悲願の頂へ上り詰める。昨年度は2種目で優勝を果たしたトラックで2位、ロードでも優勝者を出したものの、惜しくも総合2位で戦いを終えた明大自転車部。今年度の目標は総合優勝。少数精鋭のレーサーたちがどのような戦いを見せるのか注目だ。…

  悲願の頂へ上り詰める。昨年度は2種目で優勝を果たしたトラックで2位、ロードでも優勝者を出したものの、惜しくも総合2位で戦いを終えた明大自転車部。今年度の目標は総合優勝。少数精鋭のレーサーたちがどのような戦いを見せるのか注目だ。

 第2回はチームパーシュートに出場予定の4選手に、大会に向けての意気込みを語ってもらいました。(取材は8月7日に行ったものです。)

☆梅本泰生(法3=石田)☆

出場予定種目:マディソン、チームパーシュート、ロードレース

――インカレを控えての心境はいかがですか。

「全日本学生選手権でスクラッチに出場して、今年も3位以上狙っていたのですが、決勝のラスト200メートルくらいで落車してそのケガが響いて、1カ月くらい自転車に乗れなくてテストも被っていたので休養として練習を休んでいたんですけど、思いの外体力が戻っていなくて、あと2週間で戻り切るか不安なんですけど、まだ2週間あると捉えて、自分自身に暗示をかけて不安を取り除こうとしています。この2週間は濃い日々にしていかないとまずいなと感じています」

――合宿ではどのような練習をされたのでしょうか。

「チームパーシュートの練習に時間を費やしました。4人で息を合わせて走る種目なので、チームの総合力のあるチームが勝つことがよくあります。練習を数多くこなすことが強くなるための絶対条件だと思うので時間をかけました」

――インカレでの目標を教えてください。

「マディソンでは3位以上あわよくば優勝なんですけど、日本大学との差はかなり大きく感じているので適わなくても2位を目指して走り切れればと思います。今回バディが初めて組む小林なので、先輩としてサポートしてあげられたらと思います。チームパシュートに関しては昨年8位だったので順位を上げられるよう走り切りたいです。ロードレースは昨年は練習不足というか走ると思っていなかった種目で特化した練習をしていなかったのですが、今年は春先からロードレースは完走して少しでもポイントを稼ぎたいという思いで練習していたので、今年は8月前半はトラックに時間を費やすことになりますが、僕なりにロードレースに向けても練習しているので今年は完走して20位以内でゴールしたいと思います」

――インカレへの意気込みをお願いします。

「中距離班として3度目のインカレですが、毎年結果が上がってきているので個人としての結果を第一に考えてマディソンでは表彰台目指して走り切りたいのと、チーム総合も昨年は2位だったので現実的なことを言うとかなり厳しいのですが偉大な先輩が抜けた穴を埋めるのは3年の役割だと思うので、チーム総合も個人総合も上位を目指せるように挑みたいと思います」

☆小林右京(政経2=日出総合)

出場予定種目:マディソン、チームパーシュート、ロードレース

ーーインカレに向けて今の心境はいかがですか。

「徐々に調子は上がってきているので、いい感じで臨めたらなと思っています」

ーー合宿での収穫と課題はありましたか。

「チームパーシュートで速いペースで回る練習をずっとして、ペースを落とさないようにしたり上げ過ぎないようにしたりすることをずっと考えて、体に染みつけるようにしていました」

ーー昨年度のインカレを振り返っていかがですか。

「昨年はチームパーシュートで出場するか分からなかったんですけど、3日前に出場することが決まって、あまり調整もしていなかったですが、変わったメンバーでもタイムが変わらないように食らいついた感じですね。今年はもっとタイムを上げれるように、調整もちゃんとしてインカレに挑めたらなと思います」

ーーインカレでの目標は何でしょうか。

「マディソンで表彰台に乗ることです。チームパーシュートも上位にいきたいので、食い込めたらなと思います」

ーーインカレに向けて意気込みをお願いします。

「昨年よりも出場種目が増えて、期待されている種目も多いので、その期待に応えられるように頑張っていきたいと思います」

☆青木拓穂(営2=高崎工)☆

出場予定種目:チームパーシュート

ーー現在のコンディションはいかがですか。

「前の個人戦は落車して1ヶ月後くらいだったんですけど、今はだいぶ状態も上がってきて普通に走れる状態です。(落車後)脳震盪になっちゃったので、その関係で練習を医者からあんましないようにって言われて。1ヶ月くらい練習しない状態だったのでそれが個人戦に響いたかなと。(回復後落車への恐怖などは)それはなかったですね、自分の知らないうちに転んでいたので(笑)。」

ーー合宿を振り返っていかがですか。

「最初は思った以上に(体力が)落ちていたんですけど、後半になるにつれてだいぶ戻ってきて。逆に思ってた以上に速く走れるように感じたので、あとは本番の頑張りようで目標タイムいけるかなという感じです」

ーー他大で負けたくない相手はいますか。

「中大は元々強くて、友達もいるので練習何やってるかとか聞いてやっているので、そこといい勝負はしたいかなと思います。あと京産大は毎年テスト明けすぐなのにめちゃくちゃ強いので、そこには負けたくないです。日大ともいい勝負がしたいですね」

ーーインカレの目標をお願いします。

「団体追い抜き(チームパーシュート)で3位以上ですね、表彰台を目指していきたいです」

☆齋藤知樹(政経1=福井県立科学技術)☆

出場予定種目:4キロメートルインディヴィデュアルパーシュート、チームパーシュート

ーー自転車を始めたきっかけは。

「中学までバスケ部で、小学校からやっていて飽きてしまって、文化系の部活に入ろうとしたけど、工業高校だったのでなくて、自転車部があって、サイクリングかなと思って入ったらガチの部活でした。入るのは誰でも大丈夫でみんな自転車が好きな人やそうでない人が入る感じでした」

ーーなぜ明治大学に入ったのでしょうか。

「色々な大学からオファーが来ましたが、将来を見据えた時、自転車だけだと不安ですし、まずは進学して選択肢を広げたいなと思いました。なので、勉強もしつつ自転車もできる明治大学に進学しました。なので、将来についてはあまり決まってなく、呆然とやっています」

ーー今のコンディションはいかがですか。

「テスト期間が2週間あって、体がボロボロです。個人戦がコンディション良かったんですけど、2週間で崩れてしまい、確実に体力は落ちてしまっているのでそれを戻してる感じです」

ーー個人的な今年の目標は何でしょうか。

「大学入ってから順位に実感が湧かなくなってきているので、やはりタイムを意識して走ろうかなと思ってます。個人追い抜きで4分35秒を切ることを目標にしています。タイムにストイックにならないと結果は出ないと思っているので、やっぱ順位よりもタイムを意識しています。4年間の中で学連記録を塗り替えたいと思っていて、大学卒業までに日本記録の4分20秒を塗り替えて世界で戦えるようにしていきたいと思ってます」

――4選手とも、ありがとうございました!

◆文部科学大臣杯 第75回全日本大学対抗選手権◆

トラック:8月24~26日(松本市美鈴湖自転車競技場 333.33m)

ロード:9月1日(長野県大町市美麻地区 公道周回コース1周13.4km)

[自転車部担当一同]