第25回関東女子リーグ戦
早大0-0
0-2
日テレ・メニーナ
【得点】
(早大)なし
(メニーナ)48’、75’土方麻椰

 関東女子リーグ戦(関東リーグ)後期第6節。相手は前期、2点を先行しながら追いつかれ悔しい引き分けとなった(△2-2)日テレ・メニーナ(メニーナ)。現在3連勝と波に乗っている。一方のア式蹴球部女子(ア女)は直近2節勝ち星がなく11連覇に足踏み状態。何としても勝ちたい試合だった。しかし序盤こそア女らしい前線からのプレスで主導権を握るも、徐々に慣れてきたメニーナに中盤以降は押し込まれ、48分に先制点を奪われる。攻撃陣も少ないチャンスを生かせない中、75分に追加点を奪われ、そのまま試合終了。2戦連続の完封負けとなった。

 立ち上がり、GKを使い後ろからパスをつなぐメニーナに対しア女は前線からプレスをかける。このプレスでリズムをつかむと、MF村上真帆(スポ3=東京・十文字)、FW廣澤真穂(スポ1=ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ)がシュートを立て続けに放つ。10分には、ブラフシャーン(スポ1=スフィーダ世田谷FCユース)のアバウトなクロスのセカンドボールを拾った村上がシュートを打つが相手DFがブロック。そのこぼれ球に反応したMF松本茉奈加(スポ3=東京・十文字)のゴール右隅を狙ったシュートは惜しくも相手DFがゴールライン上でブロック。ユニバーシアード日本代表から帰ってきた村上、そして前期メニーナから2点を奪い、同じくユニバーシアード日本代表から帰ってきた松本がゴールを脅かす。しかし、ア女のプレスに慣れてきたメニーナはポゼッションを高め始めチャンスをつくり出す。12分、ゴール前でのMF松永未夢の仕掛けはDF船木和夏(スポ1=日テレ・メニーナ)が体を入れシュートを打たせない。14分、ア女の自陣でのミスからMF岩崎心南にゴールに流し込まれるもオフサイドに救われる。ア女も27分、シャーンの素早いスローインから廣澤がクロス。これにMF高瀬はな主将(スポ4=ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18)が合わせるもミートできずに枠を外れる。その後ア女は、ボールを奪うもミスで奪い返され苦しい時間が続く。それでも前半を0-0で折り返した。


ユニバーシアード日本代表から復帰した村上

 後半もメニーナの攻撃が続く。48分、中央からのパスを左で受けたFW土方麻椰がドリブルから左足でニア上に突き刺す。ア女は痛い先制点を献上してしまった。ア女も53分、左サイドで粘った松本の右足からのクロスに廣澤が頭で合わせるもバーの上。その後は一進一退の攻防が続いた。60分、メニーナの右CKからのヘディングは高瀬がゴールライン際でクリア。72分、相手ディフェンスラインでボールを奪った廣澤が左から駆け上がってきた村上にスルーパス。村上はフリーでシュートを狙うも体を張った相手DFにブロックされ、チャンスを生かせない。すると75分、松本の落としを狙っていた土方にカットされ、そのままミドルシュートを許す。これがゴール左に突き刺さり、0-2となってしまった。2点を追うア女は79分、CKの流れから途中出場のMF田中実夏(スポ4=セレッソ大阪堺レディース)がDFとGKの間に絶妙なクロス。これを松本がヘディングで狙うもGK正面。終了間際には途中出場のMF蔵田あかり(スポ2=東京・十文字)が抜け出し、ゴール前でファウルをもらう。このFKをMF中條結衣副将(スポ4=JFAアカデミー福島)が直接狙ったがバーの上。このまま得点を奪えず試合は終了した。


終了間際のFKを決めることができず、悔しさを露わにする中條副将

 これで2試合連続の完封負け。今節は気温が高く日差しも強い中、相手の巧みなパス回しの後手に回ってしまい、後半は体力面に課題を残した。「必ず勝たないといけない試合」と高瀬が語るように11連覇を狙うア女にとって痛い敗戦となり、暗雲が立ち込めてきた。この関東リーグは一度中断され、今後は8月後半に関東大学女子リーグ戦開幕を控える。「夏合宿含め自分たちの力を伸ばす時間は少なからずある」(高瀬)。まだ夏は始まったばかり。1日1日を大切にし、夏で強くなってほしい。

