日本時間10日、UCIマウンテンバイク(MTB)ワールドカップダウンヒル(DH)第7戦が、スイスのレンツァーハイドで行われる。誰よりも早く丘を下りて、勝利の美酒を味わうのはどの選手か。レンツァーハイドは、スイス東部のグラウビュンデン州に位置…
日本時間10日、UCIマウンテンバイク(MTB)ワールドカップダウンヒル(DH)第7戦が、スイスのレンツァーハイドで行われる。誰よりも早く丘を下りて、勝利の美酒を味わうのはどの選手か。
レンツァーハイドは、スイス東部のグラウビュンデン州に位置するトップクラスのスキーリゾートである。標高1500mにある渓谷周囲の山にはいくつもの人気スキーコースがあり、FIS スキーワールドカップのレースも開催されている。夏にはマウンテンバイク、ハイキングを楽しむ人が多く訪れる。著名人にも人気の場所で、テニスのロジャー・フェデラー選手もここに別荘を持っている。
MTBダウンヒルの魅力のひとつは、そのシンプルなレースフォーマットにある。誰よりも速く丘を走り下りたライダーが優勝するのだ。決勝の出走順は、前日に開催される予選によって決まる。予選最速タイムを記録したライダーが決勝当日は最後に出走する。
男子の注目は、第6戦でワールドカップ初優勝を果たしたローリー・グリーンランド(イギリス)。昨年はワールドカップ総合5位でフィニッシュしたが、今年はどこまで順位を上げてくるのか。また、現在男子ランキング首位をキープしているロイック・ブルーニ(フランス)も見逃せない。この他にも、第6戦で優勝を逃したロリス・ヴェルジエ(フランス)の挽回にも期待したい。
女子では、こちらも第6戦で初優勝したマリン・カビルー(フランス)が好調。依然女子ランキング首位を守っているトレーシー・ハンナ(オーストラリア)、第2戦で2位に入ったニナ・ホフマン(ドイツ)にも注目だ。
コースは、全長2.2km、高低差413m、トップスピード65km。ハイスピード、テクニカルで高いジャンプセクションもいくつかある。スタートからすぐ傾斜が44%ときつくなる上に、ラインの選択によって序盤からタイムに大きな影響がありクラッシュ率も高い。ワールドカップシリーズ戦の中で特にスピードセクションの多いコースで、最もライダーのスキルが試されるコースの一つともいわれている。
スポーツブルでは、第7戦の模様を、10日19時30分からライブ配信する。
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