元F1ドライバーのミカ・ハッキネン(Mika Hakkinen)は、8月6日と7日の2日間、鈴鹿10時間耐久レース(SUZUKA 10H、8月23~25日開催)に向けた公開テストに参加し、マクラーレンの最新GT3マシン「720S GT3」で鈴鹿サーキットを計約2時間、テスト走行した。

1968年生まれ、フィンランド出身のミカ・ハッキネンは、1991年にロータスでF1デビュー。1993年にマクラーレンに移籍し、1998年と1999年に2年連続でF1世界チャンピオンを獲得、2001年限りでF1を引退した。その後はドイツツーリングカー選手権(DTM)に2005年から3年間参戦し、通算3勝の活躍を見せた後、レーシングドライバーとしての活動を終えていた。

そのハッキネンが今年4月、SUZUKA 10Hに参戦すると発表。チームは日本の「プラネックス・スマカメ・レーシング」で、チームメイトはジェントルマンドライバーの第一人者であり、チームオーナーでもある久保田克昭と、2015年・2017年のスーパーフォーミュラチャンピオンで、2016年の鈴鹿1000kmウィナーでもある石浦宏明だ。

酷暑の中で行われたテスト走行の合間、9月で51歳になるハッキネンは、リラックスした様子で、記者団のインタビューに答えた。

---:SUZUKA 10Hを久々の復帰戦に選んだ理由は? 

ハッキネン:一番の理由は、日本が大好きだからだ。日本の人たちが大好きだし、鈴鹿サーキットも大好きだからね。実際に話が現実味を帯びてきたのは、去年の10月に鈴鹿サーキットの社長さんと一緒に食事をして、レースの様子を聞いたのがきっかけ。それから自分がマクラーレンのアンバサダーであること、そして日本への思いや、鈴鹿サーキットへの思いなど、いろいろなことが重なって、参戦を真剣に考えるようになったんだ。それに(チームオーナー&ドライバーの)久保田氏がとてもナイスガイだということもあるね!

鈴鹿には、本当にたくさんの思い出がある。忘れられないのは、鈴鹿で初めて走った1991年に、ホテルから歩いてサーキットに向かおうと思ったら、ものすごくたくさんのファンに囲まれてね。グランドスタンドに辿り着くのに丸一日かかかりそうなくらいで、あれは判断ミスだったな(笑)。

それから、あれはいつだったかな、1997年くらいの時、やっぱりホテルからサーキットまで行くのに、クルマでは時間がかかるし、歩くのも無理だし、結局ヘリコプターで移動したんだよ。あれはクレイジーな経験だったね。それから日曜の夜、メカニックなどスタッフの人たちだけでカラオケパーティしたのも楽しかった。あまりに楽しすぎて、その後はそういうことが出来なくなっちゃったみたいだけどね。

---:最近はどういった活動を?

ハッキネン:今はマクラーレンをはじめ、6社とブランドアンバサダー契約を結んでいて、世界各国を訪れ、たくさんの素晴らしい人たちに会っている。本当にいい仕事だと思っているよ。また、どこに行っても『どうやったらF1レーサーになれるんだ?』という質問を受けるんだけど、それに対して自分の経験を話すことができるのも楽しいことだ。

それから(フィンランド出身で現役F1ドライバーの)バルテリー・ボッタスの育成にも継続して関わっている。彼は今、レーシングドライバーとして最もいい時期にあるけど、モータースポーツという複雑かつ困難な世界で、いろんな思いを背負ってやっている。そうした若い人たちを手助けすることは、とても難しいことだけど、自分自身も成長できるし、とてもやりがいを感じているよ。

今回のSUZUKA 10Hに向けては、フィジカルトレーニングもしている。トレーニングについては、例えばこうした暑さの中で運動すると、どんなことが起きるのかとか、いろいろ試していて、そこで得たものをまた後で分析して改善する、ということをやっている。

---:昨日と今日、ドライブしたマシンの印象は?

ハッキネン:とてもいい感じだよ。もちろん、これからセッティングは詰めていくけど、今の時点ではそれより、自分がいかにマシンに合わせていくかが重要だと思っている。もう少しマシンの方が僕の方に合わせて欲しいな、と思うところもあるけど、今は口を閉じて(ファスナーで口を閉じるジェスチャー)、自分がマシンに合わせることに集中している。

---:SUZUKA 10Hでの目標は?

