現在開催中の「ATP1000 モントリオール」(カナダ・モントリオール/8月5日~11日/ハードコート)では、イリヤ・イバシカ(ベラルーシ)に4-6、3-6とストレートで敗れ、惜しくも予選で敗…

現在開催中の「ATP1000 モントリオール」(カナダ・モントリオール/8月5日~11日/ハードコート)では、イリヤ・イバシカ(ベラルーシ)に4-6、3-6とストレートで敗れ、惜しくも予選で敗退してしまった西岡良仁(日本)。実は試合前に大きな不運に見舞われていたということを、自身のツイッターで語っていた。

米系航空会社を利用して、ワシントンD.C.からモントリオール入りした西岡、空港のバゲージクレームで自分の預け荷物が出てこず、航空会社からは紛失荷物、いわゆるロストバゲージとして扱われることに。

同伴していた高田充コーチの荷物は問題なく届いており、なぜ自分だけに不運が起こったのかと嘆きつつ、替えの下着がないことに触れ「そういえばぱんつ無いわ…これ死活問題だわ…」とツイッターにユーモアも交えた投稿をした。

しかし用意周到な西岡、ラケットやシューズなど必要なものは全て、機内持ち込みの手荷物に入れていたので、あわや試合に出場できないという事態は回避できた。というのも、西岡の荷物がロストバゲージとなったのは、これが初めてのことではないのだ。

今年の4月には、「ATP1000 モンテカルロ」に予選出場のため、日本からモンテカルロへ向かう際に、航空会社のミスで西岡の預け荷物2つが、経由地のブリュッセルで留まってしまったのだった。

この時の西岡は、必要なものがほぼすべて入ったバッグを、2つとも預け荷物としてチェックインしてしまっていた。荷物は試合前に無事届いたものの、事前の練習がしっかりとできなかった。これが災いしてか、その後の予選は初戦で敗退してしまった。

年中世界中を飛び回るプロテニス選手たちにとって、飛行機での移動は肉体的にもかなりの負担になるだろう。ましてや、大切な荷物が手元にないというストレスが、試合に向けて集中力を高めていこうとする選手の妨げになることは、想像に難くない。

西岡は今回のモントリオールでも、何とか最悪の事態は避けられたものの、出場した予選試合では満足のいく結果を出すことはできなかった。今後はこのような不運に遭うことなく、万全の体制で試合に挑めることを祈る。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2019年度「ATP500 ワシントンD.C.」での西岡

(Photo by Rob Carr/Getty Images)