8月6日から8日にかけて、個人戦となる関東女子学生選手権が日光CCにて開催された。この戦いで上位24名に入ることができれば、兵庫県にて行われる日本女子学生選手権の出場がかなう重要な大会だ。早大からは3名が出場。2名が見事全国への切符を手に…

 8月6日から8日にかけて、個人戦となる関東女子学生選手権が日光CCにて開催された。この戦いで上位24名に入ることができれば、兵庫県にて行われる日本女子学生選手権の出場がかなう重要な大会だ。早大からは3名が出場。2名が見事全国への切符を手にする結果となった。

 3人中トップの成績を残した深谷琴乃(教3=東京・早実)は、初日こそスコア76とやや出遅れてしまう。「ティーショットをフェアウェイに乗せることを強く意識した」と序盤からロングショットはさえたものの、パットをなかなか決めきることができない。しかし、2日目は徐々に持ち直してスコアを73にまとめ、迎えた最終日。今大会でのカギとなっていたそのパットがさえわたった。特に1番ホールでは3メートルほどの難しい距離を一発で沈め、バーディーを奪うなど高い集中力を発揮。結局この日を3日間でもっとも良い-2となる70で回り切り、トータル+3で日本女子学生への切符をつかんでみせた。


深谷は徐々にパットが決まり始めた

 さらに1年生ながら今大会への出場を果たした稲垣奈那子(スポ1=東京・共立女二)も好成績を収め、日本女子学生選手権への進出を決めた。しかし、体調不良によって直前に行われた合宿に参加できないなど、決して万全な状態で臨んでいたわけではなかった。それに加えて、「全体的にコースが狭かった」と慣れないゴルフ場にも苦戦。そんな中でも、あえて通常のものよりも飛距離が出ないクラブを用いて「刻むゴルフ」を心がけるなど工夫を重ね、何とか初日をスコア75、2日目を76で乗り切る。そして最終日には見事コースをアンダーで回り切り、トータル+6とルーキーながら堂々たる結果を残した。一方、柏木瑠美(スポ2=兵庫・滝川二)は、初日をアンダーで回る快調な滑り出しをみせたものの、「体力面で課題が見えた」と2,3日目にスコアを落としてしまい、惜しくも1打差で、地元開催となる日本女子学生への出場を逃すこととなってしまった。

※パーは72


稲垣は適応力の高さを見せた

 リーグ戦とは異なる個人戦の舞台でも早大勢は関東の大学相手に素晴らしい戦いを見せてくれた。しかし、次の日本女子学生は同月の28日に開催され13日に早慶戦を挟むという形となるため、十分な調整時間をとることができないことが予想される。決してゆとりがあるとは言えない状況ではあるが、まずは目先の早慶戦で勝利を収め、しっかりと結果を残すことから始めてもらいたいところだ。

(記事、写真 篠田雄大)

▽個人成績

選手名学部・学年1日目2日目3日目総合成績総合スコア
深谷琴乃教3767370219+3
柏木瑠美スポ2717875224+8
稲垣奈那子スポ1757671222+6
コメント

深谷琴乃(教3=東京・早実)

――今大会への意気込みをお聞かせください

この試合の前の時点ではあまり調子が良くなかったのですが、この大会の一週間前ほどにクラブを変えて調子が戻ってきたので、いいスコアで回って日本学生への進出を決めたいと思ってのぞみました。

――今大会の最終結果に関してはどうお考えですか

初日の滑り出しはあまり良くなかったのですが、2日目、3日目と徐々に状態を上げていくことができたことは良かったと思います。

――今大会では特にどのような点を意識して試合に臨まれましたか

ティーショットできちんとフェアウェイに乗せるということを意識して臨んでいました。

――今大会で印象的だったホールを教えてください

3メートルくらいのパットを沈めてバーディー発進することができたので、最終日の1番ホールが印象的でした。

――今大会で見えた課題と収穫は何ですか

ショットが安定してきたことによってメンタル面でもいい影響があったので、ショットの重要さを認識できたことは収穫でした。一方で初日と2日目のパットが非常に悪く、大事なパットをしっかり決めないとリズムに乗れないんだなということを痛感したので、それを決めるということが課題だと思いました。

――夏に早慶戦と日本学生が控えていると思いますが、これらに向けての意気込みをお願いします

早慶戦は毎年勝っているのですが、今年はより大差をつけて勝つことを意識して頑張りたいです。日本学生は去年は2日目で予選でカットされてしまったので、今年は最後まで残ってトップ10入りを目指したいです。

柏木瑠美(スポ2=兵庫・滝川二)

――今大会を振り返っていかがですか

日本学生が地元の兵庫県で行われるので、ぜひとも出場したかったのですがスコアが伸び悩んでしまったので、これからの早慶戦やリーグ戦ではしっかりと気を引き締めて頑張らないといけないということを気付かされる試合になりました。

――今大会でのご自身の最終結果に関してどうお考えですか

1日目に高校生のとき以来のアンダーで回ることができ、いいスタートを切れたのですが、それ以降でスコアが崩れてしまったので、もっと体力面を強化しなくてはならないと痛感させられました。

――この試合に臨むにあたって特に意識していたことは何ですか

試合前の合宿でセンター方向に打つことを強く意識して回ったところいいスコアを出すことができたので、すべてのショットにおいてセンター方向に打つということを意識していました。

――今大会で最も印象に残ったホールを教えてください

11番ホールのティーショットがとても印象に残っていて、左右両方打ってしまってはほぼダメな状況で真ん中に打たないといけないというプレッシャーが強いホールでした。

――今大会での課題と収穫は何ですか

やはり体力面が課題ですね。疲れてしまうとどうしてもドライバーが曲がってしまうので、疲れている中でもしっかりと考えてショットを打ちたいと思いました。

――早慶戦に向けての意気込みをお願いします

慶應に大差で勝利してしっかりと男女共に優勝できるように、スポーツ推薦として頑張りたいです!

稲垣奈那子(スポ1=東京・共立女二)

――今大会を振り返ってください

この大会の前の合宿で体調を崩してしまい全然練習をしていなくて、練習ラウンドが久々のゴルフでとても不安でした。また、このゴルフ場は全体的にコースが狭いという印象を受けて対応するのに苦労したこともあって1日目、2日目となかなかスコアを伸ばせませんでした。それに関して悔いが残るという印象でした。

――この大会の最終結果に関して振り返っていかがですか

3日目にー1だったんですけどグリーンの傾斜が強くて難しかったこともあり3パットが3回もあったりしてパットがうまくいかなかったのでその部分はまだまだ悔いが残る試合になりました。

――今大会で特に意識して臨んでいたことは何ですか

練習ラウンドの時にコースが狭いということに気付いたので、ドライバーを安定させようということだけではなく、あえて飛距離のあまり出ないクラブを使って「刻む」ゴルフをしようということを強く意識しました。しかしこの試合ではそれがなかなかうまくできませんでした。

――この大会でもっとも印象に残っているホールはどこですか

outの9番なんですけど、グリーンの傾斜が強くて3日間通してなかなか対応できず、3パットを3回もしてしまったので、そこをもっと攻略したかったという意味合いで強く印象に残りました。

――今大会での課題と収穫は何ですか

パットが今までは調子が良かったのですが、体調不良でコースで練習できる合宿になかなか参加できなかったので、そのような場所での練習を大切にしていきたいです。収穫としては時には小さいクラブを使った刻むゴルフをすることも大事なんだということに気付けたことがあげられます。

――夏に行われる早慶戦と日本学生への意気込みをお願いします

早慶戦は早稲田に入ったからこそ出ることのできる特別な試合だと思っているので、すごく楽しみですし、男女ともに大差をつけて勝ちたいと思います。日本学生に関しては来年のシードをとれるくらいの順位に入れるように頑張りたいです!