※この取材は7月30日に行われたものです。

――今期は春リーグは5位という結果からのスタートでしたが

花園 春リーグの前の六大も含めて、そこまでの大会でもう少し良いところまでいけるかなというのがあったんですけど、ちょっとの差をとりきれなくて、満足いく試合が最後の試合くらいしかできなかったですね。

下江 六大で団体準優勝で、個人も優勝して良いコンディションで迎えられたんですけど意外と勝てず課題が見つかった大会でした。

――あと少しの差を取り切れなかったのはなぜですか

花園 思いきれなかったというか、割り切りが無くて普通にやれば競るほどでもない相手に割り切れず、結局ずるずる自分たちのテニスができずに(球を)入れにいって、最後競って落としたなという感じはあるので。そういうとこかなと思います。

下江 あと少しのわずかな気持ちの面で、技術面の問題ではないと思うので全部出し切れていたらあとちょっとはなかったと思います。

――東カレの3位という結果にはどういった印象をお持ちですか

花園 オーダーを少し間違えてしまって勝てるかなと思ってたんですけど、思うように組めなかったので悔しいなと思っています。もし、点取りじゃなくて殲滅戦だったら負けるまでは試合ができたので自分たちで負けずに終わるから、やりきれない気持ちがありますね。オーダーで失敗したなと思います。

下江 でも、六大も春リーグも負けていた明治に、雨といういつもとは違うコンディションではありましたが、勝てたというのは強みになったなと思います。

――ここまでで印象に残っている試合とかありますか

花園 公式戦ではないんですけど2月のミニミニカップです。その時は正直日本一を目指しながらも、厳しいのかなという思いがどこかにあったんですけど、その大会で結構実業団相手にも勝てたり競ったりできて、いけるんじゃないかなと自信がついて、それを機に夏に日本一を目指せるようになったなと思います。

下江 私もミニミニカップが、自分が一番迷いなくできていたテニスだったと思うので、いまの良い部分を保ちつつそこに近づければ日本一も狙えなくもないと思います。

――スローガンは「邁進」とのことですが、どういう経緯で決まったのでしょうか

花園 基本的に4年生が決めるんですけど、どういうのにしようかなとなった時に、勢いがあるチームかなと自分たちは思っていたので「邁進」は突き進んでいくという意味があり、今は力不足だけどそこからどんどん上にあがっていけるようにという意味でつけました。

――現状、そのスローガンに対して実現できていますか

花園 結果どうこうもそうなんですけど、練習とかしていても一人一人が上手くなったなというのは感じていて、自分が1年生だったときは団体戦とかレギュラーが頑張ってくれるんだろうなという気持ちがあったんですけど、いまのチームはみんなで上手くなろうという感じがして、チームとしてどんどん進んでいっている感じがして、いいなと思っています。

下江 後衛の人たちも舞さん、優帆さんと4年生の人たちのレベルが高く、最初みんなそれに追いつきたいという高い目標があるので、そこに近づいてきているなとは感じます。

――下江選手は昨年怪我をしていた期間はどういう風に過ごしていたんですか

下江 ひたすらトレーニングをして、テニスには参加できないのでひたすらサポート役として部活に行っていました。

――花園選手は最高学年として、どういう目標でチームを引っ張ってきましたか

花園 そうですね、舞ちゃんみたいな絶対的に強い存在が一人いて、団体戦は2ペアはいないと勝てないから、小山のことは信頼しているからそこで一本とってくれるというのは思っていて、もうひとつは自分がとろうと。自分たちが勝って後輩達がノビノビできるように安心感のあるペアになりたいなというのは思ってやっていました。

実際どうですか

花園 そうですね、安心感はないと思うんですけど(笑)、やっぱ自分たちが負けたら終わりという団体戦の意識はあります。団体戦の時は個人戦の時より死ぬ気でやってます。(笑)

――春から1年生の松井選手が団体戦に出場していますが

下江 1年生らしく勢いがすごくて、攻めも高校から入ってきたので斬新なテニスをしているし、1年生でこんなに頑張っているんだから自分たちも負けられない、と良い刺激になっていますね。

