現在行われている「ロジャーズ・カップ」(カナダ・トロント/8月5~11日/ハードコート)に集結したWTAのトップ選手たちが、これから活躍するであろう次世代の選手たちに向けて、記者会見での心得を…
現在行われている「ロジャーズ・カップ」(カナダ・トロント/8月5~11日/ハードコート)に集結したWTAのトップ選手たちが、これから活躍するであろう次世代の選手たちに向けて、記者会見での心得を教えるビデオを届けてくれた。
「ポケモンと同じ!」
「メディア・トレーニング 101」と題したこのユニークでコミカルなビデオ。冒頭にアシュリー・バーティ(オーストラリア)が「私たちにとっても記者会見は大変よ」と言うと、大坂なおみ(日本)が「これからルールを教えるわね。ポケモンと同じ、全部ゲット(習得)だぜ!」と続け、笑いを誘った。その肝心の心得とは以下の通り。
その1「背筋を伸ばして座り、会場内に気を配ること」
その2「電話はエージェントに預けておくこと...会見中に自撮りはできないから...」
その3「寝ないこと」
その4「恐れずに本音で話すこと」
その5「個性を出して、話を面白くすること」
その6「話の主導権を握っているのは自分だと忘れないこと」
その7「会話の方向を変えること」
その8「カメラにちゃんと映るようにすること」
その9「同意できないときや、答えが見つからないときは、それを素直に伝えること」
その10「感情をあらわにしてもいい...」
その11「しかし、怒ってはいけない」
その12「カナダ人は特に、すごく行儀よく振舞って、全部に謝ること」
と、地元カナダの選手ユージェニー・ブシャール(カナダ)がジョークで心得を締めくくった。最後の大坂なおみからのメッセージは、シンプルに「Keep it real―自分に正直でいよう」と、常に飾らない彼女らしい言葉だった。
他にもスローン・スティーブンス(アメリカ)や、キキ・バーテンズ(オランダ)、カロリーナ・プリスコバ(チェコ)、マリア・シャラポワ(ロシア)、ビアンカ・アンドレスク(カナダ)など豪華な選手たちが参加し、コミカルながら選手たちの本当の心情が垣間見られるビデオとなっている。
先日「シティ・オープン」(アメリカ・ワシントンD.C./7月29日~8月4日/ハードコート)のダブルスで見事優勝した10代ペア、コリ・ガウフ(アメリカ)とキャサリン・マクナリー(アメリカ)や、同大会シングルスで優勝し、WTAツアーでキャリア初となるタイトルを獲得したジェシカ・ペグラ(アメリカ)など、この先、成長が望まれる選手たちには、大いに参考となるビデオだったのではないだろうか。
(テニスデイリー編集部)
※写真は2019年度「全仏オープン」記者会見での大坂なおみ
(Corinne Dubreuil / FFT)