現地の26日、今シーズン最後のグランドスラム「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月26日~男子9月8日・女子7日/ハードコート)が開幕。大会初日は男子シングルス1回戦、女子シングルス1…

現地の26日、今シーズン最後のグランドスラム「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月26日~男子9月8日・女子7日/ハードコート)が開幕。大会初日は男子シングルス1回戦、女子シングルス1回戦が行われた。

男子シングルス1回戦、第7シードの錦織圭(日本/日清食品)が予選勝者で世界205位のマルコ・トゥルンヘリッティ(アルゼンチン)と対戦。第2セットで相手が途中棄権となり、錦織が2回戦へ進出した。

試合後のオンコートインタビューで錦織は「(トゥルンヘリッティは)良い選手なので、最後まで試合できなかったのは残念だと思う」と話し、自身については「調子は良かった。とてもハッピーです。たくさんのファンの中で試合をすることができました。やはり全米オープンは興奮しますね。多くの観客の中でプレーできることは最高です」と語った。

相手の途中棄権ではあるものの、錦織にとって「ウィンブルドン」4回戦以来約1ヶ月半ぶりの勝利、奇数年の「全米オープン」では初勝利となった。

そして、世界59位の西岡良仁(日本/ミキハウス)はワイルドカード(主催者推薦枠)で出場の世界151位マルコス・ギロン(アメリカ)に3-6、6-4、6-4、6-4で勝利。4年ぶり、2度目の同大会2回戦進出を果たした。

世界ランキングで自己最高の58位に迫る59位につけている西岡。接戦となった試合だったが、ブレークポイントを握った数は西岡が12本、ギロンが5本と、西岡が圧倒的に多くのチャンスを作っていた。また、セカンドサーブでのポイント獲得率も60%と安定感を見せた。

そのほか、ディフェンディングチャンピオンとして第1シードで出場のノバク・ジョコビッチ(セルビア)、同大会5度の優勝を誇る第3シードのロジャー・フェデラー(スイス)が順当な勝ち上がりを見せた。

女子シングルス1回戦では、第8シードのセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)が世界87位マリア・シャラポワ(ロシア)と対戦。セレナが6-1、6-1で元世界女王対決を制し、2回戦進出を決めた。

22度目(2018年セレナの試合前棄権を除く)の対戦となったこの試合、セレナは5度ブレークポイントを握られるもすべて凌ぎ、自身は5度ブレークに成功。わずか59分で勝利し、これでシャラポワに対して20勝2敗となった。

そのほか、世界108位の土居美咲(日本/ミキハウス)が第10シードのマディソン・キーズ(アメリカ)と対戦。土居は5-7、0-6で敗れ、残念ながら1回戦敗退。

第2シードのアシュリー・バーティ(オーストラリア)、第3シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)は順当に2回戦進出を決めた。

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【8月26日 主な試合結果】

◆「全米オープン」

男子シングルス1回戦

〇[7]錦織圭(日本/日清食品)6-1、4-1(Ret) ●[Q]マルコ・トゥルンヘリッティ(アルゼンチン)

〇西岡良仁(日本/ミキハウス)3-6、6-4、6-4、6-4 ●[WC]マルコス・ギロン(アメリカ)

〇[1]ノバク・ジョコビッチ(セルビア)6-4、6-1、6-4 ●ロベルト・カルバレス バエナ(スペイン)

〇[3]ロジャー・フェデラー(スイス)4-6、6-1、6-2、6-4 ●[Q]スミト・ナガル(インド)

〇[5]ダニール・メドベージェフ(ロシア)6-4、6-1、6-2 ●プラジュネシュ・グネスワラン(インド)

女子シングルス1回戦

〇[10]マディソン・キーズ(アメリカ)7-5、6-0 ●土居美咲(日本/ミキハウス)

〇[8]セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)6-1、6-1 ●マリア・シャラポワ(ロシア)

〇[2]アシュリー・バーティ(オーストラリア)1-6、6-3、6-2 ●ザリナ・ディアス(カザフスタン)

〇[3]カロリーナ・プリスコバ(チェコ)7-6(6)、7-6(3) ●[Q]テレザ・マルティンツォバ(チェコ)

〇ビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)6-1、6-0 ●ジェン・サイサイ(中国)

(テニスデイリー編集部)

※写真は錦織(左)と西岡(右)

(Getty Images)