APTツアープレーヤーが「靴紐を結ぶ時」と言ったら、通常は試合前のテニスシューズだろう。しかし、先日8月3日の土曜日、各テニススター達はホッケー・ジャージと保護パッドを身にまとい、ホッケー・ス…

APTツアープレーヤーが「靴紐を結ぶ時」と言ったら、通常は試合前のテニスシューズだろう。しかし、先日8月3日の土曜日、各テニススター達はホッケー・ジャージと保護パッドを身にまとい、ホッケー・スティックを握りしめ、モントリオールで行われるテニスの試合とは勝手が違う種目に挑戦した。

ホベルト・ホルカシュ(ポーランド)、ケビン・クラビーツ(ドイツ)、ユルゲン・メルツァー(オーストリア)、Andreas Mies(ドイツ)、ブレイデン・シュナー(カナダ)らはモントリオール・カナダ女子カナディアンズのメンバーとチームを組み、現役および元NHLの選手達とエキサイティングなストリート・ホッケーの試合で対戦した。

「すごく楽しかったよ。ホッケー・スティックとボールさばきには本当に驚いた。彼らのあらゆるホッケー・スティック技を見ると自分が無能に思えてしまうが、とてもいい経験ができたね。今回は初めてではなかったんだけど、残念ながら前回やった時から全く上達していないね、でも、また挑戦するよ」とメルツァーは語った。

ATPツアー選手達はゴールキーパーをしていた元モントリオール・カナディアンズのセンターSteven Begin からの得点を狙う為、ゴール前で全力のプレーを尽くした。しかし、前半の失点を挽回できず、4-2でNHLスターチームが勝利した。

「彼らは本当にすごかったよ、とにかく本当にすごいとしか言えないね。僕たちがボールに近づくと、彼らはスティックを使ってボールを我々から離してしまう。またボールに近づく作業に戻るという繰り返しだったよ。こんなに難しい思いをしたけど、楽しかったよ。テニスとは全く違うし、全力で何かをするのはすごく楽しかった」とホルカシュは語った。

テニスプレーヤー達にとってホッケーの試合は思い通りにはいかなかったが、彼らの表情には満面の笑みが溢れていた。彼らは単に競技を楽しんだだけではなく、試合後に交流を通して、それぞれの生き方についても学ぶこともできた。

「彼らはすぐに4ゴールを決めたので、僕らも2ゴールを決めてすごく嬉しかったよ。結局のところは勝ち負けではなく楽しめたよ」とメルツァーは話した。

そんな楽しいゲームも束の間で「ATP1000 モントリオール」(カナダ・モントリオール/8月5日~11日/ハードコート)で各選手の戦いはこれから始まる。 

※写真は以前のホッケー試合で対決するプロテニス選手とNHL選手

Photo by Elsa/Getty Images

翻訳ニュース/ATPTour.com