先日「ATP1000 シンシナティ」(アメリカ・シンシナティ/8月11~18日/ハードコート)で、自身初のマスターズ1000優勝を果たした現在世界ランキング5位のダニール・メドベージェフ(ロシ…

先日「ATP1000 シンシナティ」(アメリカ・シンシナティ/8月11~18日/ハードコート)で、自身初のマスターズ1000優勝を果たした現在世界ランキング5位のダニール・メドベージェフ(ロシア)が、トップ選手が受ける特別扱いについてインタビューで答えた。ランキングが高ければ高いほど、与えられる特権は増えるのかとの問いに「もちろん!「トップ10の選手は特別扱いされている」と言う人たちには、自分が50位や60位の時ですら「トップ10選手なんだから、問題ないよ。当然の権利さ」って答えていたよ」とコメントした。

「トーナメントに出場するときも、トップ10選手はより注目が集まるからね。例えば、僕が"ATPワシントン"に出場した時は、大会側が僕とコーチがより早く安全に移動できるようにと車を用意してくれたんだ。最高だったよ」とトップ10の特権を大いに楽しんでいるようだ。

トップ選手の特権というと、審判による扱いの違いにフォーカスされることも多く、先日はタイムバイオレーションの采配について、ニック・キリオス(オーストラリア)がラファエル・ナダル(スペイン)との扱いの違いに、不公平であると自身のSNSで投稿し話題になっている。

また、今年4月にはステファノス・チチパス(ギリシャ)がロジャー・フェデラー(スイス)をはじめとする重鎮のトップ選手は審判に特別扱いを受けていると発言し、フェデラーを巻き込む騒動となっている。

もちろん審判の采配に不公平があってはいけないが、メドベージェフが受けたような配慮は、それを見る下位選手たちにとっては大きなモチベーションとなるかもしれない。大躍進中のメドベージェフ、今月26日からは"全米オープン"優勝の文字がちらつくのではと思いきや「準決勝に進めたら満足だ。もちろんうれしくはないだろうけれど」と謙虚さを見せた。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP 1000シンシナティ」でのメドベージェフ

(Photo by Adam Lacy/Icon Sportswire via Getty Images)