主砲のジャンカルロ・スタントン外野手が負傷で今季絶望となり、アレックス・ロドリゲス内野手の獲得を検討していると報じられたマーリンズ。■スタントン負傷で獲得検討も…Aロッドの広報は「そうはならないでしょう」 主砲のジャンカルロ・スタントン外野…
主砲のジャンカルロ・スタントン外野手が負傷で今季絶望となり、アレックス・ロドリゲス内野手の獲得を検討していると報じられたマーリンズ。
■スタントン負傷で獲得検討も…Aロッドの広報は「そうはならないでしょう」
主砲のジャンカルロ・スタントン外野手が負傷で今季絶望となり、アレックス・ロドリゲス内野手の獲得を検討していると報じられたマーリンズ。しかし、引退試合を終えた通算696本塁打のスラッガーが今季中に再びグラウンドに立つことはなさそうだ。Aロッドの広報が“現役復帰”を否定したと、地元紙「サン・センチネル」が報じている。さらに、正右翼手の主砲が離脱したことで、イチロー外野手の出場機会が「急激に増える」とも同紙は伝えている。
同紙はまず「少なくとも今シーズン、アレックス・ロドリゲスがマーリンズに加わることはないだろう」と指摘。Aロッドは12日(日本時間13日)のレイズ戦を最後に現役を引退。ヤンキースを自由契約となったが、正一塁手のボーアが長期離脱していることに加え、スタントン離脱でプレーオフ進出へ痛手を負ったマーリンズが、獲得を検討していると報じられていた。
ただ、Aロッドのスポークスマンであるロン・バーコウィッツ氏は「そうはならないでしょう。彼が金曜の夜(ニューヨークでの最後の後)に言ったように、彼は満足しているし、リラックスしたり家族や友人と過ごす予定です」と明かしたという。マーリンズがマイアミ在住のスーパースターの獲得に本腰を入れても、再びユニホームに袖を通す可能性は低そうだ。
一方で、同紙は「ドン・マッティングリー監督が知らせたいのは、右翼を守るパワーヒッターの欠場は深刻な問題だが、致命的ではないということだ」とも言及。「マッティングリーは2015年の9月に、マーリンズはスタントン不在ながらも16勝10敗という成績を残していることを例に出した」とした上で「彼らは証明したんだ。ジャンカルロなしでも勝つことができたんだ」という指揮官のコメントを紹介している。
■指揮官はスタントン不在での戦いに自信、地元紙は「イチローの出場機会が急激に増えるだろう」
「ジャンカルロについてネガティブなことを言っているわけでなないよ。これまでのマーリンズについての記事は、ジャンカルロとその他平凡な選手たち、という感じだったと思う。今、チームは優秀な選手を多く抱えている。だからジャンカルロなしでは何もできないなんて考えるのは、彼らに対して本当に失礼なことだと思うんだ。不公平なことだよね」
記事によると、マッティングリー監督はこう話したという。仮に補強がうまくいかなくても、現状の戦力でプレーオフ進出を掴む力はあると見ているようだ。キーマンの一人は、4番手外野手のイチロー。特集では「イチロー・スズキは右翼で出場機会が急激に増えるだろう」と分析している。
もっとも、指揮官は「彼は昨年153試合に出場した。非常に多い数字だと思う。誰にとってもね。40代なら尚更だ。18連戦で彼を使い果たすつもりはないよ。何日か休みを与えて良い状態を保ってもらいたいんだ」とも話しているという。記事では、イチローが昨年9月に打率.139、出塁率.171、長打率.153という数字に終わったことにも触れており、完全にレギュラーとして出場することはやはりなさそうだ。
マーリンズはAロッドなしで戦い抜くことになるのか。主砲不在の危機で、イチローが存在感を見せることが出来るのか。今後の戦いに注目が集まる。