木元風哉(社3=埼玉・早大本庄)・田中優之介(スポ3=埼玉・秀明英光)の学生王者ペアがその強さを見せつけるか。ラストイヤーを迎えた古賀大貴(スポ4=大分舞鶴)・安上昂志(スポ4=福岡・柳川)組が念願の初タイトルをつかむか。予選から数えると12日間にも渡った学生最高峰の座を懸けた全日本学生選手権(インカレ)。各種目の決勝が行われた最終日、男子ダブルス決勝は早大勢よる対戦となった。

 序盤から戦況は一方的なものとなる。「向こうの勢いがすごくあって、丁寧に行きすぎました」(古賀)という古賀・安上組に対し普段以上のパフォーマンスを見せた木元・田中優組が序盤から圧倒。古賀のサービスを木元、田中優が立て続けにボレーを決めるなど第1ゲームをブレークに成功すると、その後も木元、田中優ともにサービスゲームをラブゲームでキープし、一気にゲームカウント4ー0までたたみ掛けた。第5ゲームには古賀のサーブやストロークでこのセット初めてキープに成功するなど、徐々に本来のプレーを取り戻した古賀・安上組であったが、木元・田中優組もサービスゲームでは隙を与えず、ファーストセットは6−2で木元・田中優組が先取した。


インカレ最後の試合を全力でプレーした古賀(左)・安上組

 セカンドセットも試合の様相は変わらなかった。本来のパフォーマンスを取り戻しつつあった古賀・安上組の勢いを断ち切るかのように、ファーストセット同様第1ゲームから4ゲームを連取した木元・田中優組。武器であるサーブや力強いショットに加え、積極的かつ正確なネットプレーも織り交ぜ、大会中でも随一のプレーを披露した木元・田中優組が試合の大勢を決定付けた。だが、インカレ最後の試合を迎えた古賀・安上もこのままでは終われない。「がむしゃらにやってみよう」(古賀)「1ポイント1ポイントを噛み締めよう」(安上)とここまで1ポイントも奪わせていなかった木元のサービスゲームに対し、ブレークポイントを握るまで食らいついたが、最後は木元のサーブから田中優がボレーを決め、ストレートの完勝で木元・田中優組が勝利を収めた。


圧倒的なプレーで学生チャンピオンの座を射止めた木元(左)・田中優組

 昨年の全日本学生室内選手権に続き二度目の学生チャンピオンの座を射止めた木元・田中優組。田中優は坂井勇仁(平31スポ卒=現伊予銀行)と組んだ昨年に引き続きインカレで男子ダブルス2連覇、木元は初優勝を飾った。
 春関では学生大会初黒星を喫しベスト8に終わっていた木元・田中優組。「勝ちたいっていう気持ちが先行しすぎて、逆に二人で空回りしてしまった」(田中優)。ダブルス1として出場した早慶対抗試合でも敗れるなど、ペアの歯車が噛み合わなかった。その後はしばらくペアを組んでいなかったという木元・田中優組だが、その期間がペアを見つめ直すいい機会になったのかもしれない。「風哉と組みたいっていう思いが強いので、インカレでは爆発できると思います」。田中優は大会前にそう述べていた。その言葉の通りインカレでは調子を取り戻し、それどころかさらに凄みを増したプレーを見せた。春の屈辱を学生最高峰の舞台で果たした木元・田中優組が再び学生王者の座に舞い戻った。

(記事、写真 林大貴)


優勝した木元・田中優組


2位に入賞した古賀・安上組

チャンピオンスピーチ

田中優之介 まずはじめに今大会を主催してくださった全日本学生テニス連盟を始め、各関係者の皆様、長い間ありがとうございました。また応援、サポートしてくださった土橋さん、弥起さん、早稲田大学庭球部の皆様、改めまして本当にありがとうございました。またいつも面白い記事を書いてくださっている早稲田スポーツ新聞会の林さん、ありがとうございました。そして、ペアの木元くん、本当にありがとう。僕自身は(ダブルス)2連覇というかたちで終われたので嬉しい気持ちもあるんですけど、シングルスはベスト8で負けてしまったということで、悔しい気持ちでいっぱいです。来年はダブルスで3連覇を目指すとともに、シングルスでも初優勝できるように今後も頑張っていきたいと思います。本当にありがとうございました。

