「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月26日~男子9月8日・女子7日/ハードコート)の大会初日、男子シングルス1回戦。第7シードの錦織圭(日本/日清食品)は、世界205位のマルコ・トゥ…

「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月26日~男子9月8日・女子7日/ハードコート)の大会初日、男子シングルス1回戦。第7シードの錦織圭(日本/日清食品)は、世界205位のマルコ・トゥルンヘリッティ(アルゼンチン)の途中棄権により、試合時間わずか47分で2回戦へ進出した。試合後の記者会見で錦織は「正直言うともう少しプレーしたかった」と語っている。

錦織はこの試合、立ち上がりでいきなりブレークに成功すると圧倒し、第1セットを6-1で先取。相手は故障もあってそこからプレーレベルが落ち、第2セットも錦織が4-1とリードしたところで相手が途中棄権を申し出たため、2回戦進出が決まった。

試合後の記者会見で、体力を温存できたことについて聞かれた錦織は「フィジカル面ではもちろん助かると思います。でも正直言うともう少しプレーしたかったです。コートでの感覚は良かったですし、もう少し自信をつけたかったので。もうちょっと多くのポイントをプレーして、試合をプレーする自信をつけたかったです。試合のリズムは良かったです」と語った。

「第1セットは本当に上手くプレーできていて、その後彼が痛みを感じだしました。フィジカル面では助かると思います。今はとてもフレッシュな状態です。明日、練習をして2回戦に備えます」

錦織にとってこれは「ウィンブルドン」4回戦以来、約1ヶ月半ぶりの勝利だった。8月の前哨戦2大会はいずれも初戦敗退と試合数が少なかったため、自信をつけたかったのだろう。それでも上位進出、そして悲願の初優勝を狙う上では、短い試合時間で勝利を重ね、体力を温存することが一つの鍵となる。

その錦織は2回戦で、世界108位のブラッドリー・クラン(アメリカ)と対戦する。クランは世界101位のチアゴ・モンテーロ(ブラジル)を6-3、6-2、6-3と快勝で破っている。調子の良い地元アメリカ選手を相手に、錦織がトップ10選手として地力の差を見せられるか注目だ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全米オープン」での錦織

(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)