写真=Getty Images

復帰時期については「焦りたくはない」

ラプターズとのNBAファイナル第6戦で左膝前十字靭帯を断裂したクレイ・トンプソンが、術後はじめて『ESPN』とのインタビューに応じ、復帰時期、ウォリアーズとの再契約、新チームなどについて語った。

手術から約1カ月が経過したトンプソンは、順調にリハビリを続けている。早ければ年明けにも復帰できるという報道もあるが、本人はオールスター時期までの復帰に懐疑的だ。

「医学的な見解は様々ある。でも、焦りたくはないね。自分は、40歳前後までプレーしたいんだ。自分のプレースタイルなら、それが可能」と語り、「今シーズンもプレーしたいけれど、それがいつになるかは分からない」と続けた。

このオフにフリーエージェントになったトンプソンは、ウォリアーズと5年1億9000万ドル(約203億円)という超大型契約で再契約。トンプソンは球団への感謝の気持ちを述べた。

「光栄なことだった。ただ、球団も僕への気持ちを示してくれたし、5年契約という形で自分へのリスペクトも示してもらえた」

「(再契約は)すぐに決めた。このチーム、球団と自分の歴史を考えれば、離れるのは難しかった。それに、やり残した仕事があると感じている。ファイナルまで進んで、4度目の優勝まであと一歩だったのに、逃してしまったからね。これがスポーツに伴う痛みでもあるし、自分のモチベーション維持にも繋がる」

オフには、同じくフリーエージェントになったケビン・デュラントがネッツに移籍し、功労者であるアンドレ・イグダーラはグリズリーズにトレードされ、ショーン・リビングストンは解雇された。トンプソンは、大幅にメンバーが変わったウォリアーズの時代は終わったという意見に反論した。

「王朝時代が終わったと言うのは、時期尚早。チームには2度もシーズンMVPに輝いたステフィン・カリー、年間最優秀守備選手賞を受賞したドレイモンド・グリーンがいる。そこに、このリーグでスーパースターになれるディアンジェロ・ラッセルが加わったんだ。彼はチームの新しい風になれる」

「アンドレとショーンというベテランがいなくなったのは辛い。彼らは、この5年でチームが成長するのに重要な選手だったからね。それでも、新加入の選手は素晴らしいよ。ケボン・ルーニーが戻ってくるのもすごく大きい。彼のおかげでファイナルまで勝ち進めた。それに、ウィリー・コーリー・スタインも頼りになる。リムでのプレーにも強いし、機動力もある選手だから、チームにとって大きい」

「王朝時代が終わったと言うのは、無知な人間の意見だね。自分は100%の状態に回復して復帰するし、以前よりレベルアップして、身体能力を上げて戻ってくる。自分たちを除外するのはスマートとは言えない。これが自分の意見。まだケミストリーも残っていて、チームの土台だって残ったまま。これまでと同じようにやっていけると思う」