準決勝の相手は九州産大。相手先発の力強い直球の前に打線が抑え込まれた。先発・高島泰都投手(法2=滝川西)は粘りの投球を見せるも、最後まで得点を奪うことができず、0-4で準決勝敗退となった。

◆8・21~8・27 全日本大学選手権(豊田市運動公園野球場他)

◆8・26 準決勝 対九州産大(パロマ瑞穂野球場)

明大0―4九州産大○

 完全な力負けだった。2回表、先頭の高桑一真外野手(商3=日大二)が四球で出塁するが、続く栗原敬昌外野手(法4=高崎)が犠打を失敗して併殺に。5回も犠打失敗の併殺に倒れるなど、走者すら進めることが叶わなかった。結局今試合で放った安打はわずか2本。「相手投手が良すぎた」(小西秀明監督)と、前戦まで大量得点を挙げていた打線が封じ込められた。

   高島も初回に3者連続三振を奪う好調ぶりだったが、「勝負強く甘い球を見逃さなかった」(高島)と、時折浮いてしまった直球を狙われて4点を失った。好守において力の差を見せつけられる結果となった。

 主将の目には涙があった。9回2死、後のない状況で打席には2番・竹村律生内野手(営4=佐野日大)。次には3番・千田京平主将(農4=花巻東)が控えていた。「このままでは終われない。主将につなごうと思った」(竹村)と、決死の思いで振り抜いた打球は左前に。土壇場でここまでチームを引っ張ってきた千田に打席が回った。その千田の目には大粒の涙が。「ここまで付いてきてくれて、最後まで声を出してくれて嬉しかったですし、本当に申し訳なかった」と、様々な思いを堪えながら打席へ向かった。仲間の声援も飛び交う中、最後は左飛に倒れた。敗れはしたが、チームは最後まで千田を中心に一つだった。

  最高のチームだった。「4年生のおかげでやってこられた」(山岡優奈マネジャー・政経2=明大中野八王子)。マネジャーのみならず、周りからも愛されるチームだった。「仲間がいてこそのチーム。感謝を伝えたい」(千田)。24年ぶりの関東地区制覇など功績を挙げてきた千田組。その活躍を私たちは決して忘れることはないだろう。

[大西健太]

試合後のコメント

小西監督

――千田主将の主将としての姿はいかがでしたか。

 「彼は先頭に立って背中でチームを引っ張ってきました。4年生もしっかりまとまってやれていましたし、4年生にとってこれが最後の試合となったので、いろいろな感慨があると思います。これは一生懸命やった結果で、勝負には勝ち負けがあるので、一つ二つ足りなかったということで、それは相手が素晴らしかったと私は捉えています」

千田

――4年生で最後に集まってどのような話をされましたか。

 「4年生は引退で、本当に何も4年生は文句を言わずに自分に付いてきてくれたので、ありがとうという感謝の気持ちを伝えました」

――主将として得たものはありますか。

 「仲間がいてこそのチームですし、本当に自分が作ったチームではなくて、部員全員でつくったチームだと思うので、本当に仲間の大切さや強さは改めて感じました」

池尾俊祐外野手(法4=岐阜城北)

――4年間を振り返っていかがですか。

 「もともと大学で野球をやるかやらないかというところでしたが、やることになって4年目にして初めて全日本の舞台に来られて非常にいい思い出になりました。学生野球を通して自分の満足度も高いものになったので、準硬式野球部で培ったものを今後の生活につなげていけたらと思います」

竹村

――最後の打席どのような気持ちで打席に向かいましたか。

 「主将を見たらもう涙が出ていたので、このままでは終われないと思って、意地でも主将につなごうと打席に立ちました。あれはもう何がなんでも塁に出ようと立ちました」