリオ・ラマス、八村塁、比江島慎、馬場雄大が初戦の相手トルコについての印象を語った。

前回のワールドカップではベスト8進出を果たすなど、強豪の一つに数えられるトルコは、今回の欧州予選において8勝4敗の成績を残し、特に1試合平均67.1失点と堅守が光った。2018年2月に行われたWindow2のスウェーデン戦、ラトビア戦に連敗を喫したものの、そこから見事に立て直して本大会の切符をつかんだ。ともにNBA選手不在でベストメンバーではないものの、昨年11月にはホームで難敵スペインから勝利を収めている。

チームにはベテランのアーサン・イリヤソバ(バックス)、若手のセディ・オスマン(キャバリアーズ)、フルカン・コルクマズ(シクサーズ)と3人のNBA選手が出場すると見られる。

彼らは渡邊雄太と同様、NBAでのシーズン中はなかなか代表に合流できずに出場試合が限定されたものの、オスマンは4試合出場で平均19.3得点8リバウンド、コルクマズも4試合出場で平均20.3得点4.3リバウンドを記録。イリヤソバは2試合で平均15.5得点7リバウンドを挙げており、彼らNBAトリオがチームの主軸を担ってくるはずだ。

ラマスヘッドコーチは「トルコは完成度が高い。ディフェンス、リバウンドに強く、オフェンスではインサイドに外からのシュートもある。完璧なゲーム内容をこなさないと勝てない」と、当然のように厳しい戦いになることは覚悟している。

また、八村が「中東系とヨーロッパのバスケットボールが混ざったスタイル。体格的には手足が長く、頭脳的なプレーをする」と語ると、馬場は「全体的にサイズがあり、フォーメーションも豊富でシステマチックなバスケをしてくる」と続ける。

八村、比江島、馬場と揃って勝利のカギに挙げたのは、いかにディフェンスで踏ん張れるか。そこから日本の得意とする走る展開をいかに増やしていけるかに、トルコ撃破はかかってくる。そして比江島が「長い合宿が終わって最高の準備ができた。ワクワクしています」と言うように、3人ともここまでのチーム作りに手応えを得ている。

その上で馬場は「ここで結果を残せたら、ブームではなく一つの一大スポーツとして盛り上がっていける」と期待感を語り、ワールドカップでの飛躍でさらにバスケの地位を高めたいとの強い責任感と野望を持って、日本を旅立っていった。