(記事 小林慎治、写真 石井尚紀、大山遼佳)


スターティングイレブン






早大メンバー
ポジション背番号名前学部学年前所属
GK16川端 涼朱スポ3東京・十文字
DF36ブラフ シャーンスポ1スフィーダ世田谷FCユース
→71分源関 清花スポ4ちふれASエルフェン埼玉
DF小林 菜々子スポ4ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
DF35船木 和夏スポ1日テレ・メニーナ
DF37吉野 真央スポ1熊本・聖和学園
MF中條 結衣スポ4JFAアカデミー福島
MF◎8高瀬 はなスポ4ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18
→61分14田中 実夏スポ4セレッソ大阪堺レディース
MF山田 仁衣奈スポ4大阪・大商学園
→61分13蔵田 あかりスポ2東京・十文字
MF10村上 真帆スポ3東京・十文字
→90+1分32高橋 雛社1兵庫・日ノ本学園
MF11松本 茉奈加スポ3東京・十文字
FW34廣澤 真穂スポ1ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ
→90+1分30土居 明日香スポ4ちふれASエルフェン埼玉
リザーブ:MF17阪本未周(スポ3)、MF19桝田花蓮(スポ2)、MF20秋山由奈(スポ4)、FW18荻原優花(スポ3)
◎=ゲームキャプテン
監督:川上嘉郎(昭51商卒=神奈川・横浜緑ケ丘)

コメント

MF高瀬はな主将(スポ4=ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

必ず勝たないといけない試合で、勝ちたかったですが勝てなくて。これが今の自分たちの実力なんだなと思うしかないですね。

――きょうのゲームプランは

前回は14番(大山愛笑)にやられていたので、8番(岩﨑心南)、24番(眞城美春)含めて中盤に対してマンツーマンで守備をしていこうと話をしていました。前半はそれがうまくいったのですが、後半相手が対策してくることはわかっていた中で修正できず早い時間帯で失点してしまったので、メンタル的にもきつかったです。

――後半相手はどのように戦術を変更してきましたか

自分たちがマンツーでやっていた中で、中盤が離れる動きをしてきて、自分たちがつり出されてしまって。また14番に自由にやらせてしまいました。そこで自分たちもゾーンディフェンスに切り替えるのが遅かったですし、気づくのも遅かったです。中でもっと話せればよかったですが、話せないまま後半早い時間帯に失点してしまったので、そこが痛かったです。

――ハーフタイムで何を話されましたか

相手センターバックがけっこうドリブルで運んできていて。変に食いつくとサイドに振られてしまって対応が間に合わなくなるので、大きく蹴らせて取るということをやりたかったのですが、うまく相手も修正してきたので、難しかったです。

――後半は特に自陣でのプレーが多かった印象です

ディフェンスラインもずるずる下がってしまって、押し上げられない時間が続いてしまって。攻撃でもうまく裏を取るとか、押し上げにつながるプレーが少なかったので、結果的に自陣で苦しい時間が続いてしまったと思います。

――中盤が間延びする時間帯が続きましたが、修正は難しかったでしょうか

やりたい放題14番にやられてしまって、そこがきょうの敗因だったと思います。

――今後チームの課題に対してどのように向き合っていきたいですか

関東リーグは関カレを挟んでけっこう先になってしまうのですが、夏合宿含め自分たちの力を伸ばす時間は少なからずあると思うので、そこでもっと個の強さもそうですし、チームの連係を深めていければなと思っています。

――改めて夏どのようなチームづくりをしていきたいですか

体力面だったり技術面だったり、まだまだ課題が散策している状態ですが、少しでも前向きにいい状態にもっていければなと思うので、そこは自分たち4年生が引っ張っていかないといけないところですし、しっかりいろいろな面に対してチームを前向きに取り組ませられればなと思います。

