写真:2ndシーズン開幕記者会見での松下チェアマン/撮影:ラリーズ編集部27日、Tリーグが2ndシーズン男女開幕戦とプレーオフファイナルに、リプレイチャレンジ(ビデオ判定システム)を導入することを発表した。リプレイチャレンジは、Tリーグの「…

写真:2ndシーズン開幕記者会見での松下チェアマン/撮影:ラリーズ編集部

27日、Tリーグが2ndシーズン男女開幕戦とプレーオフファイナルに、リプレイチャレンジ(ビデオ判定システム)を導入することを発表した。

リプレイチャレンジは、Tリーグの「イメージングテクノロジーパートナー」である、ソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズ株式会社が提供する映像関連技術・システムにより運用される。サーブのレット判定用のカメラ1台とラリー中のエッジ、サイドボール判定用のカメラ4台の計5台が用いられる予定だ。

国内の卓球競技でビデオ判定が導入されるのは初めて。今まで卓球競技では審判による目視のみで判定が行われていたが、Tリーグではその常識が変わるかもしれない。

「ビデオ判定」といえば、4月に行われた世界選手権・女子ダブルス決勝で伊藤/早田ペアへの判定が物議をかもし、日本のメディアがこぞってこの問題を取り上げた時期があった。

現時点では開幕戦とプレーオフファイナルでの試験運用という形だが、3rdシーズンにも本格的な運用が期待される。

リプレイチャレンジ(ビデオ判定)詳細

●対象試合

男子開幕戦(2019年8月29日 木下マイスター東京vs岡山リベッツ @アリーナ立川立飛)
女子開幕戦(2019年8月30日 日本生命レッドエルフvs木下アビエル神奈川 @大阪府立体育館)

●ルール

(1)申立権者
リプレイチャレンジの申し立ては監督が行うこととし、監督からの申し立てがあった場合にのみビデオ判定を行う。

(2)申立の時機
対象となるラリーの終了後、両選手が次のサーブの構えに入るまでに申し立てなければならない。

(3)対象となるプレー
・サーブのレット ・ラリー中のエッジ、サイド

(4)申立回数
1マッチあたり各チーム1回。リプレイチャレンジの申し立てにより、審判のジャッジが覆った場合は1回とカウントしない。

(5)ビデオ判定の実施
判定用ビデオ映像は、主審、副審が確認し、最後のジャッジは主審が行う。

(6)判定用カメラの取り扱い
ネットサポートに取り付けるカメラ含む機材は、ネットサポートの一部とする。
例:ボールがカメラに当たり、相手コートに入った場合はネットイン。
  選手の身体の一部がカメラに触れてしまった場合はミス。

●リプレイチャレンジ(ビデオ判定)の流れ

1.監督によるリプレイチャレンジの申し出。

2.審判が承諾
 対象プレーについてリプレイチャレンジの申し立てがあった場合、主審はこれを承諾する。
 対象プレー以外のプレーで申し立てがあった場合、主審はこれを却下する。

3.主審が①リプレイチャレンジがあった旨②リプレイチャレンジがあったチーム名③リプレイチャレンジの申し立てを行うことをアナウンスする。

4.リプレイチャレンジ中、選手はベンチに戻ることはできない。リプレイチャレンジ中のアドバイスは禁止する。タオルの使用は可とする。

5.主審、副審が映像を確認する。Tリーグ競技部は必要な補助を行う。

6.判定の結果は、主審(またはTリーグ競技部)が会場に向けてアナウンスし、伝達する。

7.審判得点板付近に、使用回数を表示する。

8.試合再開

文:ラリーズ編集部