ヤクルトからレンジャーズに移籍したトニー・バーネット投手が、ア・リーグ西地区首位を走るチームで存在感を見せている。■メジャーに確実に適応、13日に失点するまで18試合連続自責なし ヤクルトからレンジャーズに移籍したトニー・バーネット投手が、…

ヤクルトからレンジャーズに移籍したトニー・バーネット投手が、ア・リーグ西地区首位を走るチームで存在感を見せている。

■メジャーに確実に適応、13日に失点するまで18試合連続自責なし

 ヤクルトからレンジャーズに移籍したトニー・バーネット投手が、ア・リーグ西地区首位を走るチームで存在感を見せている。

 今季、32歳で念願のメジャーデビューを果たすと、ここまで45試合に登板して6勝3敗、防御率2.09と好成績をマーク。レンジャーズのブルペンに欠かせない存在となった右腕を、地元紙「スターテレグラム」は「バーネットよりも打ち崩すのが困難な投手はそうそういない」と絶賛している。

 バーネットは12日(日本時間13日)のタイガース戦で1/3回を2安打1失点と珍しく乱れたものの、10日(同11日)のロッキーズ戦までは13試合連続無失点。自責点は6月12日のマリナーズ戦(1/3回を投げて自責2)を最後に18試合連続でついていなかった。その間、防御率は3.81から1.93まで下がり続けた。

 記事ではこの事実に触れつつ、「MLBにおいて、レンジャーズのトニー・バーネットよりも打ち崩すのが困難な投手はそうそういない」と称えている。

■レンジャーズ監督「確信と自信が存在」

 6月中旬まで現在ほど安定した成績を残せなかった理由について、本人は「当初はストライクゾーンにボールを集めすぎていた。完璧であろうとしすぎてしまって、それが悪い結果となってしまっていた」と振り返ったという。ただ、ヤクルトでの経験も生きたのか、右腕は徐々に適応し、結果を残してきた。その裏には、日本時代と同じような「努力」があることも間違いないだろう。

 記事では、「バニスターは、球団がスプリングトレーニングの時点からバーネットに可能性を感じていたと語った」と言及。ジェフ・バニスター監督らの評価は当初から高かったようで、「攻め方や制球、フォームの問題から4月から5月にかけて22.1回で自責点7を喫していた」と分析している。

 指揮官は記事の中で「彼はルーキーなんだ。MLBで投げられるということを証明しなければならなかった。毎回、彼がマウンドに上がる度、そこには確信と自信が存在している。適応というよりはそういうことなんだと思うよ」と語っている。

 憧れ続けたメジャーの舞台で、奮闘を続けるバーネット。確かな実力で、信頼を勝ち取っている。