花園 すごいポテンシャルが高いので、気負いせずに力さえ発揮すれば良いもの持っているし期待できる選手なので、いっぱい経験を積んで強くなってほしいなと思います。今はどれだけプレッシャーを負わせれずにやれるかなっていう(笑)。でも本当に期待「大」です。(笑)

――いま、お二人はペアで組んでいてどうですか

下江 ダブル後衛なんで、受け身になったら負けてしまうのでひたすら攻めることは意識しています。

花園 めっちゃ組みやすいです。タイプが真逆なので自分ができないことをできるので、遥花が展開作ってくれて自分が仕掛けるというテニスをできてペアとしては組みやすいなと思います。

下江 横で褒められると。(笑)

花園 (笑)

――普段とかはどんな感じなんですか

花園 でもめっちゃテニスのことは話すよね。

下江 自分も結構あれですね、哲学というか、ハマった感じがいいんです(笑)。言葉で理にかなったことを追求したくなるから、「こうなったら、こうなるよね」みたいなセオリーとかすごく考えるんですよ。優帆さんもそういう所はすごい戦術を考えているので、話し合ってて新しいことバンバン入ってきます。

花園 けっこうダブル後衛ってプレーがマンネリ化しやすいんですけど、いっつもテニスのこと話してて新しいことを思いつくし、やってて一生課題が出るみたいな感じで飽きないし楽しいですよね。(笑)

――ソフトテニスから離れた時はどんな感じなんですか

花園 ダメな話もするもんね!(笑)

下江 プライベートな話。(笑)

花園 内密な話をね(笑)。自分が先輩だからかもしれないですけど、あんまり気を使わないし居て違和感ないから(笑)。色んな話するよね。(笑)

――チームの距離が縮まったという話も聞きましたが

花園 ああ。人数が少ないっていうのもあるかもしれないけど、でも上が少ないから下もやりやすいみたいな部分もあるかもしれない。

下江 いや、4年生が親しみやすいんですよ。4年生が後輩のことを気を使ってくれてくれるから何でも話しやすいというのはあります。

――インカレの方へ話を移していきたいなと思うのですが、下江選手は今年が初めてのインカレですね

下江 自分にとって初めてのインカレで、今年狙えるなら勢力的にもチャンスだと思うので、最後の気持ちでこの1回のインカレにかけたいと思います。

――花園選手は去年に続いて二回目ですが

花園 そうですね、焦りというかやばいなというのはあったんですけど近づけば近づくほど結構楽しみだなっていうのがありますね。テニスはずっとやってきて、本当に最後の全国大会かなと思うので、なんかもう楽しむしかないかなというとこまで来てます(笑)。1週間くらい前までは結構緊張してたんですけど今ははやく来て欲しいなと思っています。

――インカレに向けて意識して取り組んでいることってありますか

花園 男子に試合してもらっています。

下江 体育大の人達とかは球も速いし、前衛も動かないけどすごく固いイメージがあるので、男子のペアってそういうペアが多いので、それに向けて引かないように攻めれるように試合をさせてもらっています。

花園 東インカレで林田選手(東女体大)に負けて、もう「格上だ!」って感じで結構やられまくってしまったのですが、普通にその球のスピードに慣れていたら冷静に戦術も考えられていたはずだから、もっとそのスピードとか前衛の存在感に慣れておいた方がいいかなと思って、林田選手に勝つために男子に無理言って。(笑)

――実際、効果はどうですか

花園 でも段々なんか普通になってきたなっていうのはあります。最初は本当に強いな、なんも出来ないなって感じから入ったんですけど、戦術も考えられるようになってきたし行ける気はします!(笑)

下江 最初は打ち負けたことで、速いな、と引きづってたんですけど、最近は負けても次に切り替えることができたり、その分予測して打てたりしてるんで効果はとてもあると思います。

――いまインカレ前にしてチームの雰囲気はどうですか

下江 思ったよりワイワイというか、みんな盛り上げようっていう感じで雰囲気がありますよね。

花園 元から結構賑やかというかゆるい雰囲気の人達なんで、それはなくなってないと思います。盛り上がる時は盛り上がるし、やるときはやるし良い雰囲気だと思います!

