暑い日差しが降り注ぐ中、早大菅平グラウンドで行われた天理大B戦。前半、先制点を天理大Bに献上するものの、早大Bも負けじと反撃。そのまま流れをつかみたい早大Bであったが、度重なる連係ミスでアタックがつながらない。さらに、その隙を天理大Bに突かれ逆転を許し、そのまま前半が終了。一方後半は開始直後に早大Bがインゴールをこじ開け天理大Bに並び、幸先のいいスタートだったが、その後失点につながるミスを連発。終始天理大Bペースに。試合終了間際に意地のトライを挙げた早大Bであったが、結果は完敗。26ー47で試合を終えた。

 前半開始早々、自陣22メートルラインで相手スクラムを許すと、ペナルティーで徐々に自陣深くまで攻め込まれ、先制点を献上。流れを変えたい早大Bは19分、敵陣ゴール前スクラムから持ち出し、ロック星谷俊輔(スポ3=東京・国学院久我山)がグラウンディングし同点となる。その後も早大Bは追加点を狙い、敵陣奥深くまで攻め込むが、ここで痛恨のノックオン。中盤以降、同様のミスを重ね、流れをつかみきれない。34分には早大Bのミスから天理大Bが自陣ゴール前ラインアウトを選択。そこからフェーズを重ねられると、直後にはディフェンスの隙をつかれ、2度目のトライを献上した。前半は相手にリードを許したまま、7―14で試合を折り返す。


持ち前のフィジカルでゲインする桑田

 なんとか巻き返したい早大Bは試合開始直後にフッカー原朋輝(スポ2=神奈川・桐蔭学園)が敵陣に大きくゲイン。さらに接点からフェーズを重ね、後半3分にインゴールをこじ開ける。天理大Bと同点に並び、好調な出だしかと思われた後半。しかし8分、19分にスクラムを起点とした2トライを挙げられ、あっさりと逆転を許す。その後「最初のスクラムが安定せず、そこから後手に。さらにポジショニングが遅くなり、そこでミスが出てきてしまって負の連鎖だった」と星谷が語ったように、中盤以降ポジショニングが後手に回ることに加え、ミスを連発。23分のハンドリングミスを拾われ、独走される失点を皮切りに、主導権を天理大Bに渡してしまう。31分にフッカー中野幸英(文構4=東京・本郷)がモールから抜け出し、後半2回目のトライを挙げたものの、その後もインターセプトを許すなど思い通りのプレーができない。38分にも連係ミスから独走され、インゴールを割られてしまう。試合終了間際に、早大Bは意地のトライを決めたが、結果は完敗。26−47で試合を終えた。


終了間際トライを決めたFB松下怜央(スポ1=神奈川・関東学院六浦)

 今回の試合は早大Aとの明暗がはっきりした試合に。早大Aがチームとしての課題を克服し、手ごたえを感じることができたことに対し、早大Bは多くの課題が残る。特に後半失点に直結するミスを連発してしまう悔しい結果となった。松下が「コミュニケーションがあまり取れなかった部分やポジショニングのスピードが前半に比べて遅くなった」と語った部分が原因のようだ。次戦の相手は強敵の帝京大Bだ。これらの反省点をどこまで修正出来るか、期待がかかる。

(記事 髙橋さくら 写真 伊東穂高)

コメント

ロック星谷俊輔(スポ3=東京・国学院久我山)

――今の率直な気持ちは

 Aチームがああいういい試合をして結果的に勝ち、Bも勝たなければいけないという状況の中で、負けてしまって正直悔しいという思いがあります。点数は開いてしまいましたが、開いてしまった中でも自分たちが意識していた「クイックポジショニング」がだんだん意識できなくなっていった部分があります。セットプレーや細かいミスで一気にトライを取られてしまう場面もありました。

――「クイックポジショニング」への掛け声が、後半になるにつれ減っていったように思います

 もちろん疲れたというのもありますが、それは言い訳にはならないので。きつい中でもやっていこうという意識でやってきているので、僕らはBですし、Aチーム以上にそれを出していかなければならないと思います。僕もそうですが、全体でももっとやっていけたらなと思います。

――後半は些細なミスからトライを奪われてしまう場面が多かったですが、ミスが生まれてしまった要因はどこだと分析しますか

 最初のセットプレーから僕たちのスクラムが安定してなかったというのはあります。そこから後手に回ってしまったというのもありますし、スクラムで負けた上で、フェーズを重ねていく中で、ポジショニングが遅くなり結果的にどうするかわからなくなって、そこでミスが出てきてしまったと思います。負の連鎖みたいになってしまいました。そこは課題かなと思います。

――セットプレーは春から課題としてきたところでしたが、練習の成果が現れてきた部分はありましたか

そうですね…。あんまりできた感じではないです。Aチームは見ていた感じでは成果が出ていると思いましたが、Bチームはスクラムで9割9分負けて、ラインアウトもノットストレートになるなど、結局まとめられなかったので…。

