16日、ソフトバンクは西武に4-6と逆転負けを喫した。松田宣浩の21号ソロなどで幸先よく3点を先制したが、4回に先発・武田翔太が突然の乱調。■先発・武田が突然の乱調、「精神的な面だと思う」 16日、ソフトバンクは西武に4-6と逆転負けを喫し…

16日、ソフトバンクは西武に4-6と逆転負けを喫した。松田宣浩の21号ソロなどで幸先よく3点を先制したが、4回に先発・武田翔太が突然の乱調。

■先発・武田が突然の乱調、「精神的な面だと思う」

 16日、ソフトバンクは西武に4-6と逆転負けを喫した。松田宣浩の21号ソロなどで幸先よく3点を先制したが、4回に先発・武田翔太が突然の乱調。先頭打者への四球から3連打で同点とされると、そこから3連続四死球で逆転を許した。さらに6回にも1点を失い、デビューから続いていた西武戦の連勝も11でストップした。

 3回までに5つの空振り三振を奪うなど、完璧な立ち上がりを見せていた武田の変貌ぶりに、試合後の工藤公康監督もしばらく言葉が出てこない。

「う~ん…突然変わったように見えたよ、ボクにも。まだ本人には話は聞いていないが、その日の調子というよりは精神的な面だと思う。点を取ってもらった後こそ、自分の気持ちを締めてかからなきゃいけないところ。先頭打者の重要性とか、強い気持ちをもって投げてほしいんだけどね。守りに入ったのか、ピッチングが変わったのはボクの目から見ても明らかだね」

 それでも、5回ですでに114球を投げていた武田を6回もマウンドに送り込み、更なる追加点を与える結果となった。

■「彼は踏ん張ってもらわないといけないピッチャーだから投げさせた」

「先発は6回までしっかり投げるのが仕事だし、明日は(移動日で)試合がないとはいえ、今は(登録上)打者を16人にしている関係上、中継ぎの負担も増えるからね。彼(武田)はそこを踏ん張ってもらわないといけないピッチャーだから投げさせた」

 日本ハムはオリックス戦で8回に逆転し、そのまま勝利。これでついに1ゲーム差とされたが「まだ上にいるんだから」と指揮官は自分に言い聞かせるように語った。

「とにかく1試合1試合、先のことを見ないで戦っていくだけ。しっかり前を向いて頑張らないと」

 17日は大阪へ移動し、18日は「鷹の祭典 in 大阪」で西武と戦う。恒例のイベントとはいえ、せっかくのホームゲームで地元に腰を据えて戦えないのも辛いところだ。

藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura