全日本学生選手権(インカレ)の本戦出場を懸けた予選が8月8日から10日にかけて開催された。初日の8日には女子ダブルスの1回戦、続く9日には女子シングルスの1回戦が、予選最終日となった10日に本戦出場を決める予選決勝が行われた。★女子シング…

 全日本学生選手権(インカレ)の本戦出場を懸けた予選が8月8日から10日にかけて開催された。初日の8日には女子ダブルスの1回戦、続く9日には女子シングルスの1回戦が、予選最終日となった10日に本戦出場を決める予選決勝が行われた。

★女子シングルスは4人が本戦へ!(女子シングルス)


持ち味を発揮し、本戦の出場権をつかんだ今村

 女子シングルスの予選には早大から8人が出場。ルーキーの安藤優希(スポ1=東京・日出)、石川琴実(社1=神奈川・白鵬女子)、松田岬(スポ1=埼玉・淑徳)、渡邉早和子(社1=愛媛・新田)が圧巻のストレート勝ちを収めた。米原さくら(スポ3=埼玉・秀明英光)、今村南(社4=大阪・城南学園)も危なげなく勝ち進み、上級生の貫禄を見せつけた。一方で、山田菜津子(文構3=石川・大聖寺)は慶大女子主将の中村礼を相手にファーストセットは互角の戦いを見せるも4−6、2−6で敗れ、松田望愛(文構1=東京・早実)も序盤はブレークされた直後にブレークバックを決めるなど粘りを見せたが、3−6、1−6のストレート負けを喫した。1回戦を突破した6人は全選手がストレート勝ち。チーム底上げの成果が見て取れる女子シングルス1回戦となった。

 予選決勝でもルーキーの活躍が光った。石川はショットを正確にコーナーに打ち分け相手を翻弄(ほんろう)し、6−0、6−1で完勝。渡邉も正確さとパワーを兼ね備えたショットに加え球際の強さも光り、相手を寄せ付けずストレート勝ちを収めた。ファーストセットを6−2で奪った安藤はセカンドセットで川原舞(学習院大)の粘りに苦しめられるも、6−5で迎えた第12ゲームで見事ブレークし、本戦出場を決めた。松田岬は中村天音(関大)に対し粘り強いテニスを展開したが、4−6、2-6のストレート負けを喫した。最上級生も意地を見せた。久田真穂(同志社大)との予選決勝に臨んだ今村は相手の深く食い込むストロークに苦しめられる場面も見られたが、力のあるサーブやストロークで主導権を握り、ファースト、セカンドセットともに6−3で快勝を収めた。大村千乃(慶大)と対戦した米原はミスに付け込まれファーストセットを3−6で落とすと、セカンドセットでは1ゲームも奪えずに0−6とされ、悔しい敗戦を喫した。

★女子ダブルスから本戦出場ペアは現れず(女子ダブルス)


抜群のコンビネーションで会場を盛り上げた山田・米原組だが、惜しくも本戦には届かず

 早大から女子ダブルスの予選に臨んだのは山田・米原組、松本妃那(スポ2=福岡・柳川)・渡邉組、大石真珠美女子主将(文4=東京・早実)・松田望組の3ペア。松本・渡邉組は梶谷亜未・清水里咲組に対し3−6、3−6でストレート負けを喫し、敗退。インカレ初出場となった大石と松田望のペアも2−6、1−6で敗戦した。唯一予選決勝へと駒を進めたのは山田・米原組。1回戦ではファーストセットの第9ゲームでブレークに成功すると、続くゲームでは山田の安定したサーブと米原の果敢なネットプレーも光り手堅くキープに成功し、試合の主導権を握った。続くセカンドセットでも第6ゲームにこの試合初めてブレークを許したものの、すぐさまブレークバックに成功。粘り強いゲームメークを展開し、6−4、6−2のストレート勝ちを収めた。

 予選決勝に臨んだ山田・米原組は渡辺安美・日暮春香組(駒大)と対戦。ファーストセットは抜群のコンビネーションを披露し、6−1で幸先良くファーストセットを先取した。しかし、セカンドセットに入ると徐々に山田・米原組のミスが目立ち始める。ここで相手のプレーの質も向上し始め試合のペースを握られると、このセットを3−6で落とし、本戦出場を懸けた勝負はファイナルセットへと持ち込まれた。スーパータイブレーク制のファイナルセットでも傾いた流れを呼び戻せず、3−10で敗戦。悲願の本戦出場にあと一歩届かなかった。

 予選の結果、早大からは女子シングルスの今村、安藤、石川、渡邉の4人が本戦への切符をつかんだ。本戦は11日から行われる。

(記事、写真 林大貴)

結果

女子シングルス
▽1回戦
○安藤優希 [6−0、6−0] 富濱祥子(鹿屋体大)
○松田岬 [6−0、6-1] 篠原佑芽(広島大)
○渡邉早和子 [6−4、6-2] 芝田詩歩(山梨学院大)
○米原さくら [6−0、6-3] 小栗杏香(名経大)
○石川琴実 [6−0、6−4] 大河原悠(東国大)
○今村南 [6−0、6−1] 本田ひなの(松山大)
●山田菜津子 [4−6、2−6] 中村礼(慶大)
●松田望愛 [3−6、1−6] 伊藤さつき(亜大)

▽決勝
○渡邉早和子 [6−4、6-1] 小柳優望(関学大)
●米原さくら [3−6、0−6] 中村礼(慶大)
○今村南 [6−3、6−3] 久田真穂(同志社大)
●松田岬 [4−6、2−6] 中村天音(関大)
○石川琴実 [6−0、6−1] 足立有香(名経大)
○安藤優希 [6−2、7−5] 川原舞(学習院大)


女子ダブルス
▽1回戦
○山田菜津子・米原さくら [6−4、6−2] 丸谷祐奈・竹原明里(武庫川女子大)
●松本妃那・渡邉早和子 [3−6、3−6] 梶谷亜未・清水里咲(駒大)
●大石真珠美・松田望愛 [2−6、1−6] 鎌田琴衣・中塚桃子(関大)


▽決勝
●山田菜津子・米原さくら [6−1、3−6、3−10] 渡辺安美・日暮春香(駒大)