――練習を重ねてきたにもかかわらず、今回出せなかった要因はなんだと考えますか

難しいですね。でもやっぱり、僕たちの練習相手はAチームで。きょう試合をやっていく中で、相手はもちろん天理大でいつもの相手とは違ったので、そういうところで修正していく力みたいな、「ここはもうちょっとこうすべきだ」と話し合ってそれを直していくことが足りなかったと思います。

――スクラムでのコミュニケーションについては

 メンバーが変わっていって、後半の方がまだ話し合うことができていたと思います。それでもまだ全然ですが。試合中に話し合って修正していくことはもうちょっとやっていかなければ通用しないと思います。

――『全員オプション』についてはいかがでしたか

 結局、早くポジショニングすることが大事なので。きょうはポジショニングがどんどん遅くなってしまって、ポジションになりきれている人となりきれていない人が出てきてしまいました。そこは本当に意識するしかないと思います。
クイックポジショニングをしないと、さらにその上でやろうとしている『全員オプション』はできないので。そこは課題だと思います。

――それを踏まえて、これからの夏合宿をどのように過ごしていきたいですか

 まだ始まったばかりで、合宿の最初のスローガンが「クイックポジショニング」でした。こうやって負けてしまって、ポジショニングが早くできないとこういう結果になってしまうことを、Bチームで出場した全員が、おそらくAチームより実感したと思います。それを知ったので、もっと練習から意識してやっていかないとおそらく次の帝京大戦では通用しないので、そこを意識してやっていきたいです。

FB松下怜央(スポ1=神奈川・関東学院六浦)

――今試合の率直な感想はお願いします

 やはり菅平に来て一発目の試合ということで、チームでのポジションを見てというところを。前半の部分はできていたと思うんですけど、後半になるにつれて体力が削られてきて、相手のゲインを許してしまいました。

――後半では流れが途切れていたように見えました

 そうですね。コミュニケーションがあまり取れなかった部分だったり、一個一個のボールキャリーしたあとの一つ、起き上がりのスピードだったり、そこが前半に比べて遅くなっていってしまいました。

――Bチームのチームのゲームの目標はありましたか

 基本的にはAチームと一緒でクイックポジショニングでした。

――Aチームを見てみて、Bチームと比べていかがですか

 Aは攻めたらクイックテンポでどんどん、自分たちがきつい状況の中でも綺麗に行動して。Aチーム全体の和が違うなと思いました。

――最後にトライを挙げられましたが、振り返ってみていかがですか

 長井さん(長井 真弥コーチ、平12商卒)から、深く貰ってキャリーしたらお前は絶対にいけるといわれていたので。深く貰って、自分の強みを生かすように走りました

――個人としてアピールしたいポイントはありますか

 個人としてはボールキャリーですね。ボールキャリーを強みとしていきたいと思います。

夏季ジュニアオープン戦
早大Bスコア天理大B
前半後半得点前半後半
191433
26合計47
【得点】▽トライ 中野幸、原、星谷、松下 ▽ゴール 島本(2G)、吉村(1G)
※得点者は早大のみ記載

   

 
     

早大メンバー
背番号名前学部学年出身校
久保 優スポ3福岡・筑紫
前半34分交代→16木下隆
原 朋輝スポ2神奈川・桐蔭学園
後半10分交代→17中野幸
阿部 対我社2東京・早実
前半19分交代→18木村陽
◎中山 匠教4東京・成城学園
前半0分交代→19桑田
星谷 俊輔スポ3東京・国学院久我山
坪郷  智輝法3埼玉・川越東
後半10分交代→20柴田
小柳 圭輝社2東京・国学院久我山
後半10分交代→21増原
相良 昌彦社1東京・早実
後半10分交代→22沖野
藤浪 魁基理4東京・本郷
後半10分交代→23森谷
10島本 雄太創理3神奈川・桐蔭学園
後半10分交代→24吉村
11加藤 皓己創理4北海道・函館ラサール
後半10分交代→25槇
12平井 亮佑スポ3福岡・修猷館
13中西 亮太朗商2東京・早実
前半0分交代→26高木
14池本 暖人2愛知・千種
15松下 玲央スポ1神奈川・関東学院六浦
リザーブ
16木下 隆介文構3東京・本郷
17中野 幸英文構4東京・本郷
18木村 陽季社2東京・早実
19桑田 陽介スポ2愛知・明和
20柴田 徹社4神奈川・桐蔭学園
21増原 龍之介教4広島・崇徳
22沖野 玄商4北海道・函館ラサール
23森谷 隆斗商2東京・早大学院
24吉村 紘スポ1東福岡
25槇 瑛人スポ1東京・国学院久我山
26高木 樹法3大阪・早稲田摂陵
27島田 雄大商3東京・早大学院
※◎はゲームキャプテン、監督は相良南海夫(平4政経卒=東京・早大学院)