木元風哉  まず初めにこの大会を主催してくださった全日本学生テニス連盟の皆様、スポンサー各社の皆様、本当にありがとうございました。監督、弥起コーチ、そしてOBの方々をはじめとする早稲田大学庭球部の皆さん、本日まで長い間のサポートありがとうございました。決勝で対戦相手となった古賀さん、安上さん、いつも部活でもプライベートでもお世話になっています。今日はいい試合ができてよかったです。楽しかったです。ありがとうございました。僕も田中と一緒でシングルスでは早くに負けてしまったので悔しいんですけど、ダブルスで優勝できてとても嬉しいです。田中くん、ありがとうございます。今後も団体戦や王座が控えているので、また一から頑張っていきたいと思います。ありがとうございました。

結果

男子ダブルス
▽決勝
◯木元風哉・田中優之介 [6−2、6−2] ●古賀大貴・安上昂志

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コメント

古賀大貴副将(スポ4=大分舞鶴)・安上昂志(スポ4=福岡・柳川)

――最後のインカレを終えて率直な心境としては

古賀 悔しいですね。やっぱり、率直には悔しいです。

安上 悔しいです。優勝したかったです。

古賀 優勝したかったね。

――試合の方を振り返って、ファーストセット序盤から圧倒されるかたちとなりましたが、要因としては

古賀 丁寧に行きすぎました。向こうの勢いがすごくあったので、やばい、どうしたらいいのかわからないというのが二人の入りだったので。僕らがどうこうと言うよりかは向こうがすごく良かった出だしでしたね。

安上 その通りです。

――ファースト、セカンドともに0−4となってからは本来のプレーが戻ってきた印象を受けました

古賀  がむしゃらにやってみようという感じで取れた2ゲームだったなと思います。試合を通してなんですけどずっと向こうのペースで進んでいて、正直1回もこっちにチャンスが来なかったので。僕らのペースになりそうなところでもサーブとかリターンを通してこられていたので、やっとこさ取れた2ゲームだったなという印象が強いですね。

安上 その通りです。

――その場面では声も出ていて、普段以上に気合が入っていましたね

古賀 そうですね(笑)。最後だったので、嚙みしめようという思いでしたね。

安上 1ポイント1ポイントを噛み締めようという思いでプレーしていました。

――木元・田中優組のプレーもいつも以上だった印象を受けました

古賀 強かったです。本人たちも言っていましたね。

――ペアとしてのプレーの出来はいかがでしたか

安上 自分たちのプレーはそんなに悪くなかったと思います。僕自身もよかったと思いますし、ただそれ以上に相手のプレーが良かったので、今日に限ってはちょっと仕方ないかなというふうに思っちゃいましたね。

――試合終了後ベンチでしばらくお二人で話していましたが、その時はどういった話をしていたのでしょうか

古賀 まずはありがとうという話になって。今日完敗だったなと。僕らが負けるときって完敗の負けが多くて。競った時は勝ってたねとか、どうやったら勝てたのかなとか。これで終わりではないので、どうやったら勝てたのかなという話もしたんですけど、やっぱり相手が強かったなという話をしていましたね。

安上  あとは、また準優勝だったね、っていう話はしました(笑)。

――団体戦も控えていますが、今後に向けては

古賀 4年生として僕らが引っ張っていかなければならない立場なので、プレーももちろんそうですけど、勝ち星をもたらすっていう意味でも、後輩ができるだけ安心してプレーできるような雰囲気づくりとかをしていくのが僕らの役割だと思います。

安上 インカレもそうなんですけど、全部が一つ一つ最後になっていくので、後悔しないようにやっていきたいなと。選手として出ても、サポートとしても精一杯やっていきたいと思います。

――今大会へ向けて「楽しみたい」とおっしゃっていましたが、最後のインカレを振り返っていかがですか

安上 楽しかったです!

古賀 最後負けたんですけど、楽しむことだけは忘れないようにしようと話していましたので、足掻きながらも楽しくできたんじゃないかなと思います。