第12戦ラリーGBにふたりでフォルクスワーゲン・ポロGTI R5を駆って出場するペター&オリバー・ソルベルグ親子。囲み取材のインタビュー後編ではGBへの意気込みに加え、ワークスチーム運営という夢、そして来日の可能性について言及した。

──オリバー、GB後はWRCに出場する可能性は?
オリバー・ソルベルグ(以下OS)「まだ詳細は決まっていないんだ。だからWRCへの参戦も今のところは未定だね。もちろん何が起こるか分からないけどね(笑)!」
ペター・ソルベルグ(以下PS)「とはいえ様々なオファーはある。ベルギーでドライブすることや、セバスチャン・ローブからフランスでのテストやラリー出場のオファーもあるしね! ラリークロスの話もあるし、まだ決まっていないことがたくさんある。自分たちでコントロールできることから行っていこうと思っているんだ」

──テスト時にオリバーはあなたのセットアップを使うのですか?
PS「オリバーがそれを気に入れば、それを記録して使ってみる。それで僕がまた試す、ということをしている。そういう方法が今のところはうまくいっている」

──オリバー、このようなサポートは心強いですね。
OS「もちろんだよ! サスペンションのクリックやスプリング、それに重量配分など、あらゆることを試している。わざと間違ったかたちにして、そういう感覚をつかむこともあるんだ。ワークスドライバーになったら自分自身のドライビングスタイルが必要になるからね。エストニアラリーでのタナックを見るとよく分かる。常に余裕をもってドライブすることが重要なんだ」

──ラリーGBをもって、ペター・ソルベルグ引退ツアーは終了するのでしょうか?
PS「まだ分からないね。日本でも何かあるかもしれないしね! 様々な話が水面下で行われている。計画はあるが、何か決まったら発表するよ。来年になるかいつになるかは分からないが、日本で何かしたいと思っている」

──ラリースウェーデンでのヒストリックラリー参戦などは?
PS「いや、もうやる予定はない。オリバーがドライブする時にはそちらに集中したい。まだ新しいエスコートは作っているけれどね。ただ、それは趣味の世界だ。僕の夢はワークスのラリーチームを運営することなんだよ。これまでラリーとラリークロスで十分経験を積んだし、両選手権でチャンピオンを獲るなど成功してきた。その経験をマニュファクチャラーのために活かせればと思っている。それが次の夢だ。まだ本格的には取り組んではいないが、徐々に進めている」

──確かにスウェーデンのトースビーに設備は整っていますね。
PS「必要な設備はすべて揃っている。実は僕とFX(ドゥメゾン)は、2010年にドイツのトヨタ・モータースポーツGmbHを訪問したんだ。僕らがドイツに引っ越して、チームを運営すると説得した。でも時期尚早だった。ヤリスを使う予定で、すべての準備は整っていてプレゼンテーションをしたんだけどね……」

──さて、GBでの親子対決の行方は? ペターには経験、オリバーには若さがあります(笑)
OS「父が勝つよ! 経験もあるし、何をすればいいかを理解している」
PS「どうかな? オリバーとは取り組み方が異なる。オリバーには他のラリ-と同じように走るよう言った。分からなければ少しスピードを落とすこと。そうしなければ失うものがあまりに大きいからね。時には全開ではない走りをする必要もある。その度合いについてはオリバー自身が理解しなくてはならないことだ」

──新井親子は今年、息子が父に勝ちました!
PS「本当? でもトシは僕よりずっと年上でしょ(笑)? でも彼もまだ情熱を持っているんだね。素晴らしいと思う。僕もドライビングを愛しているが、延々と続けるわけにはいかない。新しいドライバーたちに道を開いてあげないとね。そのためのWRC2だ。WRC2はF2選手権のように考える必要がある。ステップアップさせるドライバーを育成し、さらに彼らのモチベーションも高めていかなければならないと考えているよ」