◆5・1~5 新人合宿(長野県・唐松岳周辺)[参加者]小田・川嵜・長嶺・朴・水野  新時代の幕開けだ。年度が変わり大きくメンバーを変えた明大山岳部。今年度は昨年度以上に部員間のコミュニケーションを図ることを意識。まずは1年生に「山…

◆5・1~5 新人合宿(長野県・唐松岳周辺)

[参加者]小田・川嵜・長嶺・朴・水野

 

 新時代の幕開けだ。年度が変わり大きくメンバーを変えた明大山岳部。今年度は昨年度以上に部員間のコミュニケーションを図ることを意識。まずは1年生に「山を楽しんでもらう」(小田英生主将・農4=琴平)ため、例年通り新人合宿に挑んだ。

 初陣を登頂で飾った。今回目指したのは長野県・唐松岳。1週間前に同ルートをたどって事故で亡くなった方がいるなど、決して容易な道のりではなかった。しかし主将中心に「安全登山」を心掛けることで、一つの事故もなく無事に行程を終えた。

合宿の目的は、1年生の基礎的な歩行や雪上においての技術面の訓練。目的遂行に尽力した主将はこの合宿に「80点」と、合格点を与えた。

 主将が奮闘した。上級生として参加したのは小田主将のみ。一人で1年生4人の面倒を見なければいけないという状況に、「考えることが多かった」(小田主将)。頭を悩ませる場面が多かったものの、とにかく「安全登山」を心掛けながら一つ一つの判断を下した。そんな中主将が感じ取ったのは「1年生の山に対するモチベーションの高さ」。今年の1年生は例年の1年生よりも技術の習得が早く、優秀なメンバーがそろった。その中でも特に存在感を放ったのは、スポーツ推薦で入部した長嶺武(農1=北社)。高校時代山岳スキーで培った体力はさながら、「ほかの1年生を盛り上げてくれた」(小田主将)ことを特に評価した。「1年生全員で協力して合宿を乗り越えられたことは強みだと思う」(長嶺)。ルーキーたちの結束の強さも登頂につながる一つの要因だったことは間違いない。

次の夏山合宿で目指すのは南アルプス。今回新たな風を吹かせたルーキーたちがどのような姿を見せてくれるのか、さらなる期待がかかる。

[川和健太郎]

※写真は山岳部より提供