写真:優勝した林昀儒(リンインジュ・チャイニーズタイペイ・写真左)と陳幸同(チェンシントン・中国・写真右)/提供:ittfworld

8月20日から25日にかけてITTFチェコオープンが開催され、男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルスの計5種目が行われた。

ブルガリアオープンと同様に中国主力選手はエントリーしておらず、東京五輪で金メダルを狙う日本としては優勝したい大会だったが、ブルガリアオープン優勝の張本智和(8月世界ランキング5位・木下グループ)が1回戦で敗れるなどの波乱が起こった。

また、男女シングルスの決勝に進出した4選手が違う国籍の代表となるのは1064日ぶりとなることも話題となった。

男子試合結果




写真:シングルスで準優勝を勝ち取ったドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)/提供:ittfworld

男子シングルスでは、ドイツのティモ・ボル(同8位)とドミトリ・オフチャロフ(同11位)を連破した林昀儒(リンインジュ・同13位・チャイニーズタイペイ)がワールドツアーのシニアクラスで初優勝を果たし、ドミトリ・オフチャロフが準優勝となった。

張本智和は、1回戦でクリスチャン・プレテア(同115位・ルーマニア)にゲームカウント3-1とリードしていたものの逆転負けを喫した。

張本を破ったプレテアは2回戦で平野友樹(同116位・協和キリン)と対戦。平野はゲームカウント1-3と追い詰められた場面から3ゲームを連取し、逆転勝利を収めて日本勢で唯一準々決勝に進出した。

平野は準々決勝で、優勝した林昀儒と対戦した。1ゲーム目で大きく突き放されて落とし、その後も善戦したがストレート負けを喫した。

丹羽孝希(同10位・スヴェンソン)は1回戦でマルコス・フレイタス(同24位・ポルトガル)と対戦した。ブルガリアオープンではストレートで敗れている相手だ。今回は1ゲーム目を奪い、そのまま勢いに乗って勝利するかと思われたが4ゲームを連取され、今回も敗戦を喫した。

水谷隼(同14位・木下グループ)は、1回戦でバスティアン・シュテガー(同88位・ドイツ)を破ると、2回戦で急成長中のパトリック・フランチスカ(同15位・ドイツ)と対戦した。水谷は先にマッチポイントを握ったものの、フランチスカに逆転負けを喫した。

女子試合結果




写真:驚異の粘り強さを見せた平野美宇(日本生命)/提供:ittfworld

女子シングルスでは、陳幸同(チェンシントン・同21位・中国)がブルガリアオープンに引き続き優勝を果たした。平野美宇(同10位・日本生命)は難しい試合を制し、準優勝を勝ち取った。

平野は準々決勝で劉煒珊(リュウウェイシャン・同255位)に対してゲームカウント0-3で追い込まれていたものの4ゲームを連取し、大逆転勝利を収めた。続く準決勝では、手の内を知り尽くした石川佳純(同6位・全農)と対戦し、ゲームカウント4-1で勝利した。決勝でも、陳幸同に対してゲームカウント0-3で後れを取った場面からフルゲームまで追い上げる驚異の粘り強さを見せた。

石川佳純は2回戦と準々決勝で中国選手と連続して対戦することになったが、強気で普段通りのプレーを徹底し、勝利をつかみ取った。特に準々決勝では3連敗している何卓佳(フーズオジャー・同19位・中国)を圧倒した。

伊藤美誠(同8位・スターツ)は、優勝した陳幸同と2回戦で対戦した。リベンジをかけた再戦はゲームカウント2-4で敗戦。伊藤はリベンジ達成とはならなかった。

また、女子ダブルスでは顧玉婷(グーユーティン・同119位・中国)/木子(ムズ・同219位・中国)がブルガリアオープンに続き優勝を果たし、平野美宇/芝田沙季(同20位・ミキハウス)は2大会連続で準優勝となった。

混合ダブルス試合結果




写真:水谷隼(木下グループ・写真左)/伊藤美誠(スターツ・写真右)はツアー2連覇ならず/提供:ittfworld

混合ダブルスの優勝は、韓国の趙大成(チョデソン・同200位)/申裕斌(シェンユビン・同124位)で、水谷隼/伊藤美誠は準優勝となった。

決勝では水谷/伊藤ペアが、4ゲーム目の相手のマッチポイントをしのぎ、5ゲーム目にマッチポイントを握ったが、韓国ペアに逆転で5ゲーム目を奪われ敗戦。ブルガリアオープンに続いて優勝とはならなかった。

文:ラリーズ編集部