※この取材は7月30日に行われたものです。――春リーグは5位という結果からのスタートでした小山 秋リーグが3位で、このままいけば春リーグも勝って王座かなと思っていたんですけどそんなに甘くはなく、入れ替え戦までいってしまったので焦ってしまいま…

※この取材は7月30日に行われたものです。

――春リーグは5位という結果からのスタートでした

小山 秋リーグが3位で、このままいけば春リーグも勝って王座かなと思っていたんですけどそんなに甘くはなく、入れ替え戦までいってしまったので焦ってしまいました。

川村 去年とは立場が変わって(試合に)出るだろうという可能性の方が大きくて、今年は舞さんと組んでいるので勝たなければいけないという気持ちがありました。また春先の六大も含めて良くなくて、自分的に不安要素が完璧になくならないまま試合に入りました。最初の入りがよくなくて、チーム的にもそのまま勝てそうで勝てないという試合が多くてあそこまでいってしまいました。最後の東経大戦がチーム的によくて、盛り上がれたけどあまり春のスタートとしては良い印象ではなかったです。

――ペアとしては3勝をあげました

小山 正直1番手として勝って当たり前の立場だったので、負けたことはとても悔しかったです。なのでチームの敗因は自分たちにあると思いました。

川村自分も3回勝ったというよりは、2回負けたというイメージの方が強くて、最初に負けて入ったからというのもあるけど「舞さんと組んでいる=大将」みたいな位置づけで、やっぱり1番手が勝たないと、というのもありました。勝っていたら何かが変わっていたかもしれないと思うと、ちゃんと全部勝ちたかったなと思います。個人的には舞さんが最後だったんで、全勝賞を頑張りたいなと思っていたんですけど、それも最初に負けてしまったので悔しいなと思います。

――東カレでの3位という結果に対しては

小山 インカレが近いということもあってこのままいくと流れが悪いと思い、意地でも勝ちに行こうと思って自分は強気で戦いました。

川村 春リーグの個人戦で2位になって、そのときの決勝が笠井・久保(日体大)で、体力的にもしんどくて実力的にも向こうが上で自分だけ置いていかれた感があり、正直あんまり悔しいていう気持ちが無かったんですけど、団体戦(東カレ)の日体大戦でまた笠井・久保とあたった時、この1本というのが何本もあった試合だったというのもあって、前よりちゃんと戦えて自分のなかですごいちゃんと悔しくて、その試合は自分にとって良い試合だったなと思います。、明治戦でも、原口・上田にずっと負けていたのを、まあ私は何もしていないんですけど(笑)ファイナルで勝てて、チームもそれ勝てたから、殲滅戦じゃなかったというのもあるんですけどその勝ちと日体大戦は自分にプラスになるもなだっなと思いますね。

――印象に残あった試合はありますか

川村 リーグの東経大戦と東カレの準決勝は自分のなかで、残っていますね。

小山 春リーグの個人戦で、高校時代に三冠をとった同期と決勝で当たろうと言っていて、それで最後に当たれたことが印象に残っています。

――今年のスローガンは「邁進」ですが、いまのところ邁進できていますか

小山 インカレで出します。(笑)まだ途中経過です。

川村 自分はまだ2年目で、去年とは違う雰囲気のチームだなというのはすごい思っていて、そういう意味ではチームのカラー的には秋で代が変わってからブレずに突き進めているんじゃないかなと思います。

――お二人は去年から組まれていますが、実際組んでいてどうですか

川村 ポンコツって言っていいですよ。(笑)

小山 実際ポンコツな部分は多いんですけど(笑)、やっぱり自分がしっかり引っ張っていかないと真帆もついてきてくれないと思うので、最後は自分で勝たせてあげるイメージでとりに行きます。

川村 秋で代が変わってからずっと組ませてもらっていて、本当にもう最強なんですけど

小山 最強じゃないよ。(笑)

