広島―ヤクルト18  サヨナラ打を放ち祝福される広島・三好(中央)=マツダ【写真提供:共同通信社】


■三好匠(広島東洋)
○9-8vs東京ヤクルト(マツダスタジアム)
打撃成績/空三振、中安①

 広島東洋の三好匠が20日の東京ヤクルト戦の9回裏に劇的なサヨナラ打。移籍後初のお立ち台に上がった。

 途中出場の伏兵がチームの危機を救った。負ければ5連勝の首位・読売巨人と7.5ゲーム差となる一戦に、7回の守備から出場。先頭打者として打席に立った8回には3球三振に倒れ、「前の打席が不甲斐ない内容だったので、内容のある打席にしようと思って入った」と三好。3点ビハインドで敗色濃厚の9回、鈴木が起死回生の同点3ランを放ち、なおも2死2塁の場面でこの日2度目の打席に立つと、フルカウントから東京ヤクルト6番手・近藤一樹のスライダーを振り抜いてセンター前へ。「ちょうどいいぐらいの打球だったので、サヨナラがあるかと思った」と劇的な自身プロ初となるサヨナラ打を振り返った。

 今季途中に下水流昴とのトレードで移籍した三好は、チームが手薄な右の内野手として、すぐに一軍枠に入った。内野ならどこでもこなせる器用さと堅守が評価されていたが、スタメン起用された試合で2試合連続本塁打を放つなど、打撃面でも存在感を見せて、すでにチームに欠かせない存在となっている男が、大事な場面で大きな仕事をして見せた。

 チームとしてリーグ4連覇が厳しい状況ではあるが、この日の劇的逆転勝利で首の皮一枚の可能性をなんとか残した。「本当に、こうやって試合に出してくれることをありがたく思う」と三好。移籍後初のお立ち台で劇的弾を放った鈴木と野間に水をかけられ、「最高です」と満面の笑みでファンの歓声に応えていた。