今年の甲子園も熱かった。令和初の夏の高校野球選手権は、履正社(大阪)の初優勝で幕を閉じた。準優勝の星稜は、今秋ドラフト…
今年の甲子園も熱かった。令和初の夏の高校野球選手権は、履正社(大阪)の初優勝で幕を閉じた。準優勝の星稜は、今秋ドラフト1位確実の奥川恭伸投手(3年)がスターになった。第101回を数えた今大会も歴史的な熱戦あり、不可解な高野連対応あり? で筋書きのない多くのドラマが生まれた。球児の熱戦を振り返ってみた。
◆珍記録!盗塁なし史上初V
履正社の初戦から決勝まで6試合連続2ケタ安打は史上7校目。自慢の打力で頂点に駆け上がったが、大会通算で盗塁が1つもない、初めての優勝校となった。筋トレで鍛えた体は高校生離れしていたが、パワーをとった分、走力を捨て、要所ではバントで走者を進めた。チーム総失策1個の堅守も光った。
◆大阪強し
昨夏王者の大阪桐蔭に続き、大阪勢が大会2連覇。夏の大会で同一都道府県の連覇は04、05年の駒大苫小牧(北海道)以来。県別優勝回数も大阪が全国トップの25度(夏14、春11)を数え、2位の愛知19度を大きく引き離している。
◆延長14回サヨナラ弾
3回戦で星稜が智弁和歌山を延長14回、4-1でサヨナラ勝ちした一戦は歴史に残る名勝負となった。1-1と同点のまま、延長13回からタイブレーク(無死一、二塁から攻撃開始)に入ったが、両チーム譲らず無得点。14回表の攻撃も抑えた星稜はその裏、福本陽生内野手がサヨナラ3ランを放った。星稜エース奥川は165球を投げて3安打23奪三振1失点完投と圧巻の投球で、高校野球ファンを虜(とりこ)にした。
◆ガッツポーズ注意
明石商(兵庫)の狭間善徳監督(54)が3回戦の八戸学院光星戦で、試合中にベンチから出すぎたことを高野連から注意された。監督自ら派手なガッツポーズを連発することでも話題だったため、間接指導ともとらえられる注意だったが「ガッツポーズをしすぎて右肘がおかしくなった」と笑わせるなど意に介さず。〝狭間ガッツ〟を継続し、春センバツに続いて夏も4強入りを果たした。昨年は、創志学園の西純矢投手が、審判から「必要以上にガッツポーズしないように」と初回に注意された試合で敗れていた。
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◆サイン盗み疑惑
今春のセンバツで、星稜・林和成監督の抗議から、習志野(千葉)のサイン盗み騒動が勃発。不正を防止すべく、今大会は監視の目が光っていた。準々決勝で、作新学院(栃木)が1回の攻撃中、二塁走者が球審に注意され「額の汗を拭おうとしたとき、癖で人さし指を立ててしまった。〝まぎらわしいのでやめなさい〟と言われました」。小針崇宏監督は「(サイン盗みは)全くそんなことはなかったんですけど」と否定。3年ぶり全国制覇を狙ったチームは中京学院大中京(岐阜)に3-6で敗れ去った。
◆フェアプレー
悪い話ばかりでもない。星稜の投手陣に対し、相手選手からの〝差し入れ〟が話題となった。3回戦では、試合中に足をつったエース奥川に、対戦相手の智弁和歌山・黒川史陽主将が熱中症対策の錠剤を手渡した。準々決勝では、同じく試合中に足をつった荻原吟哉投手のもとに、異変を感じた仙台育英の小濃塁外野手がコップを持って駆けつけ「飲んどけよ」とスポーツドリンクを飲ませた。その時点でスコアは1-9と仙台育英が大量リードされていた。敵味方を問わないフェアプレーに、甲子園の観衆から大きな拍手が送られた。
◆死球「辞退」同点弾
花咲徳栄(埼玉)の9番菅原謙伸捕手が「フェアプレー弾」を放った。2回戦の明石商(兵庫)戦、1点を追う7回1死走者なしで、プロ注目の2年生・中森俊介投手の投球を左腕に受けた。死球出塁の権利を得ながら「自分のよけ方が悪い」と辞退。球審、バッテリー、明石商ベンチにまで頭を下げた直後、無我夢中で打った打球が公式戦初本塁打になった。その試合は敗れたが、一時同点に追いつく本塁打に「神様が打たせてくれたのかも」。動画サイトYouTubeにアップされ、米国メディア「USAトゥデイ」など複数の海外サイトでも取り上げられた。
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[文/構成:ココカラネクスト編集部]