ハッキネン:結果も重要だが、それと同じくらい楽しむことも重要だと思っている。SUZUKA 10Hは、チームワークが重要なので、まずそれを整えることだね。そして予選の時には、すでに自分たちがどれくらいコンペティティブかを理解しているはずだから、それを考えながら結果が出るようにしたい。つまり、単に結果ではなく、それに向かって一つ一つ分析し、確認していく過程が大事なんだよ。でも、一つだけ確かなのは、我々にはベストドライバーが揃っている、ということだね(笑)。

---:この後もレースオファーが続くかもしれません。SUZUKA 10H以外でも走る可能性は?

ハッキネン:オファーがあることは素晴らしいね! もちろん走る可能性はある。でも、やっぱり自分が一番重要視するのは『時間』なんだ。レースに出るのであれば、それに向けて入念な準備が必要だし、家族と仕事との時間のバランスも含めて、いろんなことの準備が必要だと思っている。そういったことをしっかり整えつつ、検討したいと思っているよ。

ミカ・ハッキネン《写真 丹羽圭》

ミカ・ハッキネン《写真 丹羽圭》

ミカ・ハッキネン《写真 丹羽圭》

ミカ・ハッキネン《写真 丹羽圭》

マクラーレン 720S GT3《写真 板津亮》

マクラーレン 720S GT3《写真 板津亮》

マクラーレン 720S GT3《写真 板津亮》

マクラーレン 720S GT3《写真 板津亮》

マクラーレン 720S GT3《写真 板津亮》

マクラーレン 720S GT3《写真 板津亮》

ミカ・ハッキネン《写真 板津亮》

ミカ・ハッキネン《写真 板津亮》

ミカ・ハッキネン《写真 板津亮》

ミカ・ハッキネン《写真 板津亮》

ミカ・ハッキネン《写真 板津亮》

ミカ・ハッキネン《写真 板津亮》

ミカ・ハッキネン《写真 板津亮》

ミカ・ハッキネン《写真 板津亮》

ミカ・ハッキネン《写真 板津亮》

ミカ・ハッキネン《写真 板津亮》

ミカ・ハッキネン《写真 板津亮》

ミカ・ハッキネン《写真 板津亮》

ミカ・ハッキネン《写真 板津亮》

ミカ・ハッキネン《写真 板津亮》

ミカ・ハッキネン《写真 板津亮》

ミカ・ハッキネン《写真 板津亮》

ミカ・ハッキネン《写真 板津亮》

ミカ・ハッキネン《写真 板津亮》

マクラーレン 720S GT3《写真 板津亮》

マクラーレン 720S GT3《写真 板津亮》

マクラーレン 720S GT3《写真 丹羽圭》

マクラーレン 720S GT3《写真 丹羽圭》

マクラーレン 720S GT3《写真 丹羽圭》

マクラーレン 720S GT3《写真 丹羽圭》

マクラーレン 720S GT3《写真 丹羽圭》

マクラーレン 720S GT3《写真 丹羽圭》

マクラーレン 720S GT3《写真 丹羽圭》

マクラーレン 720S GT3《写真 丹羽圭》

マクラーレン 720S GT3《写真 丹羽圭》

マクラーレン 720S GT3《写真 丹羽圭》

ミカ・ハッキネン《写真 丹羽圭》

ミカ・ハッキネン《写真 丹羽圭》

ミカ・ハッキネン(左)と久保田克昭氏(右から2番目)《写真 丹羽圭》

ミカ・ハッキネン(左)と久保田克昭氏(右から2番目)《写真 丹羽圭》

ミカ・ハッキネン《写真 板津亮》

ミカ・ハッキネン《写真 板津亮》

ミカ・ハッキネン《写真 丹羽圭》

ミカ・ハッキネン《写真 丹羽圭》

ミカ・ハッキネン《写真 丹羽圭》

ミカ・ハッキネン《写真 丹羽圭》

ミカ・ハッキネン《写真 板津亮》

ミカ・ハッキネン《写真 板津亮》

ミカ・ハッキネン《写真 板津亮》

ミカ・ハッキネン《写真 板津亮》

ミカ・ハッキネン《写真 板津亮》

ミカ・ハッキネン《写真 板津亮》

ミカ・ハッキネン《写真 丹羽圭》

ミカ・ハッキネン《写真 丹羽圭》