毎度お騒がせなニック・キリオス(オーストラリア)が、審判に対して独自の暴言を吐いたと米テニスメディアBASELINEが報じている。問題の試合は、現在行われているATP500 ワシントンD.C.…

毎度お騒がせなニック・キリオス(オーストラリア)が、審判に対して独自の暴言を吐いたと米テニスメディアBASELINEが報じている。

問題の試合は、現在行われているATP500 ワシントンD.C.のジル・シモン(フランス)との2回戦。まずはキリオスがセットカウント1-0とリードしてむかえた第2セット、ゲームカウント2-1でのサービスゲームを、お得意のドロップショットなどを交えてポイントを取りにいったものの、シモンの返り討ちに合いブレークを許してしまった。

ブレークされたその瞬間、キリオスはラケットを大きく放り出しいつものように地面に叩きつけて破壊。そのラケットを会場にいた男の子にプレゼントするという、キリオス独自のファンサービスを見せた。その後の第2セットではタイブレークまでもつれ込むものの、最終的には6-4、7-6(5)でキリオスが勝利。しかし、タイブレーク6-4での最初のマッチポイントで、セカンドサーブがフォルトのコールを受けた際、キリオスがチャレンジの要求をしたものの、聞こえなかった審判がそのままダブルフォルトと判定。6-5で試合を進めたことに怒ったキリオスが「あんたは手足の生えたポテトかよ!?」と文句をつけた。

そのまま試合は続行されて、結果シモンのアンフォースト・エラーにより試合に勝ったキリオス。しかし、その後も納得がいかない様子で主審のファーガス・マーフィーとは握手せず抗議を続けた。

キリオスとマーフィーとのバトルは、これが初めてのことではない。今年のATP500 ロンドンでも、キリオスは彼のジャッジに対し激しく抗議。試合後にはミスジャッジをした審判に何の処分も下さないのは、二重基準だとATPを批判して話題になった。

そんなキリオス、その後のATP500 ワシントンD.C.での試合は、西岡良仁(日本)とノルベルト・ゴンボス(スロバキア)を続けて破り、ステファノス・チチパス(ギリシャ)との準決勝に駒を進めている。今年3月のATP500 アカプルコ以来の通算6つ目のタイトル獲得に期待が高まる。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2019年6月「ATP500 ロンドン」でのキリオス

(Photo by Alex Pantling/Getty Images)