文=丸山素行 写真=バスケット・カウント編集部、B.LEAGUE

横浜ビー・コルセアーズは3年連続で残留プレーオフを戦う羽目になり、レバンガ北海道に敗れB2降格の危機に陥ったものの、B2プレーオフの上位チームがライセンスを持っていなかったことで降格を免れた。新シーズンこそ残留争いから抜け出したい横浜だが、今オフは主力選手の流出が相次いでいる。そうした中でチームに残った選手には、昨シーズン以上の奮起が求められる。特に昨シーズンに加入した橋本尚明に懸かる期待は大きい。自身がブランドアンバサダー契約を結ぶスポルディングのパーティーに出席した橋本に、胸に秘める思いを語ってもらった。

主力がチームを去るも「弱いチームになることはない」

──昨年の7月にスポルディングとブランドアンバサダー契約を結びました。まずはどういった経緯で契約に至ったのでしょうか?

大阪エヴェッサ時代から話をさせていただいていて、昨シーズンに横浜に移籍することになって、ちょうどチームのユニフォームやウェアがスポルディングと契約している繋がりもあって、個人契約となりました。NBAのボールはスポルディングですし、世界でもトップクラスのスポーツブランドなので、とても光栄ですね。

──横浜はオフに主力選手の移籍が相次ぎ、ファンは「大丈夫?」と思っているはずです。

(細谷)将司さんだったり、川村(卓也)さんは3年間横浜にいて、Bリーグでの横浜ビー・コルセアーズを作り上げた人たちですからね。中心となっていた選手が移籍しているので、皆さんからしたら本当に心に穴が開いたような感じにはなったと思います。

でも、僕のように残った選手たちは「ヤバい」とか「どうしよう」とは全く思っていません。だったらもっと走ろう、もっとチームバスケをやろう、徹底的にディフェンスしよう……そんな前向きなことしか考えていません。なので、みんなが抜けたから弱いチームになるわけじゃないと思います。むしろ僕たちは昨シーズンが昨シーズンだったので、これより下はないので上がっていくしかないです。

──橋本選手自身は起用法が定まらなかったり、シュートスランプに陥ったりと苦しんだシーズンだったと思います。新シーズンに懸ける思いは人一倍あるのではないでしょうか?

60試合のうち40試合は2、3分しか出られず、ほとんど結果も残せず、チームとも噛み合わない状況でした。でも最後の最後で自分のプレーが出せるようになりました。普通だったら、前半戦がダメな選手にチャンスは与えてもらえないと思います。それでも信頼して出してくれたので、チームには感謝しています。

借りを作ったままなので、だからこそ僕は今シーズンもチームに残りました。

「40分間泥臭いことをやり続けられるか」

──「借り」というのは、結果が出なくても使い続けてもらったことに対してですか?

そうですね。最後まで信じてくれて、チームに恩返しをしなきゃと思っています。おこがましいかもしれませんが、昨シーズンよりも良いプレーをして、チームを勝たせたいんです。

ヘッドコーチもそうなんですけど、チームの中では先輩だったりスタッフだったり、いろんな方が僕にたくさん声をかけてくれました。その中で最後に自分らしいプレーができたので、新シーズンは最初からみんなに良いプレーを見せたいです

──借りを返すシーズンになりますね。どのようなプレーでチームに貢献しますか?

トップチームはどこもディフェンスを重視していて、ディフェンスができないと勝てません。ここを見てほしいというわけではないですけど、新しいチームは泥臭く勝つチームになると思います。どのチームよりも40分間泥臭いことをやり続けること、それによって勝敗が変わってくると思います。だからディフェンスを率先してやってやっていきます。

──最後にアツいファンの方に向けメッセージをお願いします。

将司さんや川村さんが抜けて心に穴が開いたとは思いますし、得点力が下がったと思われるかもしれません。でもそうした穴を埋めるために自分たちは必死でやるんで、付いてきてください!