――改めて夏どのようなチームづくりをしていきたいですか

体力面だったり技術面だったり、まだまだ課題が散策している状態ですが、少しでも前向きにいい状態にもっていければなと思うので、そこは自分たち4年生が引っ張っていかないといけないところですし、しっかりいろいろな面に対してチームを前向きに取り組ませられればなと思います。

MF村上真帆(スポ3=東京・十文字)

――前回引き分けている相手に対してゲームプランは

守備も攻撃も1個ずつ課題を設定してやっていました。守備に関しては、相手のボランチの位置にいた14番の選手に前回の試合で好きにやらせてしまったので、そこを自分がトップ下だったので、徹底的にマンツー(マン)で付くということをやっていて、前半はできていたのですが、後半に相手が修正してきて、かたちを変えてきた中で、14番の選手がアンカーの位置からいなくなったり、外から中にドリブルしてきたりするのに自分たちが対応できなくて、失点につながってしまいました。攻撃に関しては、どの試合でもカウンターで攻撃するところと、全体で落ち着かせてビルドアップをしながらという判断ができていなかったので、そこをみんなで状況を判断しながらやるというのを意識していて、そこは前より改善したと思います。

――そうした状況で無得点に終わってしまった要因はどのような点だと思われますか

前半はフレッシュな状態なので、勢いを持って前からいったりして、相手もミスをしてくれて、そこで前回の試合は2点決めることができたのですが、今回はそこで1点も取ることができなかったのが課題です。

――後半は中盤が間延びしてしまっている印象でした

全体的にマンツーにしていた中で、そこからドリブルをされてしまうとズレが生まれてしまって、そこで間延びをしてしまったので、個人の問題になってしまうのですが、ドリブルをしてくる選手に抜かれないように最後まで付いていくということを徹底してやるべきだったと思います。

――出場されたユニバーシアードはいかがでしたか

世界のいろいろな国と戦ったのですが、日本にはないくらい身体能力が高かったり、背が大きかったり、体が強かったりという選手ばかりで、そういう相手と戦うために日本はどうするべきかというのをチーム内で話し合ったのですが、相手が身体能力が高いから自分たちも身体能力で勝負するのではなく、日本の長所であるチームワークやハードワークを生かしたプレーをしようとやってきました。そういうのは日本人同士でも、相手には特徴があって、自分たちの長所があると思うので、チーム内に取り入れていければいいと思います。

――現在のコンディションは

2週間くらいたって、時差ボケとかもないので、コンディションは大丈夫でした。

――今回の敗戦を受けて、これからどのように戦っていきたいですか

簡単に勝てる試合は1つもないと思うので、自分たちが勝つためにどうしたらいいのかをチーム全体でも考えなければいけないですし、個人個人としても考えなければいけないと思うので、もっとみんなと話し合いながら次に向けて頑張っていきたいと思います。

DF船木和夏(スポ1=日テレ・メニーナ)

――きょうの試合振り返っていかがですか

メニーナは足下があって、拮抗した戦いになると分かっていました。暑い中での試合だったのですが、最初はア女らしく前からのプレスでいこうと。前半は0-0で折り返したのですが、最後は疲れて、されるがままに相手にやられてしまったという印象です。

――ゲームプランはどのようなものだったのでしょうか

我慢してカウンターでいこうという考えでした。

――ご自身がメニーナ出身ということできょうの試合何か気持ちの部分で違かったんじゃないでしょうか

前期も引き分けてしまって、やっぱり後輩には負けられないなと気合いは入っていたのですが、やれてしまいました。

――ハーフタイムにはどのような話があったのですか

メニーナも戦術を変えてくると思ったので、そこで入りをみて、自分達で相手の状況を見て変えていこうと話してたのですが、うまくかみ合わなくて。

――後半、回される展開が続きましたが、後ろからはどう奪おうと考えていましたか

前から奪うのか、引いて奪うのかっていうのが、はっきりしなくて自分達も曖昧な声かけでした。

――個人、チームとしての夏の強化ポイントを教えて下さい。

個人としては、8月後半に代表があるので、それに向けて海外の選手に負けないように強さを出していきたいです。チームとしては関カレが始まるので絶対に優勝してインカレにつなげていきたいです。