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「昨シーズンは、願うことの方が多かった」

2017-18シーズン開幕戦で左足首の脱臼、脛骨を骨折する重傷を負い、復帰までに1年を必要としたセルティックスのゴードン・ヘイワード。復帰1年目の昨シーズンは主にベンチから72試合に出場し、平均11.5得点、4.5リバウンド、3.4アシストというスタッツを残した。

今年のオフは制限なくトレーニングを続けられている彼は、「これまでのように練習できていることが嬉しい。10分だけの練習でもないし、回数に縛りもない。もう手術云々の話を心配する必要もない。そういう部分で言えば、非常に良い状態」と、チーム関連のイベントに出席した際に語った。

オフの間もボストンに滞在して練習を続けているヘイワードは、夏にチームを退団したカイリー・アービングらの今後の成功を願うと同時に、ケンバ・ウォーカーら新加入選手とのプレーを楽しみにしているとも話した。

ウォーカーら新加入選手の力、そしてジェイソン・テイタムら生え抜きの成長以外にも、セルティックスが東カンファレンスの上位でプレーオフに進出するには、ヘイワードの復活が欠かせない。彼は、オールスターに選ばれた2年前の自分を取り戻そうとしている。

「何よりも、自信を取り戻したい。これまでにできていたことをまたやりたい。反復してやることで自信になる。足首の状態がどうとか、フィーリングがどうとかを気にせずに、何度だってやれる。そのおかげで自信もつく」

昨シーズンは恐怖心とも闘っていたヘイワードは、ケガをする以前のようなアグレッシブなプレーが見られない時期もあった。あれだけの大ケガをすれば、その心情も理解できる。それだけに、ヘイワードは練習だけに集中できている日々に感謝している。

「昨シーズンは、願うことの方が多かった。とにかく繰り返して練習ができなかったから、どうなってしまうのか分からなかったんだ。この夏は、自分がやりたいように練習できているから、来シーズンへの自信にも繋がるし、自分への期待も大きくなる」

フリーエージェントになった2017年、ヘイワードはセルティックスの優勝に必要なラストピースとしてアービングと共に入団。しかし、新チームでのデビュー戦で選手生命を左右するほどの大ケガを負った。加入から3年目の2019-20シーズンは、ジャズ時代の力を取り戻し、チームの勝利に貢献するヘイワードを見せてもらいたい。