人は、見られることで強くなる。応援してくれる人がいるから頑張れる。「誰かが見ていてくれていること」は、時に勇気をもたらし大きな結果に繋がる。

20日、南九州で開催されたインターハイは30競技すべてが終了した。サッカーでは桐光学園(神奈川)が試合終了間際の劇的なゴールで富山一との決勝を制し、初優勝。陸上の女子100mでは、御家瀬緑選手(北海道・恵庭北高)が今季の日本女子選手最速タイムをたたき出すなど、新時代の幕開けにふさわしい記録が生まれ、躍動する高校生たちの姿に多くの人が魅せられた。

スポーツブルではインハイ.tvページ内において全30競技のライブ配信、各競技のダイジェスト映像、注目競技や試合にフィーチャーした「デイリーハイライト動画」などを無料で1万本以上公開しているほか、フォトギャラリーや競技ガイドをはじめとする特集コンテンツを展開。今まで見られなかった競技が無料で手軽に見られるようになったことで、出場選手たちのモチベーションに繋がるだけでなく、遠方の卒業生が後輩を応援したり、競技の愛好家たちにも閲覧されるなど、インハイ.tvは「競技を見る」と「競技を知る」という観点からインターハイを支えてきた。

強くなろうと努力する高校生たち、サポートしてくれる家族や先生がインターハイを作る

インハイ.tvはスポーツブル内における人気コンテンツだ。ここ2年間でも、スポーツブルを通じた大会期間中の総アクセス数は2年連続1700万回以上。多い時で1日100万回以上のページビュー(PV)が記録され、昨年と比較すると今年の大会期間中のライブ配信再生回数が120%増加するなど、その人気は年ごとに拡大している。

出場する高校生たちにとっても、この歴史ある舞台への出場は大きな意味を持つ。彼らの中には幼い頃から競技に取り組んできた者もいれば、「インターハイに出場したい」という一心で、高校から新しい世界に飛び込む者もいる。大人と子供の狭間で揺れる時期に、仲間と励まし合い、時にぶつかり合いながら頂点を目指して切磋琢磨する。学業との両立はもちろんのこと、決められた時間の中でどうしたら上手くなれるかを考え動き続ける。それは生半可な覚悟ではできないことだ。もちろん、自分たちだけでできることではない。金銭面をはじめとしたサポートをし、愛情をもって試合へ送り出してくれる家庭、厳しく指導し優しく見守ってくれる先生たちがいてこそできる、インターハイはまさに奇跡のような大会なのだ。

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※今大会で注目が高かった競技の一つ・男子バスケ 写真提供 : 読売新聞社

来年のインターハイが開催危機!?

陸上の末續慎吾選手、ボクシングの村田諒太選手、体操の内村航平選手ら数多くの五輪メダリストを輩出した一流選手への登竜門であるインターハイ。しかし、半世紀以上続く長い歴史の中で、来年は初めて開催中止の危機に瀕している。

2020年は8月10日から24日まで北関東4県(埼玉県・群馬県・栃木県・茨城県)での開催が予定されていたが、東京五輪と開催時期が重なったため、11競技のみ当初の予定通り北関東、残り19競技を全国16府県に分散して開催することが今年4月に決まった。インターハイの開催経費のうち7割程度は開催自治体が負担するが、今回は緊急例外事象であるため、経費負担が見込めないという緊急事態だ。

※当初の開催予定地だった北関東ではなく、大分県での開催が予定されているフェンシング 写真提供 : 読売新聞社

目標は4000万円 高体連がクラウドファンディング開始

その対応策として、全国高等学校体育連盟(通称・高体連)は可能な限りの経費削減はもちろん、2021年以降の開催地との入れ替えや大会規模の縮小などを模索している。2016年には7億円を目標に、企業や団体から協賛金を募集する「特別基金」を設置したが、総額は約5000万円にとどまった。こうした経緯を踏まえて、高体連はクラウドファンディングサイト「Ready for」を通じた募金活動をスタートさせた。目標金額は4000万円で、現在360万円が集まっており(8月25日時点)、日を追うごとに伸びている。寄付は1000円から気軽に行うことができる。

今回、インターハイの寄付を募っている「Ready for」は、日本初のクラウドファンディングサイトだ。スポーツ系の事業としては、これまで箱根駅伝を目指す筑波大学陸上競技部の支援プロジェクトや、J2チーム・東京ヴェルディのメモリアルブック作成プロジェクトなどを手がけてきた。本プロジェクトについて担当者は「インターハイを目標に青春をかけてきた高校生にとっては、一生に一度の舞台にもなるかもしれない大会です。大勢の方々にクラウドファンディングをきっかけに現状を知っていただき、力を合わせて来年も必ず全ての競技を中止することなく開催されることで、高校生に2020年もインターハイという大舞台で努力の成果を発揮して欲しいです」と、存続に向けてエールを送った。

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夢を追う熱き想い今虹となれ

※高校生たちの「青春の場」を守ろう! 写真提供 : 読売新聞社

毎年様々な記録や感動が生まれ、長きにわたり世界の舞台で戦う日本人選手を輩出してきたインターハイ。その大舞台を目指して厳しい練習を積む高校生たち、彼らを応援する家族や顧問の先生だけでなく、見えないところで大会を作り上げる人たちがいる。しかし今、その伝統の大会が中止の危機に追い込まれ、予断を許さない状況だ。

どんなに競技の最前線を走っても、高校生活は必ず3年で終わってしまう。来年のインターハイを初めて迎えようとしている選手、競技の集大成として臨む選手、それぞれの思いがある。人生においてたった3度しかないチャンスを、なくすわけにはいかない。たとえその後は競技を続けなくても、インターハイの舞台で得た経験は「あの時あれだけ頑張れたのだから、きっとこの先も大丈夫」と、彼らを一生支えてくれる。

高体連もSNSを活用して募金を呼びかけ、支援者からの応援コメントにも返信するなどフォローもしている。来年のインターハイのキャッチコピーは、「夢を追う熱き思い今虹となれ」。高校生たちだけでなく高体連の“夢を追う熱き思い”は、来年の夏に必ず実を結ぶに違いない。

寄付の期限は10月23日(水)23時まで。スポーツブルを通じて「見る」と「知る」を体験した後は、Ready forを活用して「支える」という視点からインターハイを応援しよう!

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