世界7都市で開催されるFINAワールドカップ。その1戦目である東京大会が、本日開幕した。一カ月後に控える日本学生選手権(インカレ)を見据え、早大勢も一部選手がエントリー。その中で初日は浅羽栞(スポ1=東京・八王子学園八王子)が女子200メ…

 世界7都市で開催されるFINAワールドカップ。その1戦目である東京大会が、本日開幕した。一カ月後に控える日本学生選手権(インカレ)を見据え、早大勢も一部選手がエントリー。その中で初日は浅羽栞(スポ1=東京・八王子学園八王子)が女子200メートル平泳ぎで決勝に進出し、7位に入賞した。また、男子100メートル平泳ぎでは、今井流星(スポ3=愛知・豊川)が早稲田基準を突破。見事2年ぶりのインカレ出場を決めた。

★浅羽が決勝へと駒を進める 今井は自己ベストを更新しインカレへ!


決勝のレースで泳ぐ浅羽

 女子200メートル平泳ぎに浅羽が出場。来月に控えたインカレに向けて、「いいレースができたら」と今大会に臨んだ。予選では2分27秒86をマーク。「自分の思っていたタイムよりは少し遅かった」と話すものの、全体6位で決勝進出となった。「自分のベストタイムに近い泳ぎをしっかりして、海外選手がいる中で戦っていけたら」と意気込んだ浅羽は、決勝では2分27秒08で泳ぎ、7位に。隣の8レーンを泳いだ高橋美帆(ミキハウス)に終盤で競り負けてしまったことについて「悔しい」と振り返る。「前の1位の選手は全然見えなかった」。大会記録が樹立されたレースで、世界との差を感じた浅羽。「もっと頑張っていかなければ」と、前向きに捉えた。あすは、女子100メートル平泳ぎに出場する。

 一方の男子100メートル平泳ぎでは、今井がラストチャンスをものにした。「後半に上げられたら」というプランで挑んだこのレース。結果は1分2秒54と、高校3年時以来となる自己ベストをマークした。さらにこのタイムは、早大独自のインカレレギュラー選考の基準である『早稲田基準』を、わずかに0秒01上回るもの。今年のインカレでは、出場がかなわなかった昨年の分まで躍動してほしい。


予選のレース後、笑顔を見せる今井

(記事 樋本岳、写真 山口日奈子)

結果

◇決勝

女子200メートル平泳ぎ

浅羽栞 2分27秒08【7位】

◇予選

男子50メートル自由形

伊藤新盛 23秒55【39位】

男子400メートル自由形

古畑海生 3分58秒27【18位】

男子100メートル平泳ぎ

平河楓 1分01秒66【15位】

今井流星 1分02秒54【35位】

白石崇大 1分02秒70【39位】

女子200メートル平泳ぎ

浅羽栞 2分27秒86【6位】

コメント

決勝進出者

浅羽栞(スポ1=東京・八王子学園八王子)

――タイムは2分27秒08と予選より上がりましたが、今のレースを振り返っていかがですか

なかなかうまく泳げていなかったです。最後(8レーンを泳いだ高橋美帆(ミキハウス)に)競り負けてしまっことが悔しいかなと思います。

――レベルの高いレースとなりましたが、いかがでしたか

前の1位の選手は全然見えなかったです。そうやってまだまだ見えないところにいるということは、もっと頑張っていかなければならないと思います

――あすは女子100メートル平泳ぎがありますが、それに向けて意気込みをお願いします。

なるべく自己ベストに近いタイムで泳ぎたいと思います。

予選後

今井流星(スポ3=愛知・豊川)

――自己ベストで早稲田基準突破おめでとうございます!

いや、本当に時間がかかりました(笑)。入学して2年半ぐらいたって、しかも(前に)ベストを出したのが高3のインターハイなので3年かかりましたが、大学初ベストです。

――今のレースを振り返っていかがですか

前半は落ち着いていって、かつ隣の子が前半速いのは分かっていたので落ち着き過ぎず、冷静に心は熱くという感じでした(笑)。後半に上げられたらなと思っていました。100分の1秒(差で早稲田基準突破)は運が良かったですね(笑)。

――2日後の男子200メートル平泳ぎにはどのように臨んでいきたいですか

200はもうレギュラーが決まっていますが、調子は悪くないと思うので、ベストを狙えるようにしていきたいです。

伊藤新盛(スポ2=岐阜・中京学院大中京)

――今のレースを振り返っていかがですか

トレーニングレースというのもあって、うまく合わせた泳ぎではありませんが、もう少し集中して泳ぎたかったなというのはあります。

――この大会にはどのような位置付けで臨まれましたか

1カ月後に控えているインカレ(日本学生選手権)で決勝に残るために、試しで泳いでみたという感じです。

――インカレに向けて強化していきたいポイントはありますか

インカレは朝から体を動かしてタイムを出さないと決勝に残れないので、そういったところから準備できる体をつくるというのと、スタートもうまく決められるようにしたいというのはあります。

――インカレでの目標タイムは

ベストは23秒0ですが、22秒7〜8を出さないと決勝には残れないので、22秒台を出せるようにしたいと思います。

古畑海生(スポ2=兵庫・市川)

――この大会はどういう位置付けで臨まれましたか

先週にも大会があって、2週続いての大会でしたが、コンディションや調整をあまりしていない中でどのぐらい泳げるのかという位置付けでした。感覚は悪くなかったのでもう少しいけるかなと思いましたが、後半に上げられなくて、悔しいものになりました。

――連戦の疲れはありましたか

多少はありますがそれも分かっていたことなので、それを踏まえてもう少し頑張りたかったです。

――今後はどのようなレースプランで臨んでいきたいですか

前半は理想的なタイムでいけていますが、後半がまだ自分の中で納得できるタイムで泳げていないので、そこをしっかり練習でできるようにしていきたいです。

――あすの男子1500メートル自由形での目標タイムはありますか

先週は15分39秒台だったので、それよりは速く泳ぎたいです。

浅羽栞(スポ1=東京・八王子学園八王子)

――今大会の位置付けはどのようなものでしたか

やっぱり今年の最後のメインはインカレ(日本学生選手権)だと思っているので、それに向かっていいレースができたらなと思っていました。

――今のレースの感触はいかがでしたか

自分の思っていたタイムよりは少し遅かったのですが、うまく(決勝に)残れるかなといった感じです。

――今のレースを踏まえて、次のレースの目標をお願いします

自分のベストタイムに近い泳ぎをしっかりして、海外選手がいる中で戦っていけたらなと思います。

平河楓(スポ1=福岡・筑陽学園)

――今大会の位置付けはどのようなものでしたか

来月に日本学生選手権を控えているので、そこのレース感覚というものを確かめるために出場しました。予選一発目から1分1秒台を出せたのは、良かったかなと思います。

――今のレースの感覚はいかがでしたか

水の当たりが良くなかったので、もう少し遅いかなと思っていましたが、ある程度タイムが出ていたので、しっかりトレーニングを積めている証拠かなと思います。

――来月のインカレに向けて、強化していきたいポイントをお願いします

今後半を結構落としてしまったので、後半のラストスパートをしっかりかけられるように頑張っていきたいなと思います。