「リオデジャネイロ五輪テニス競技」(8月6~14日/オリンピックテニスセンター:バーハ・オリンピック・パーク/ハードコート)の大会最終日、男子シングルス3位決定戦で、日本の錦織圭(日清食品)に敗れたラファエル・ナダル(スペイン)が左手首の…

 「リオデジャネイロ五輪テニス競技」(8月6~14日/オリンピックテニスセンター:バーハ・オリンピック・パーク/ハードコート)の大会最終日、男子シングルス3位決定戦で、日本の錦織圭(日清食品)に敗れたラファエル・ナダル(スペイン)が左手首の故障(ナダルは左利き)について、「フォアハンドを打つときにはまだ煩わされるが、バックハンドとサービスを打つときには問題はない」と言った。

 錦織との銅メダル決定戦後、ナダルはオリンピックの全種目を戦い終えたことで、自分の故障の状態について詳しく説明した。  「間違いなく、すべての意味でポジティブな一週間だった。何時間もプレーしたが、手首は少なくとも、より悪くはならなかった」とナダルは言った。  5月の全仏オープン3回戦を前に棄権して以来の大会出場がこの五輪だった(2ヵ月半ぶり)。ナダルは今大会でスペイン代表のチームメイト、マルク・ロペスとペアを組んで男子ダブルスにも出場し、金メダルを獲得している。ミックスダブルスも出場を予定していたが棄権した。

 「今週(の出来事)は、僕が前進していく助けとなるだろう」とナダル。  錦織との試合は、第1セット2-6、第2セット2-5ダウンから挽回し、タイブレークを7-1で取ってファイナルセットに持ち込んだナダルだったが、それでも精神的に揺るがなかった錦織が6-3で競り勝った。  2008年北京五輪の男子シングルスで金メダルを獲得しているナダルは、シングルスで2つ目のメダル獲得は叶わなかった。

 ナダルは「僕は疲れすぎていた」と漏らしている。(C)AP(テニスマガジン)