2週連続の負けられない戦いを制したのは明治だった。関東大学トーナメントの立正大との決勝を制して1週間。今試合は再びリーグ2位の立正大との対戦だ。前半終了間際の森下の先制攻撃から良い形で前半を終えると、勢い付いた明大は後半35分に佐藤亮が追加点を加える。その後立正大に1点を許すも、アディショナルタイムに中川がダメ押しの追加点を決め、前期1部リーグ首位攻防戦に勝利した。

 連弾で主導権を握った。先制点はサガン鳥栖の内定を得た森下の右足から。前半43分、ゴールに背を向けたまま佐藤亮がアウトサイドで華麗に前の中村健へと流すと、左サイドの森下へ鋭くパス。「自分の納得いくシュート」(森下)と語るように美しい軌道を描いてゴールに吸い込まれた。「この試合、自分で決めたい」と、情熱をたぎらせていたのは佐藤亮だ。後半35分、相手ディフェンダーからボールを奪うと「うまくミートした」(佐藤亮)ボールは一瞬のうちにゴールイン。その後1点を返されたものの、流れは渡さない。試合終了間際に中村帆の正確なクロスを途中出場の中川が頭で合わせ、とどめを刺した。自身の今年度公式戦初得点に「久々に決まってめちゃくちゃうれしかった」とはにかんだ。

 連戦を好機に変えた。前回のシュート数22本から4本減らしたものの得点は2点から3点へと増え、着実に進化している。「やり辛さは無かった。明治のサッカーを1週間してきた」(蓮川)。どんな相手にも持てる力を遺憾なく発揮できることこそが王者の強さだ。次戦は7日、10日とタイトなスケジュールだが「戦いはコンディション」(森下)。万全の体制で勝ち点30を獲りにいく。大学サッカー界に君臨するのは紫紺の明治にほかならない。

[田崎菜津美]

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試合後のコメント

佐藤亮

――1週間具体的にこの試合に向けてどのようなことを練習しましたか。

 「コンディションを整えることもそうですが、個人がどれだけ強くいることができるか、組織としても、相手のディフェンスをどのように崩していくかということや、ゴール前での迫力といった細かい部分までこの一週間こだわってきました」

中村健

――2戦連続で立正大が対戦相手でしたが、やりづらさは感じましたか。

 「気持ち的にはよくないです。ですが、いざやってみるとそのようなことはあまり感じませんでした。特に立正大相手だからという訳ではなく、自分たちのサッカーをいつも通り貫くというのが今年のスタイルなので、それを続けていきたいです」

中川

――身長を生かしてのゴールは中川さんの強みだと思います。

 「高さもそうですが、体を使ってキープしたり、泥臭く点を取るということが自分の持ち味だと思うので、これからも練習から意識しつつ、今日の一回で終わらずに続けて結果を出せるようにしていきたいです」

森下

――プロ入り内定直後の得点となりました。

 「いろんな思い入れというものがあって、プロになるに当たってこれまで支えていただいた方たちや、自分は本当は就職する予定だったのをプロになるという挑戦に背中を押していただいた方がいて、そういう支えの中に自分があると思っています。自分は内定が発表された昨日からプロの選手であると思っているので、そのような意味で得点という結果でこれまで支えていただいた方々に恩返しですることがきたのはうれしかったです」

蓮川

――1つ失点がありました。

 「じれないでいこうと声を掛けました。それにあの場面で点が入ったことで気を引き締めることができ、緊張感も生まれました。甘さを出さないための練習はまた3日後の次戦に向けてやっていきたいです」