川村 いや本当に最強なんですけど(笑)、最初は舞さんと組むということで緊張してしまって自分のプレーが全然できなくて、なんか校内戦ですら負けちゃいけないって緊張して、最初の1か月くらいは本当にひどくて(笑)。でもずっと組ませてもらったこともあって慣れてきて今はそういう緊張はなくなったんですけど、ずっと小学生のころから勝ち続けている人の大学最後のペアを組ませてもらっているので結果を残したいなと思っているんで、最後は舞さんに笑顔で終わってもらいたいので団体戦・個人戦しっかり楽しんで終えれたらいいなと思います。

――普段はどういった感じなんですか

小山 嫌なこととかしっかり伝えられる子だし、好き嫌いとかしっかりしているからこっちも関わりやすいというか。女子女子くしないので良い感じです。(笑)

川村 学部も一緒なんで基本的に結構毎日会うし、練習も結構一緒にやっててという感じで結構喋りますね。

――結構コミュニケーションはとるんですね

川村 はい、そうですね。仲良しですか?

小山 まあまあ(笑)。後輩としてはまあまあ。(笑)

――小山選手は1,2年生のころは先輩の方と組むことが多かったですが、いま先輩となって後輩と組むのはどういった感じですか

小山 頼ってては勝てないということが分かったんで、自分がしっかりしないと、と思えるようになりました。そこからまた技術的にもメンタル的にも上がってきたと思うんで、それをプラスに考えて引っ張っていける立場になりたいと思います。

――川村選手は、先輩と組むのはどうですか

川村 今までは自分のテニス人生の中で上の代の人と組むということがあまりなくて、下と組むことが多かったから、そういう意味でも最初すごい緊張していて。自分的には上の人と組むということは嫌だという気持ちは全くなかったんですけど、チームメイトに「真帆って上と組むとだめだよね、自分のプレーできてないよね」ってめっちゃ言われてました。でも自分的にはそんな気持ちは全くなかったんですけど言われ続けると自分でもそうなのかなと思い始めた部分もあったんですけど、全然嫌だというのはありませんでした。プレッシャーはあったんですけど優しいんで。(笑)ちゃんと言うところは言ってくれるので。最初はほかの前衛の人と組んだ方がいいんじゃないかんと思っていたんですけど、今はできることであればこのペアのポジションは譲りたくないし、このまま終われればなと思っています。(笑)

――自分たちのペアはどういったペアだと思っていますか

川村 10:0小山舞持ちペア。(笑)

小山 真帆のスキがバレる前に・・・(笑)ていうのは嘘で(笑)、なんだろう。先手必勝じゃない?向かっていくしかなくない?うーん、簡単には負けない。耐えます。

――話題をインカレの方へシフトしていこうと思うんですが、団体メンバーとしてここまで1年生の松井が出場しつづけていますが、どういった印象をお持ちですか

小山 彼女は力強い戦力で、負けても松井がいると思える子が入ってきてくれたので、こっちも思い切って負けを恐れずに試合できます。

川村 中学の後輩なんですけどその時も一緒に団体戦出ていて、また大学で同じチームになって団体に出て、ずっと知っているという部分で頼りにしているところは頼りにしているんですが、最初のリーグ戦でシングルスに4回出て1回も勝てなくて、勝てないって結構良い試合してても、団体戦に出るという責任としては1回も勝てなかったというのは本人のなかで引っかかる部分になっているのかなと思います。去年インカレ見ている側でもやっぱり高校と大学だと全然違うなというのは感じていて、松井も今年インカレは初めてなんですけど、このメンバーでできるのは最後なんで1年生ということを強みにして楽しんで思いっきりやりきってほしいなと思います。

――小山選手は主将としてこの1年間どう取り組んできましたか

小山 言葉にして伝えるのは苦手なのでみんなにはすごい申し訳なくて、伝えたいことも伝わってないかもしれないんですけど、それでも団体になったらしっかり応援してくれたり練習でもしっかり声出してくれるので、それが励みになって恩返ししたいなと思っているんですが...どういうチームなんだろうね。(笑)なんか、こういうチーム。(笑)

川村 でも去年より、なんかみんな近いというか、仲良くないですか?

