写真:石川佳純(全農)/撮影:ラリーズ編集部トップ10は中国、日本がほぼ独占7月の韓国OP、オーストラリアOP、T2ダイヤモンドの連戦を終え、8月の卓球世界ランキングが発表された。1位は先月から変わらず、陳夢(チェンムン・中国)。その後に丁…

写真:石川佳純(全農)/撮影:ラリーズ編集部

トップ10は中国、日本がほぼ独占

7月の韓国OP、オーストラリアOP、T2ダイヤモンドの連戦を終え、8月の卓球世界ランキングが発表された。

1位は先月から変わらず、陳夢(チェンムン・中国)。その後に丁寧(ディンニン)、朱雨玲(ジュユリン)、王曼昱(ワンマンユ)、劉詩雯(リュウスーウェン)と、上位5位を中国が独占した。さらに、オーストラリアOP女王の孫穎莎(スンイーシャ)は11位から7位に順位を上げ、ランキング上位10名のうち6名が中国選手となった。

石川佳純は中国の5選手に続く6位で、日本選手ではトップにつける。伊藤美誠、平野美宇はともに順位を1つ落とし、それぞれ8位、10位となった。日本の3選手は、2018年以降は常に上位10位を保ち続けている。

トップ10を中国、日本勢が占めるなか、鄭怡静(チェンイージン・チャイニーズタイペイ)は9位。2018年初めから約一年半にわたってトップ10をキープしている。

長きにわたって上位10位を保つ選手が多いということは、女子の上位10位には入れ替わりが少ないということを意味する。今月こそ孫穎莎が新たにトップ10の仲間入りを果たしたが、10位の平野と11位の杜凱琹(ドーホイキン・中国香港)には約1000ポイントの開きがある。大躍進を果たす選手が現れない限り、中国、日本勢が上位を独占する今の構図はしばらく続くだろう。

早田ひなは5つ順位を上げる




写真:早田ひな(日本生命)/撮影:ラリーズ編集部

他の日本選手では、早田ひなが39位から34位に順位を上げた。

一方で、昨年の韓国OP、オーストラリアOPのポイントを失った選手たちは順位を下げ、佐藤瞳は16位から17位に。芝田沙季は15位から20位に。橋本帆乃香は23位から32位。安藤みなみは37位から61位と、順位を下げた選手が目立った。

加藤美優はT2ダイヤモンドで4位という好成績を残したが、昨年の大会によるポイント失効が響いて、順位は22位から26位に下がった。同じ大会で前年よりも成績を下げると、大きく順位を落としてしまう、世界ランキング制度の難しいところだ。

女子世界ランキングトップ10

1(1) 陳夢(中国)  16605
2(3) 丁寧(中国)  15380
3(4) 朱雨玲(中国)  14710
4(5) 王曼昱(中国)  14440
5(2) 劉詩雯(中国)  13890
6(6) 石川佳純(日本)  13133 
7(11) 孫穎莎(中国)  12915
8(7) 伊藤美誠(日本)  12710
9(8) 鄭怡静(チャイニーズタイペイ)  12190
10(9) 平野美宇(日本)  12050
※選手名右の数字はランキングポイント 順位右の()内は先月世界ランキング

日本女子世界ランキング(50位まで)

6(6) 石川佳純  13133
8(7) 伊藤美誠  12710
10(9) 平野美宇  12050
17(16) 佐藤瞳  8845
20(15) 芝田沙季  8370
26(22) 加藤美優  7960
32(23) 橋本帆乃香  7205
34(39) 早田ひな  6890
44(41) 長崎美柚 6090

文:ラリーズ編集部