「勝てない相手はいない」(花園)


終始笑顔を絶やさなかった花園

――優勝に向けてカギになる部分は何だと思いますか

花園 自分は本当に攻めと守りのバランスを自分のなかでミスったら終わりかなと。自分が攻める時は攻めて、凌ぐときは無理せず凌ぐというのをいい塩梅でできたら、勝てない相手はいないと思うので。結構日体大や東女体大には負けてきているんですけど、攻めすぎたとか守りすぎたというのがあるから、その判断を冷静にできれば勝てない相手はいないと思うし、自分達が負けなければ団体は負けないと思うので、チームに勢いをつけられればなと思います。

下江 攻めにしろ守りにしろ自分たちのテニスができれば強気になってポイントがとれているので、自分の力を出すことが鍵かなと思います。

――団体戦で一緒に戦っている小山・川村ペアへはどういった印象がありますか

花園 舞ちゃんのことは4年間ずっと見てきて、もう絶対的な信頼感がありますね。団体戦の本当に苦しい時に強いので、安心感のあるペアとして信頼しているから私たちが思いっきりできてるのかなというのはあります。

下江 本当に安心できて、どんな場面でも自分達が一本勝てば強い相手でも勝ってきてくれるから、自分達も頑張れるのですごい信頼は厚いです。

――小山さんはどういった主将ですか

下江 背中で語るタイプ?

花園 うん、そうだね。みんなついていきますね。自分は同期だけどずっとついていいってます(笑)。言葉にしてガミガミ怒るタイプでもないし、だからといってゆるい雰囲気を作ってしまうような人でもないですね。本当にいい具合に雰囲気を作ってくれて、背中で語ってくれて(笑)、ついていこうとなるようなキャプテンだなと。かっこいいよね、プレー中。

下江 本当にかっこいい。

――ここだけは他大に負けないっていう部分ありますか

下江 勢いは本当に乗ってけば、誰も止められないくらいそこはあると思うので、強みです。

花園 なんでもありって言うのが他大とは違うかなと。結構セオリー通りにやる、綺麗なテニスをやる人が他大は多いんですけど、早稲田はなんでもありというか、こういうテニスをしているところはないんじゃないかなと思います。

下江 発想力?

花園 あー、うんうん発想力!まあウチらがあるだけかもしれないけど。(笑)

――松井選手はどうですか

下江 1年生だから勝たせてあげないとという気持ちとかを背負うのは初めてだと思うので、あまり気負ってテニスをしてほしくないというか、別に負けてもいいしフラッシュにプレーして欲しいです。

花園 すごく良い子だから、その分先輩が最後だからとか考えちゃいそうなので、全然負けてもいいし自分たちは何試合でもしてもいいから負けてもいいからやってこい!というのを伝えたいと思います。

「このインカレにかけたい」(下江)


意気込みを語る下江

――インカレに向けての意気込みを最後にお願いします

下江 今年のインカレは、この4年間の大学生活の中て大事なところになってくると思うので、絶対に今の立ててる目標に辿り着きます。

花園 1年生の時に先輩達が日本一になったのを見てきているので、後輩達にそういう景色を見せてあげたいなというのはあるので、もう突き進むのみかなと、日本一へ邁進したいと思います。

――ありがとうございました!

(取材・編集 河合智史)


日本一へ向け邁進する

◆花園優帆(はなぞの・ゆうほ)(※写真左)

1997年(平9)4月30日生まれ。163センチ。東京・国本女子高出身。スポーツ科学部4年。

◆下江遥花(しもえ・はるか)(※写真右)

1999年(平11)6月20日生まれ。158センチ。和歌山信愛高出身。スポーツ科学部2年。