小山 学年の壁をなくして言いたいことを言って切磋琢磨していけるチームにしていければいいなと思っていました。

――川村選手は学年が上がって心境に変化はありましたか

川村 学年は上がったんですけど、2年生というイメージはあんまりなくて、先輩と組ませてもらっているからというのもあると思うんですけどまだまだ下だなという感じがします。でも1年間試合をみてきたり、してきてその部分の経験はあるので、気持ちは1年生みたいな部分はあるりますけど。舞さんと組んでいると何もしなくてもある程度の部分までは勝ててしまうですが、その勝てなくなるところで自分の前衛の力差が出る部分が多いから、まだまだ向かっていかなければいけない立場だなと思うのでインカレでも向かっていきたいなと思っています。

――インカレに向けて意識して練習していることってありますか

小山 サーブ、レシーブです(笑)。あとは打点を上げること、基本的な部分です。

川村 自分はインカレまで調整というよりかは、少しでも技術を上げられるようにという気持ちでいて、最後まで武器を増やす気持ちで事前合宿もそういう気持ちでやりたいなと思っています。

――チームの雰囲気はどうですか

小山 みんながピリピリしているからちょっとのことで態度に出ることもあるんですけど、しっかり試合前だなとみんなが感じている証拠なので、良いピリつきで会場に入っていけたらなと思います。

川村 自分けっこうだいぶ前から「インカレまであとどれくらいだ」みたいな感じで意識しすぎて結構気持ち的にも焦っちゃっているんですけど、ピリピリしすぎてチームに良くない影響を与えているのでそこはちょっと団体戦において良くないことなので改善しつつも試合前だということで、舞さんも言ったようにピリピリした感じは残しつつもチームとして盛り上がっていける雰囲気づくりを事前合宿からしていければなと思います。

「負ける相手ではない」(小山)


取材は終始和やかに進んだ

――インカレで優勝するのにカギとなるものはなんだと思いますか

小山 負ける相手ではないと思うので、しっかりみんが向かっていく気持ちと体力があれば夢ではないと思います。

川村 殲滅戦なのでもちろん周りのペアも信頼してますけど、小山・川村が負けなければチームは負けないので、ってなったら強いので、結構自分がチームになってくるのかなとプレッシャーを楽しんでいきたいなと思います。

「プレッシャーを楽しむ」(川村)


笑顔でインタビューに応じる川村

――ここまで団体戦を戦ってきている下江・花園組にはどういった印象がありますか

小山 優帆は同期で去年もインカレに出たんですけど、去年よりも成長していて自分が頑張らなきゃと思わされる部分が多いので、同期としても最後いい思い出ができるようにと思っています。下江も高校からしっかりやってきた子なので信頼していますね、あの二人は簡単には負けないと思うのでチームに勢い付けくれると思います。

川村 ダブル後衛なのにダブル後衛じゃないみたいなテニスをするので見ていて結構ハラハラするんですけど、格上の相手にもなにかしてくれるんじゃないか、というのがすごいあるペアです。結構リーグはうまくいっていない感じはあったんですけどだんだんと調子あげています。チーム的にも二本柱みたいに思っている部分もあるので、とても頼りにしています。下江は同期として今年がチャンスだよねという話はしているので、二人とも最後の気持ちでいるのでそこはしっかり狙っていきたいなと思っています。

――最後に意気込みをお願いします

小山 決して負ける相手はいないと思うので、去年負けた悔しさをバネにして、上から打つのみです。

川村 初めてのインカレで絶対に緊張はすると思うんですけど、楽しんでいきたいなというのと、他大に同期の前衛で活躍している子が多く、絶対にそこにも当たると思うのでそこにも負けたくないなという気持ちは強いです。最後は舞さんと笑顔で終われたらなと思います。

――ありがとうございました!

(取材・編集 河合智史)


優勝へと邁進していく

◆川村真帆(かわむら・まほ)(※写真左)

1999年(平11)8月15日生まれ。158センチ。東京・文大杉並高出身。スポーツ科学部2年。

◆小山舞主将(こやま・まい)(※写真右)

1998年(平10)3月12日生まれ。157センチ。和歌山信愛高出身。スポーツ科学部4年。