写真=Getty Images

セルティックスの鍵を握るテイタム

セルティックスで3年目を迎えるジェイソン・テイタムが、デューク大の先輩であり、オフには一緒に旅行に行くほど良好な関係のカイリー・アービングの移籍について語った。

パートナーシップを結ぶアバクロンビー&フィッチのシグネチャー香水の発表イベント前に『Boston Globe』の取材に応じたテイタムは、「僕たちの友情は変わらない。頻繁に話をしているよ。まるで家族のような関係だね。話す内容は特別なものではないし、昨シーズンのことについて話すわけでもない。ただ、友人同士の会話だよ」

オフにはアービング、アル・ホーフォード、テリー・ロジアーらが移籍した。オールスターのケンバ・ウォーカーを獲得したとはいえ、来シーズンのセルティックスが優勝争いに絡めるかは、テイタムの成長にかかっているという声は多い。

レベルアップするために猛特訓を積んでいるテイタムも、チーム内での役割が変わることを理解している。「もっとやらないといけない。それが楽しみでもある。声を出して引っ張って、リーダーとしての役割も担う。より成長しないといけないね」

周囲の期待を分かっているテイタムだが、勝つためにはチーム一丸となっての力が必要とも主張し、「自分のチームとか、誰かのチームという言い方をするつもりはないよ」と語る。

「僕たちは、みんながセルティックスのためにプレーしている。みんなで何かを成し遂げようとしていて、優勝するために力を合わせているのだから、『俺のチーム』と言う必要はないよ。自分はそういうタイプではないから」

シーズン開幕前には、FIBAワールドカップが中国で開催される。テイタムは、チームメートのウォーカー、ジェイレン・ブラウン、マーカス・スマートと共に代表合宿に参加する予定だ。

高校時代にもアメリカ代表は経験済みだが、プロが出場するワールドカップのレベルは段違いだ。もしロスターに残れれば、ワールドカップがさらなる飛躍のきっかけになるだろう。

アービングの退団により、セルティックスの中心選手という自覚が今まで以上に芽生えたテイタムは、今後が楽しみな選手の一人だ。